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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、朝高も目先利益を確定する動きが優勢 (4月6日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  30208.89
高値  30208.89(09:00)
安値  29665.86(14:48)
大引け 29696.63(前日比 -392.62 、 -1.30% )

売買高  11億3587万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆4943億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日ぶり大幅反落、朝方高く始まったもののその後軟化
 2.前日まで3営業日で900円強の上昇をみせ、目先反動安の局面に
 3.後場に入ると一段安、業種別では銀行株の下げが目立つ展開となる
 4.2月決算企業の決算発表が本格化することでこれを警戒する動きも
 5.33業種中32業種が下げ、値下がり銘柄も全体の87%を占める

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前営業日比373ドル高と続伸した。米3月の雇用統計が好調だったほか、米3月ISM非製造業景況感指数も良好な内容だったことでリスク選好の買いが優勢となった。

 東京市場では、朝方に日経平均株価は高く始まったが、寄り後はすぐに値を消し一貫して軟調な推移を強いられた。後場に入ると更に一段安となった。

 6日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが最高値を更新したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も上昇したことで、リスク選好の地合いが予想された。しかし、前日までの3営業日で日経平均は900円を超える上昇を示していることもあり、寄り後早々に目先利益を確定する動きが優勢となった。小売関連など2月決算企業の決算発表が今後本格化することで、それを警戒した売り圧力が強まった。業種別では銀行株の下げが目立つほか、自動車など輸出セクターも軟調。33業種中で32業種が下落するほぼ全面安商状で、個別株ベースでも値下がり銘柄数が1900近くに達し、全体の87%を占めた。日経平均の下げ幅は一時400円を上回り、大引けもほぼ安値圏で着地している。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、ファーストリテイリング<9983>、トヨタ自動車<7203>などが軟調。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連や村田製作所<6981>、キーエンス<6861>なども売られた。日本電産<6594>も水準を切り下げた。しまむら<8227>が急落、日本CMK<6958>、ファーマフーズ<2929>、三櫻工業<6584>なども大きく値を下げた。
 半面、任天堂<7974>が堅調、マネックスグループ<8698>は商い活況のなか大幅高。日立製作所<6501>が買い優勢だったほか、富士通<6702>もしっかり。神戸製鋼所<5406>が物色人気となった。キユーピー<2809>が大きく上値を伸ばし、イソライト工業<5358>、ビックカメラ<3048>も高い。第一稀元素化学工業<4082>も値を上げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063> 、安川電 <6506> 、電通グループ <4324> 、バンナムHD <7832> 、荏原 <6361> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、中外薬 <4519> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約141円。

 東証33業種のうち上昇は証券商品先物のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)その他製品、(2)鉄鋼、(3)ゴム製品、(4)倉庫運輸関連、(5)建設業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)医薬品、(3)銀行業、(4)空運業、(5)精密機器。

■個別材料株

△スタ・アリス <2305>
 七五三撮影最需要期業績が想定を上回り21年2月期業績は計画上振れ。
△ビットワンG <2338> [東証2]
 シンガポールの医療品卸会社と資本・業務提携に向けた覚書締結。
△フェスタリア <2736> [JQ]
 オンライン販売好調で上期業績は計画上振れ。
△キユーピー <2809>
 巣ごもり需要と資産売却で12~2月期最終利益77%増。
△JINSHD <3046>
 21年8月期業績予想と中間配当を上方修正。
△ビックカメラ <3048>
 21年8月期営業利益予想を上方修正。
△神戸鋼 <5406>
 21年3月期営業利益大幅増額し5円復配。
△メタップス <6172> [東証M]
 デジタル給与21年度に実現と報じられ思惑働く。
△マネックスG <8698>
 値上がり顕著なビットコイン関連の象徴株として物色人気。
△シルバライフ <9262>
 株主優待制度を新設。

▼あさひ <3333>
 仕入れコスト増などで22年2月期営業益予想20%減。
▼しまむら <8227>
 今期増益率鈍化見通しをマイナス視。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)マネックスG <8698> 、(2)スタ・アリス <2305> 、(3)キユーピー <2809> 、(4)イソライト <5358> 、(5)ビックカメラ <3048> 、(6)グロバルLM <3486> 、(7)グレイス <6541> 、(8)東京機 <6335> 、(9)EMシステム <4820> 、(10)稀元素 <4082> 。
 値下がり率上位10傑は(1)Jテック・C <3446> 、(2)しまむら <8227> 、(3)JIA <7172> 、(4)日本CMK <6958> 、(5)薬王堂HD <7679> 、(6)高知銀 <8416> 、(7)大同工 <6373> 、(8)ファーマF <2929> 、(9)スズキ <7269> 、(10)マルマエ <6264> 。

【大引け】

 日経平均は前日比392.62円(1.30%)安の2万9696.63円。TOPIXは前日比29.20(1.47%)安の1954.34。出来高は概算で11億3587万株。東証1部の値上がり銘柄数は248、値下がり銘柄数は1897となった。日経ジャスダック平均は3938.31円(18.21円安)。

[2021年4月6日]


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