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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 こう着感強いなかNTショートのスタンスは継続


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 27800 +30 (+0.10%)
TOPIX先物 1876.5 +0.5 (+0.02%)
シカゴ先物 27785 +15
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 17日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。インフレに対する先行き警戒感は根強く、長期金利が上昇したことにより直近のリバウンドに対する利益確定の動きとなった。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長が大規模緩和について、縮小する時期には至っていないと発言したことが伝わると、これを材料視する形から下落幅を縮めている。S&P業種別指数はエネルギー、素材、銀行が上昇する一方、電気通信サービス、自動車・自動車部品、公益事業が下落。 

 シカゴ先物清算値は日中大阪比15円高の2万7785円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円高の2万7780円で始まり、2万7820円まで上昇した後は軟化し、一時2万7640円まで下落。米取引時間中は2万7700円を挟んで保ち合いが続くなか、取引終了間際に買い戻されて2万7800円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、前日終値水準からのスタートとなり、その後はこう着感の強い相場が見込まれる。VIX指数は一時21.58に上昇する場面も見られたが、75日移動平均線に上値を抑えられる形で低下し19.72で終えた。

 米国市場の下落については直近のリバウンドに対する利益確定の範囲内であり、売り圧力を強めてくる動きにはなりづらいだろう。ただし、決算通過後も商いは低水準であり、積極的にポジションを傾けづらい需給状況であるため、ヘッジ対応を考慮したNTによるスプレッド狙いに向かいやすい。NT倍率は先物中心限月で14.80倍に低下しており、目先的には3月の14.65倍辺りを想定したNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)のスタンスは継続となろう。

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