市場ニュース

戻る
 

【市況】株価指数先物【引け後コメント】 NT倍率は先物中心限月で一時15.22倍まで上昇


大阪6月限
日経225先物 29170 +200 (+0.69%)
TOPIX先物 1918.5 +7.0 (+0.36%)

 日経225先物(6月限)は前日比200円高の2万9170円で取引を終了。寄り付きは2万9130円とシカゴ先物清算値(2万9215円)を下回って始まり、現物の寄り付き直後には2万8900円まで軟化するなど、朝方は緊急事態宣言の影響や菅政権初の国政選挙で与党が全敗したことによる政局の不透明感も重荷となったようだ。しかし、2万8900円~2万9000円での底堅さを確認すると、その後はリバウンドを見せており、前場半ば以降は2万9100円を上回って底堅い値動きが継続。さらに後場に入り一時2万9250円まで上昇幅を広げる場面も見られ、引けにかけては2万9150円を挟んだ狭いレンジでの保ち合いとなった。 

 日経225先物は朝方こそ弱い動きではあったが、前場半ば以降は75日移動平均線水準を上回って底堅い相場展開だった。一方で、上値は25日移動平均線や13週移動平均線の位置する2万9300円~2万9350円辺りが抵抗線として意識されている。まずは2万9000円を固めるとともに、抵抗線突破のタイミングを見極めるところであろう。NT倍率は先物中心限月で一時15.22倍まで上昇しており、保ち合いレンジの上限レベルを捉えてきた。

 今週は米国のFANG銘柄のほか、国内でも指数寄与度の大きい値がさハイテク企業の決算が相次ぐため、トレンドは出やすい。主要企業の決算発表本格化により積極的にはポジションを傾けづらい需給状況ではあるものの、良好な決算内容が見込まれるなかにおいては、NT倍率の方向性にも変化が生じることになるため、目先的にはNTロングにシフトしやすいと考えられる。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが1390枚、クレディスイスが470枚、ソジェンが430枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1070枚、野村が620枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが3340枚、ソジェンが860枚、大和が790枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1460枚、野村が1380枚、ドイツが620枚、SMBC日興が610枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均