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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 アウトソシン、レノバ、サイバーリン (6日大引け後 発表分)

アウトソシン <日足> 「株探」多機能チャートより

 6日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 アウトソシン <2427>   ★1-3月期(1Q)税引き前は3.8倍増益で着地
 ◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比3.8倍の54.6億円に急拡大して着地。海外事業でオランダを中心とした流通eコマース関連、英国の自治体向けBPOなどが好調だったことに加え、1月に買収したアイルランド人材サービス大手CPLの業績上積みも収益を押し上げた。国内は米軍施設向け事業で利益率の高い大口案件が増加したほか、製造系アウトソーシングが大きく伸びた。
  上期計画の69.5億円に対する進捗率は78.6%に達しており、業績上振れが期待される。

 あじかん <2907> [東証2]  ★前期経常を66%上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の5億円→8.3億円に66.0%上方修正。減益率が41.2%減→2.5%減に縮小する見通しとなった。利益率の高い商品の販売増加や経費抑制に加え、退職給付にかかる年金資産の運用益を計上したことが要因。円安によるデリバティブ評価益が発生したことなども利益を押し上げた。

 サイバーリン <3683>   ★上期経常を40%増益に上方修正、通期も増額
 ◆21年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の3.7億円→5.2億円に40.5%上方修正。新型コロナウイルス感染拡大の長期化により、旅費交通費などの経費が想定を大幅に下回ったことが寄与。モバイルネットワーク事業でインセンティブ収入が上振れしたことなども利益を押し上げた。
  併せて、通期の連結経常利益も従来予想の6.5億円→8.2億円に25.2%上方修正。減益率が30.8%減→13.4%減に縮小する見通しとなった。

 GMO-R <3695> [東証M]  ★1-3月期(1Q)経常は3倍増益で着地
 ◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.0倍の1.4億円に急拡大して着地。国内で利益率の高い調査案件が増加したことが収益を押し上げた。実査工程の稼働率上昇に加え、生産性や原価率が改善したことも大幅増益につながった。
  第1四半期実績だけで、通期計画の2.6億円に対する進捗率は54.0%に達しており、業績上振れが期待される。

 Mラインズ <3901>   ★1-3月期(1Q)経常は30%増益で着地
 ◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比30.2%増の3.3億円に拡大して着地。主力の情報プラットフォーム事業で中国を中心に契約企業を伸ばしたほか、部品調達代行や分解調査データ販売が好調だったベンチマーキング関連事業の収益拡大も増益に大きく貢献した。

 秀英 <4678>   ★前期経常を4.7倍上方修正、3期ぶり復配へ
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の0.7億円→3.6億円に4.7倍上方修正。減益率が86.2%減→34.6%減に縮小する見通しとなった。年度途中での退塾者数が減少したほか、第3四半期以降の生徒数が回復基調で推移したことが寄与。リモート会議の活用による移動費の削減や広告宣伝の効率化なども上振れに貢献した。
  併せて、従来未定としていた期末一括配当を8円実施し、3期ぶりに復配する方針とした。

 寺岡製 <4987> [東証2]  ★前期経常を一転5.1倍増益に上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の1000万円→2億4000万円(前の期は4700万円)に24倍上方修正し、一転して5.1倍増益見通しとなった。車載用・電子部品用テープの受注が想定より伸びたことが寄与。固定費削減などを進めたことも上振れに貢献した。

 丸山製 <6316>   ★上期経常を8.3億円に上方修正
 ◆21年9月期上期(20年10月-21年3月)の連結経常損益を従来予想のトントン→8.3億円の黒字(前年同期は1億円の赤字)に上方修正した。国内のアグリ流通で政府による経営継続補助金政策を背景に大型機械の販売が増加したほか、ホームセンター流通でも刈払機などの好調が継続し、売上高が計画を20.5%も上回ったことが利益を押し上げた。

 あんしん保証 <7183> [東証M]  ★前期経常を29%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1円増額
 ◆21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6.2億円→7.9億円に28.9%上方修正。増益率が36.6%増→76.0%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。既存加盟店からの新規保証申込件数が想定以上に伸び、初回保証料売上高が増加したことが寄与。貸倒関連費用が計画を下回ったことも上振れの要因となった。
  併せて、期末一括配当を従来計画の2円→3円(前の期は2円)に大幅増額修正した。

 東北化学 <7446> [JQ]  ★上期経常は2.8倍増益で上振れ着地・通期計画を超過
 ◆21年9月期上期(20年10月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の4億6600万円に急拡大し、従来予想の2億2800万円を上回って着地。新型コロナウイルス感染症関連の検査試薬や機器などの受注が大幅に増加したことが寄与。経費削減の進展なども上振れに貢献した。
  通期計画の4億2500万円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

 日新 <9066>   ★前期経常を一転5%増益に上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→43億円(前の期は41.1億円)に72.0%上方修正し、一転して4.5%増益見通しとなった。世界的な航空需要の高止まりに加え、米国における港湾混雑に伴う海上貨物の米国内代替輸送などが継続し、売上高が計画を上回ったことが寄与。人件費や経費などコスト削減を進めたことも上振れにつながった。

 レノバ <9519>   ★前期最終を6.4倍上方修正
 ◆21年3月期の連結最終利益を従来予想の18億円→115億円に6.4倍上方修正した。徳島津田バイオマス発電所合同会社の企業結合に伴う再測定による利益75.3億円を計上することが上振れの要因。

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