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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

EMネットJ <日足> 「株探」多機能チャートより

■EMネットJ <7036>  2,977円 (+500円、+20.2%) ストップ高

 イーエムネットジャパン <7036> [東証M]がストップ高。前週末21日の取引終了後、ソフトバンク <9434> と資本・業務提携を発表。また、ソフトバンクが1株2257円で同社株に対してTOBを実施すると発表しており、これが好材料視された。ソフトバンクによると、インターネット広告運用の領域でEMネットJが有するノウハウや、特定業種に偏らない顧客基盤を踏まえると十分な補完関係があり、連結子会社化及び資本・業務提携によりシナジーを創出することが可能と判断したという。TOB価格は1株2257円で、買付予定数は79万1200株(下限79万1200株、上限設定なし)。買付期間は5月24日から6月21日まで。なおTOB成立後も上場は維持する予定だ。

■ランシステム <3326>  498円 (+80円、+19.1%) ストップ高

 ランシステム <3326> [JQ]がストップ高の498円に買われた。前週末21日の取引終了後、AOKIホールディングス <8214> のグループ会社が運営する店舗にシステムを提供することなどで、AOKIグループとの連携を強化すると発表しており、これが好材料視された。ランシステムの無人化システムは、自社開発した自動入退場システムや自動入会システムで店内オペレーションをセルフ化し、効率的な店舗運営を促進するソリューション。今回、複合カフェ、カラオケ、コワーキングスペース、24時間フィットネスジムなどを展開するAOKIグループにシステムを提案し、導入の運びとなったという。同時に、AOKIグループのアニヴェルセルHOLDINGSなどを割当先とする第三者割当により31万株の新株を発行すると発表。発行価格は449円で、調達資金約1億3500万円は借入金の返済や運転資金に当てるとしている。

■アルバイトT <2341>  155円 (+17円、+12.3%)

 アルバイトタイムス <2341> [JQ]が急騰。前週末21日の取引終了後、従来未定としていた22年2月期の連結業績予想を発表し、営業利益が3000万円(前期5億4500万円の赤字)と黒字転換する見通しとなり、あわせて復配の発表を行ったことが好感されたようだ。紙媒体の流通コストの最適化を進めるほか、テレワーク推進による事業所の廃止などで販売費や一般管理費の圧縮を図る。なお、今期の配当予想は業績見通しを踏まえ、3円の期末配当を行う予定。

■芝浦電子 <6957>  4,860円 (+430円、+9.7%)

 芝浦電子 <6957> [JQ]が急反発し、年初来高値を更新した。同社は21日取引終了後に、24年3月期の連結売上高目標を350億円(22年3月期予想は285億円)とする中期経営計画を発表しており、これが評価材料となったようだ。売上高営業利益率の目標は18%以上(同14.4%)、ROEの目標は13%以上(同10%)。中期経営計画の方針として、品質・生産性向上(製造工程の効率化やグローバル調達など)や、製品開発(小型・薄型・高耐圧製品や高温センサーの新ニーズ開拓、電気自動車など環境対応車の普及に対応)、人財育成・ガバナンス強化を掲げている。

■アマガサ <3070>  320円 (+28円、+9.6%) 一時ストップ高

 アマガサ <3070> [JQG]が急伸。一時ストップ高の372円に買われた。24日午後1時ごろ、エンターテインメント業界の衣装や装飾品を手掛けるオサレカンパニー(東京都千代田区)と業務提携すると発表しており、これが好感された。オサレ社はアーティストやタレント、コンテンツホルダーに向けたグッズや衣装のデザイン、衣装制作、スタイリング、衣装管理、ヘアメイクを手掛けるほか、企業向けのユニフォーム制作や派生する学校制服事業等の新規事業開発などへ業域を拡大している。アマガサではオサレ社との提携により、女子中・高校生が活動しやすい制靴のブランドの立ち上げを目指すほか、特にダンスに適した靴を市場に投入すべく、共同で「踊れるローファー」の開発を進めるとしている。なお、同件による22年1月期業績への影響は軽微としている。

■ブランドT <7067>  1,284円 (+105円、+8.9%)

 ブランディングテクノロジー <7067> [東証M]が5日続伸。24日の寄り前、学習塾に特化したマーケティング支援サービス「塾マーケ」を展開するグループ会社ファングリーが、企業向けコンサルティング事業を展開するイードア(東京都港区)と業務提携したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、学習塾向けコンテンツマーケティング及びデジタルトランスフォーメーション(DX)支援体制の強化を図るのが狙い。提携により「塾マーケ」で、特に入塾後のコミュニケーション課題へのアプローチが可能になり、包括的なマーケティングソリューションが提供できるようになるとしている。また、継続的に両社で意見交換を行いソリューションの共同開発を進めていく予定という。

■ライトアップ <6580>  3,080円 (+231円、+8.1%)

 ライトアップ <6580> [東証M]が続急伸。同社は24日、クレディセゾン <8253> のコーポレートベンチャーキャピタルであるセゾン・ベンチャーズとスタートアップ支援で連携を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。両社は、中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するスタートアップ企業に対し、出資や営業支援、経営支援を連携して実施する方針。両社合計で数十万の法人顧客データベースを活用した「出資後の営業支援」を行っていくことで、中小企業にとって有益なサービスを全国に広めていくとしている。

■MRT <6034>  1,408円 (+97円、+7.4%)

 MRT <6034> [東証M]が続急伸。同社は21日、愛知県東海市から新型コロナウイルスワクチン接種における医療人材紹介コンサルティング業務を受注したと発表しており、更なるニーズが期待されたようだ。この業務は、同社グループが持つ全国の医療人材のネットワークを活用して、新型コロナワクチン接種に必要な医療人材の確保を支援するもの。なお、今月10日には東京都練馬区から同業務を受託したことを明らかにしている。

■日伸銅 <5753>  1,471円 (+99円、+7.2%)

 日本伸銅 <5753> [東証2]が続急伸。同社は21日取引終了後に、15万株(自己株式を除く発行済み株式総数の6.38%)、2億5000万円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表しており、需給改善などが期待されたようだ。株主還元及び資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することを目的としており、取得期間は24日から22年5月23日までとなっている。

■ヒーハイスト <6433>  558円 (+30円、+5.7%)

 ヒーハイスト <6433> [JQ]が大幅高で5日続伸。23日に開催されたF1第5戦モナコ・グランプリ(GP)で、ホンダ <7267> がエンジンを供給するレッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手が優勝したことを受け、レーシングカー駆動部品の製作を行い、ホンダとの関係が深い同社に思惑的な買いが入ったようだ。なお、ホンダのエンジン搭載車がモナコGPで優勝したのは、1992年のマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナ以来29年ぶりとなる。

■日本一ソフト <3851>  1,200円 (+64円、+5.6%)

 日本一ソフトウェア <3851> [JQ]が7連騰。前週末21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を5万株(発行済み株数の0.98%)、または1億円としており、取得期間は5月24日から8月23日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するために取得するという。

■大有機 <4187>  4,040円 (+205円、+5.4%)

 大阪有機化学工業 <4187> が3連騰。前週末21日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、売上高を307億4000万円から340億円(前期比18.5%増)へ、営業利益を45億5000万円から58億円(同30.6%増)へ、純利益を33億1600万円から44億円(同32.8%増)へ上方修正し、中間・期末各24円の年48円を予定していた配当予想を各25円の年50円に引き上げると発表したことが好感された。自動車塗料用や光学材料向け粘着剤用を中心に化成品事業の販売が回復していることに加えて、半導体材料や表示材料などの電子材料事業の需要が好調に推移していることが要因としている。同時に、金沢工場(石川県白山市)に約45億円を投じて半導体関連材料の新規設備を建設すると発表した。フォトレジストの需要増加に対応するためで、22年1月に着工し、23年4月の操業開始を予定している。

■オカムラ <7994>  1,411円 (+57円、+4.2%)

 オカムラ <7994> が大幅反発。SMBC日興証券が21日付で投資評価「1」を継続し、目標株価を1600円から1700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、コロナの影響による働き方の変化で恩恵を受ける企業として注目。ポストコロナの働き方に対応した新製品群の売り上げ寄与が見込まれるとして、22年3月期の営業利益予想を148億円から155億円へ、23年3月期を同156億円から165億円へ上方修正した。好調な業績に加えて、資本効率とガバナンスの改善にも注目したいとしている。

■三桜工 <6584>  1,137円 (+40円、+3.7%)

 三櫻工業 <6584> が大幅反発。前週末21日の取引終了後、未定としていた22年3月期の配当予想を中間・期末各12円50銭の25円にすると発表。前期実績の年15円に比べて10円の増配となることが好材料視された。

■NITTOK <6145>  3,610円 (+120円、+3.4%)

 NITTOKU <6145> [JQ]が大幅続伸。前週末21日の取引終了後、中間・期末各15円の年30円を予定していた22年3月期の配当予想を年40円に引き上げると発表しており、これが好感された。9月28日に創立50周年を迎えることから、期末配当で記念配当10円を実施する。

■三井化学 <4183>  3,540円 (+110円、+3.2%)

 三井化学 <4183> が大幅続伸。SMBC日興証券は21日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を4200円から4700円に引き上げた。21年3月期第1四半期(1-3月)決算では、基盤素材事業のみならず成長3領域(機能商品群)での計画を上回る着地、過去最高益となる会社計画が好印象であった、と指摘。22年3月期計画では、主に基盤素材事業に上振れ余地があるとみており、今期のコア営業利益予想を1000億円から1250億円(会社計画1150億円)へ上方修正している。また、同社は総合化学メーカーの中で、株主還元に対する姿勢は特に積極的であり、今期は100億円規模の自己株式取得も予想している。

■デジタルHD <2389>  2,130円 (+58円、+2.8%)

 デジタルホールディングス <2389> が3日続伸。24日午後1時ごろ、子会社コネクトムが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により大きな影響を受ける多店舗展開の飲食店事業者に対して、「toSTORE Local Search.」の全機能及び導入サポートを無償提供すると発表しており、これが好感された。同サービスは、グーグルマイビジネスやその他デジタルメディア上で公開される店舗情報を一元管理できるクラウド型ソフトウェア。度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの影響により、店舗の営業時間変更や休業など、店舗運営に関わる情報更新の頻度が高まり、都度変化する店舗情報を素早く正確に更新する頻度が高まっていることを受けて、無償で提供することを決定したという。

■マルマエ <6264>  1,689円 (+44円、+2.7%)

 マルマエ <6264> が3日続伸。21日の取引終了後に発表した4月度の月次受注残高が、前年同月比59.1%増の15億1200万円となったことが好感された。半導体分野は、前月に続き検収が過去最高水準で推移するなか、新規顧客からの受注が本格化するなど更に好調なことから同58.9%増の9億9100万円となった。また、FPD分野も受注検収ともに順調に推移し同59.0%増の5億1200万円だった。

■日本トリム <6788>  3,705円 (+75円、+2.1%)

 日本トリム <6788> が反発。前週末21日の取引終了後、子会社ステムセル研究所 <7096> [東証M]の東証マザーズへの新規上場が承認されたと発表しており、これが好材料視された。上場に際し、最大で63万8300株の売り出しを行う予定だ。

■日化薬 <4272>  1,041円 (+21円、+2.1%)

 日本化薬 <4272> が高い。前週末21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を310万株(発行済み株数の1.82%)、または30億円としており、取得期間は5月24日から9月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためとしている。

■ALサービス <3085>  2,256円 (+40円、+1.8%)

 アークランドサービスホールディングス <3085> が3日続伸。前週末21日の取引終了後、中間・期末各12円の年24円を予定していた21年12月期の配当予想を中間・期末各15円の年30円に引き上げると発表したことが好感された。坂本守孝氏の代表取締役社長就任を記念して中間配当で3円の記念配当を実施するほか、期末配当を3円増額する。

■ソフトMAX <3671>  1,288円 (+23円、+1.8%)

 ソフトマックス <3671> [東証M]が続伸。同社は総合医療情報システムの開発会社で、病院向けウェブ型電子カルテや会計システムを主力とする。政府の後押しによる医療DX推進の動きを捉えているほか、非接触型の電子カルテが新型コロナウイルス対策でも優位性を発揮している。10日に発表した21年12月期第1四半期決算では、営業利益が前年同期比2.6倍の2億9000万円となり上期計画を超過した。この決算発表を受けて同社株は急動意、一気に1300円台まで駆け上がり戻り高値を形成した。その後は調整を挟み買い直される展開で、24日もその流れが続いたようだ。

■イワキ <8095>  700円 (+12円、+1.7%)

 イワキ <8095> が3日続伸。21日の取引終了後、ペプチド化粧品開発プロジェクトを立ち上げると発表しており、これが好感された。ペプチド合成技術を保有するJITSUBOがグループ入りしたことを起点として、「日本国内の技術・天然成分を取り入れた化粧品」や「誰もが安心して使える肌にやさしい化粧品」「イノベーションによる環境にやさしく効果のある化粧品」などの事業化に取り組むとしている。

■SPK <7466>  1,355円 (+21円、+1.6%)

 SPK <7466> が4日ぶりに反発。前週末21日の取引終了後、24年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高550億円(21年3月期419億200万円)、営業利益25億円(同20億4400万円)を目指すとしたことが好材料視された。

■ミスミG <9962>  3,525円 (+50円、+1.4%)

 ミスミグループ本社 <9962> が3日続伸。前週末21日の取引終了後に発表した4月の月別売上高が、前年同月比27.2%増と大幅増となり、5ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。ネット通販で他社ブランド商品も含めて部品や工具、工場消耗品を扱うVONA(ヴォーナ)事業は30.2%増と伸長したことが売り上げを牽引した。また、自動機の標準部品を扱うFA事業が23.6%増、金型部品事業が26.0%増となったことも寄与した。

■SGHD <9143>  2,414円 (+25円、+1.1%)

 SGホールディングス <9143> が3日ぶりに反発。22日付の日本経済新聞朝刊で「2022年10月までに全国の計7拠点の営業所も新設・拡張する」と報じられ、これが好材料視されたようだ。記事によると、新型コロナ禍で宅配荷物が急増していることが背景にあるという。また、8月からは200億円を投じて整備した大阪府東大阪市の大型物流施設付き営業所を稼働させるとしており、集荷や仕分けの作業効率の向上を図る方針だ。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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