【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):タカラトミー、カドカワ、レーザーテク
タカラトミー <日足> 「株探」多機能チャートより
OBARA GROUP<6877>は4日続伸。4月30日の取引終了後、21年9月期の連結業績予想について、営業利益を51億円から66億円(前期比2.3%減)へ、純利益を38億円から54億円(同5.8%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は424億円から415億円(同6.2%減)へやや下方修正したものの、上期において溶接機器関連事業及び平面研磨装置関連事業におけるアジア地域での業績が堅調に推移していることや、連結子会社スピードファム・メカトロニクス(上海)の持ち分譲渡などが寄与する。
■タカラトミー <7867> 947円 +9 円 (+1.0%) 本日終値
タカラトミー<7867>は小幅続伸。4月30日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、営業利益が55億円から70億円(前の期比34.5%減)へ、最終利益が30億円から53億円(同17.6%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高は1450億円から1410億円(同14.5%減)へやや下振れたものの、粗利率の高い玩具事業の収益が堅調に推移したほか、20年10月に米ファット・ブレイン・グループを子会社化したことが業績に寄与した。また、コロナ禍における費用抑制を継続したことや為替差益を計上したことなども寄与した。
■三共生興 <8018> 511円 +2 円 (+0.4%) 本日終値
三共生興<8018>は反発。4月30日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が170億円から171億円(前の期比26.8%減)へ、営業利益が13億円から19億円(同20倍)へ、純利益が6億5000万円から11億円(同63.3%減)へ上振れて着地したことが好感された。売上高はほぼ計画通りで推移している一方、前の期から推進中の事業構造改革の効果に加えて、想定以上に費用削減できたことが利益を押し上げた。
■KADOKAWA <9468> 4,030円 -325 円 (-7.5%) 本日終値 東証1部 下落率4位
30日に決算を発表。「今期経常は13%減益へ」が嫌気された。
KADOKAWA <9468> が4月30日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比63.5%増の143億円に拡大したが、22年3月期は前期比13.0%減の125億円に減る見通しとなった。
⇒⇒KADOKAWAの詳しい業績推移表を見る
■レーザーテック <6920> 19,180円 -160 円 (-0.8%) 本日終値
レーザーテック<6920>は続急落。きょうはウリ気配でスタートする展開となった。同社が4月30日に発表した21年6月期第3四半期(20年7月~21年3月)決算は最終利益が前年同期比2.1倍の134億7700万円と急増した。商用サービスが本格化する高速通信規格5G関連の投資需要に加え、コロナ禍で企業のリモートワーク導入が加速し、通信機器やデータセンター増設需要が半導体需要を喚起している。これが同社の半導体マスクブランクス検査装置などの売り上げに大きく寄与し収益を押し上げている。ただ、前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が4日続落と軟調傾向が目立っていることや、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も前日こそ反発したものの、ここ調整色の強い展開を示していることなど外部環境は向かい風が強い。同社の好業績は事前に織り込みが進んでいたこともあって、目先利益確定の売りが優勢となった。
■nms <2162> 399円 +80 円 (+25.1%) ストップ高 本日終値
製造派遣・請負を手掛けるnms ホールディングス<2162>がストップ高。4月30日の取引終了後、21年3月期の連結営業利益を従来予想の6億円から6億8500万円(前の期比25.5%減)へ上方修正すると発表しており、これが好感されたようだ。第2四半期に入り、中国の経済活動回復が顕著となり、国内においてもHS事業を中心に半導体・電子部品関連などの繁忙な業種で需要が堅調に推移したことが要因。また、グループ全体で徹底した固定費削減策を実行した効果も寄与した。一方、為替差損の発生に加え、新型コロナウイルス感染症関連損失と事業構造改革費用を計上したことで、最終損益は7億3500万円の赤字(従来予想は3億円の赤字)に下方修正している。
■シンクレイヤ <1724> 873円 +150 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
シンクレイヤ<1724>がストップ高。4月30日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を114億円から118億円(前期比8.3%増)へ、営業利益を6億1000万円から8億4000万円(同9.8%増)へ、純利益を4億1500万円から6億円(同13.4%増)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感された。主に通信事業者向け機器販売及びケーブルテレビ事業者向けFTTH関連工事の受注状況が想定よりも好調に推移しており、通信用光端末器の受注が計画を上回ったことに加えて、工事も順調な進捗となっていることから、利益面での改善が見られるとしている。また、製造原価の低減に加え、販管費も予算を下回る見込みとしている。
■グローバルダイニング <7625> 302円 +46 円 (+18.0%) 本日終値
グローバルダイニング<7625>が急騰。同社は4月30日取引終了後に、21年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業損益が1億9600万円の黒字(前年同期は3億3800万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は前年同期比20.6%増の20億4700万円で着地した。コストの見直しなど収益性の改善に取り組んだことが奏功。レストラン別では、イタリアンの「ラ・ボエム」やエスニックの「モンスーンカフェ」、創作和食「権八」などが堅調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■アズーム <3496> 4,825円 +700 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
アズーム<3496>がストップ高に買われた。4月30日の取引終了後に発表した21年9月期上期(20年10月~21年3月)の連結経常利益は前年同期比5.7倍の2億5200万円に急拡大して着地。従来予想の1億8000万円を大きく上回っており、これが好材料視された。月極駐車場ポータルサイト「CarParking」への問い合わせ件数が増加し、想定以上に駐車場紹介件数とサブリースの稼働台数が大きく伸びたことが寄与した。また、引き続き経費全般のコントロールを実施したことも利益拡大につながった。なお、通期計画は従来予想の4億5000万円を据え置いている。
■カーメイト <7297> 1,080円 +150 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
カーメイト<7297>がストップ高の1080円に買われた。4月30日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が148億円から157億2300万円(前の期比5.9%減)へ、営業利益が5億5300万円から13億6100万円(同48.1%増)へ、純利益が3億2300万円から9億2200万円(同38.6%増)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したことを受けて買いを集めた。新型コロナウイルス感染症の影響が想定を下回ったことに加えて、グループ全体で取り組んできたトータルコストの削減などにより収益性が改善したことが利益を押し上げた。
●ストップ高銘柄
ジー・スリー <3647> 476円 +80 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
AI inside <4488> 23,300円 -7,000 円 (-23.1%) ストップ安 本日終値
WT天然ガス <1689> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
など、2銘柄
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