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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、ソフトバンクG、環境管理

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  8,507円  +72 円 (+0.9%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が堅調な動きをみせている。きょう朝方取引開始後に、外国為替市場でドルが買われる流れになり、1ドル=109円台後半まで急速にドル高・円安が進んだ。これを横目に為替感応度の高い自動車株セクターは輸出採算改善の思惑を背景に買いが優勢となっている。トヨタ、ホンダともに21年3月期の想定為替レートは1ドル=105円台で実勢とは4円以上の開きがある。22年3月期は足もとでは半導体不足による自動車の生産調整を強いられる格好となっているが、中国などをはじめ世界の新車販売需要は旺盛で、売上高、利益ともに大きく伸びることが予想されている。これに為替の円安メリットの思惑も加わることで、自動車株の上値期待も膨らんでいる。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,110円  +80 円 (+0.8%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯、やや買い優勢の展開で1万円大台近辺での攻防を続けている。強弱観対立のなか株価の値動きは小さいものの、マーケットの関心は高く売買代金は東証1部トップとなっている。前日に米エヌビディアが英半導体設計大手アームと協業してCPU事業に参入することを発表。アームはソフトバンクGが発行済株式の100%を保有し完全子会社として傘下に置いている。ソフトバンクGは昨年9月にエヌビディアにアームの株式を売却する方針を発表しているが、「今回の件に絡みソフトバンクGにも収益機会の拡大につながるとの見方が株価を刺激している」(ネット証券アナリスト)という。

■JSP <7942>  1,861円  +14 円 (+0.8%)  本日終値
 JSP<7942>はしっかり。12日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が1013億円から1025億円(前の期比9.6%減)へ、営業利益が46億円から52億円(同2.3%増)へ、純利益が12億円から27億円(同25.8%減)へ上振れ、営業減益予想から一転して増益で着地したようだと発表したことが好感された。1月7日の緊急事態宣言発出や原料価格の上昇などから第4四半期は慎重な見通しとしていたが、発泡ポリエチレンシート「ミラマット」を中心とした産業資材製品の出荷が好調だったことや、半導体の供給不足の影響を懸念していた発泡ポリプロピレン「ピーブロック」の出荷が想定以上に推移したことなどが寄与した。

■関西電力 <9503>  1,094.5円  -22.5 円 (-2.0%)  本日終値
 関西電力<9503>や中部電力<9502>、中国電力<9504>が反落。きょう昼ごろ、公正取引委員会が関西電、中国電、中部電とその子会社の中部電力ミライズの4社に対し、独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査を行ったことが複数のメディアで報じられており、これを嫌気した売りが出たようだ。また、これとは別に公取委は同日、一般家庭向け電力料金やガス料金について価格カルテルを結んだ疑いがあるとして、中部電と中部電力ミライズ、東邦ガス<9533>の3社にも立ち入り検査を行ったことが伝わっている。

■環境管理センター <4657>  606円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 環境管理センター<4657>が動兆しきりとなっている。小型株ながら前日の売買高は100万株を超えた。短期資金の攻勢を反映して株価はここ連日上ヒゲを形成する形となっているが、波状的に投資資金を呼び込む形でマーケットの視線を集めている。環境総合コンサルタントで土壌汚染調査に強みを持つ。放射能測定でも実績を積み重ねており、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う放射能汚染に関連して、放射能測定業務のニーズを取り込んでいる。

■キーウェア <3799>  830円  +88 円 (+11.9%)  本日終値
 キーウェアソリューションズ<3799>が急反発。12日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、営業利益が4億5000万円から6億3000万円(前の期比45.5%増)へ、純利益が4億円から6億8000万円(同96.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた一部顧客からの受注の延期や規模縮小などが発生したことから、売上高は190億円の予想に対して186億円(同0.9%増)と下振れたものの、業務の効率化に加えてコロナ禍においてコスト削減に努めたことが奏功して利益は上振れたとしている。

■ナルミヤ <9275>  1,379円  +144 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ナルミヤ・インターナショナル<9275>が急反発。同社は12日取引終了後に、22年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比65.9%増の17億2000万円としていることが好感されたようだ。売上高は同16.9%増の345億円を見込む。eコマースへの投資と直営店舗の更なる構造改革、ヒット商品の創出、サプライチェーンの短縮化などに注力するとしている。なお、21年2月期通期の連結決算は売上高が前の期比10.5%減の295億1100万円、営業利益が同37.7%減の10億3700万円となった。

■ベガコーポレーション <3542>  1,951円  +165 円 (+9.2%)  本日終値
 ベガコーポレーション<3542>が大幅反発。12日の取引終了後に発表した3月度の月次業績で、家具インテリアECサイトであるLOWYA事業売上高(旗艦店・モール店合算)が前年同月比26.1%増となり、大幅増収基調が続いていることが好感された。うちLOWYA旗艦店は同60.0%増だった。

■前澤工業 <6489>  645円  +46 円 (+7.7%)  本日終値
 前澤工業<6489>が大幅高。同社は上水道及び下水道用機械の大手メーカーであり、官公庁向けで優位性を持つ。国土強靱化や防災・減災ニーズに対応し業績は好調を極めている。12日取引終了後、21年5月期第3四半期累計の業績を発表、営業利益は前年同期比3.6倍となる21億4300万円と急増した。通期計画の23億円に対する進捗率も93%に達しており、これがポジティブサプライズとなり投資資金の攻勢を誘った。

●ストップ高銘柄
 シキノハイテック <6614>  2,343円  +400 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 くろがね工作所 <7997>  1,066円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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