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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 日経225先物は25日線を支持線とした底堅さを見極め


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 28760 ±0 (±0.00%)
TOPIX先物 1924.5 +4.5 (+0.23%)
シカゴ先物 28745 -15
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 1日の米国市場はNYダウが上昇する一方、S&P500、ナスダックは下落。米国でコロナワクチンを2回接種した成人が5割を超えている状況のなか、経済活動の正常化期待から景気敏感株を中心に買われており、NYダウは一時300ドルを超す上昇を見せた。しかし、最高値水準では利益確定の売りに押される格好となり、小幅な上昇に。また、雇用指数が6カ月ぶり低水準だったことも重荷となった。そのほか、長期金利の上昇を受けて、ハイテク株は利食いに押されており、ナスダックは小幅に下落。S&P業種別指数はエネルギー、不動産、素材が上昇する一方で、ヘルスケア機器・サービス、医薬品・バイオテクノロジー、家庭用品・パーソナル用品が下落した。 

 シカゴ先物清算値は日中大阪比15円安の2万8745円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万8800円で始まり、米国市場の取引開始前には2万8980円まで上昇。しかし、その後軟化し、米国市場の取引時間中は2万8730円~2万8820円辺りの狭いレンジでの推移が続き、日中比変わらずの2万8760円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや利食い優勢で始まることになりそうだ。米国では景気敏感株を中心に買われていることもあり、ややTOPIX型優位の展開が想定される。もっとも、NT倍率は一時15.05倍まで上昇し、心理的な抵抗線となる25日移動平均線を挟んだ攻防を見せていることもあり、NTロングのポジションをクローズする動きも意識されやすいだろう。VIX指数は17.90に上昇したのの、ボトム水準からのテクニカル的な反発。そのため、NT倍率の修正も若干ながら想定しておく必要はありそうだ。ただし、ナスダックは小幅な下落にとどまっており、長期金利の上昇に対して、以前のように売り圧力に押される状況ではなく、SOX指数についても小幅な下落である。

 日経225先物は引き続き25日線を支持線とした底堅さを見極めつつ、75日線突破を想定した押し目狙いのスタンス。NTのポジションは、NT倍率の低下局面においては、押し目狙いのスタンスによりNTロングを積み増す形になりそうだ。

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