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【市況】【↑】日経平均 大引け| 急反発、米株高を追い風に3万円大台回復 (3月18日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  30148.48
高値  30485.00(10:00)
安値  30041.50(12:35)
大引け 30216.75(前日比 +302.42 、 +1.01% )

売買高  15億9934万株 (東証1部概算)
売買代金  3兆3544億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は急反発、前日の米株高好感し3万円台復帰
 2.FOMCは23年末までゼロ金利継続方針で、相場に追い風
 3.前場に570円あまりの急騰、後場に入り伸び悩む展開に
 4.東エレク、レーザーテクなど半導体関連株が買い戻される
 5.後場は銀行、証券、自動車株などが買われ売買代金も活況

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比189ドル高と反発した。米連邦準備理事会(FRB)が2023年末までゼロ金利政策を維持する方針を表明したことで景気敏感株を中心に買いが優勢となった。

 東京市場では前日の米株高を受けリスク選好となり、日経平均株価は急反発に転じ一時570円あまり上昇する場面もあったが、後場は伸び悩んだ。

 18日の東京市場は、前日のFOMCの結果を受けた米株高が追い風となった。FOMCではFRBが2023年末までゼロ金利政策を維持する方針を表明したことで買い安心感が浮上、米国株市場ではNYダウが最高値を更新し初めて3万3000ドル台に乗せた。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、主力株中心に買いを集め日経平均は大きく上値を追う形となった。寄り付きに3万円大台を回復した後も、一貫して上げ幅を広げ、前場中ごろには570円強の上昇で3万500円近くまで急伸する場面があった。後場寄りに大口の売りが出て日経平均は大きく上げ幅を縮小したものの、銀行や証券、自動車株などが買われ全体を支えた。終値で3万円大台を回復し約1ヵ月ぶりの高値をつけている。東証1部の売買代金は3兆5000億円台と活況だった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が大きく買われ、ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>など半導体関連も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが物色人気。わかもと製薬<4512>は3日連続のストップ高、セレス<3696>もストップ高に買われた。エニグモ<3665>が急騰、マネックスグループ<8698>も大幅高。アイロムグループ<2372>なども値を飛ばした。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>が冴えず、テルモ<4543>も軟調。JR東日本<9020>も値を下げた。エイチ・アイ・エス<9603>の下げも目立つ。丸運<9067>が大きく利食われ、日本アジアグループ<3751>も大幅安。アスクル<2678>、enish<3667>なども売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、ファナック <6954> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約133円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、テルモ <4543> 、コナミHD <9766> 、ネクソン <3659> 、アサヒ <2502> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約52円。うち39円はSBG1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)証券商品先物、(3)ゴム製品、(4)その他金融業、(5)輸送用機器。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)陸運業、(2)不動産業、(3)その他製品、(4)情報・通信業。

■個別材料株

△シンワワイズ <2437> [JQ]
 アート作品をもとにしたNFTの生成・販売事業開始。
△エニグモ <3665>
 取扱高の拡大で22年1月期も売上高2ケタ成長持続。
△イビデン <4062>
 SMBC日興証券が「強気」に格上げ。
△アピリッツ <4174> [JQ]
 22年1月期は24%営業増益。
△JTOWER <4485> [東証M]
 国内IBS事業が順調で21年3月期営業利益予想を上方修正。
△大和重 <5610> [東証2]
 株主優待制度を新設。
△三井海洋 <6269>
 「メタンハイドレート掘削実験に来年度着手」と報道。
△トムソン <6480>
 東海東京調査センターが目標株価を560円→860円に引き上げ。
△ナイガイ <8013>
 22年1月期の最終黒字見通しを好感。
△マネックスG <8698>
 ビットコイン価格が再び急伸。

▼スキヤキ <3995> [東証M]
 前期営業益は下振れ着地で今期予想は18%減。
▼明豊エンタ <8927> [JQ]
 第2四半期営業益47%減で下振れ着地。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)わかもと <4512> 、(2)セレス <3696> 、(3)エニグモ <3665> 、(4)ナイガイ <8013> 、(5)マネックスG <8698> 、(6)アイロムG <2372> 、(7)モバファク <3912> 、(8)ジャムコ <7408> 、(9)渋谷工 <6340> 、(10)三井ハイテク <6966> 。
 値下がり率上位10傑は(1)丸運 <9067> 、(2)日本アジアG <3751> 、(3)エフピコ <7947> 、(4)アスクル <2678> 、(5)鎌倉新書 <6184> 、(6)ジンズメイト <7448> 、(7)サンケン <6707> 、(8)明治海 <9115> 、(9)ミマキエンジ <6638> 、(10)enish <3667> 。

【大引け】

 日経平均は前日比302.42円(1.01%)高の3万0216.75円。TOPIXは前日比24.48(1.23%)高の2008.51。出来高は概算で15億9934万株。東証1部の値上がり銘柄数は1444、値下がり銘柄数は654となった。日経ジャスダック平均は3925.49円(25.71円高)。

[2021年3月18日]


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