市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アンジェス、ツガミ、日電産

日電産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■アンジェス <4563>  1,025円  +85 円 (+9.0%)  11:30現在
 アンジェス<4563>が急反騰。株価は2月下旬に下放れ、前週後半から終値で4ケタ大台も下回っていたが、きょうは満を持して切り返し急となっている。きょう取引開始前に開発中の新型コロナウイルスDNAワクチンの第2/3相臨床試験において関西及び関東の8施設で500症例の接種を完了したことを発表、これが株価を強く刺激する材料となった。

■日進工具 <6157>  2,966円  +140 円 (+5.0%)  11:30現在
 日進工具<6157>が大幅高で5日続伸している。9日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感されている。株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが目的という。

■ツガミ <6101>  1,582円  +71 円 (+4.7%)  11:30現在
 ツガミ<6101>やオークマ<6103>、牧野フライス製作所<6135>それにファナック<6954>といった工作機械株が高い。日本工作機械工業会が9日発表した2月の工作機械受注額・速報値は前年同月比36.7%増の1055億5300万円と大幅な伸びとなった。特に、外需は同66%増となり受注金額は好不況ラインと呼ばれる1000億円を上回った。中国向け需要の拡大などに牽引されており、設備投資需要の回復が好感される格好で工作機械株には見直し買いが流入している。

■三櫻工業 <6584>  1,159円  +47 円 (+4.2%)  11:30現在
 三櫻工業<6584>が大幅高で3連騰、6%を超える上昇で1180円台に歩を進め、昨年1月7日につけた昨年来高値1239円の約1年2カ月ぶりとなる更新が視界に入ってきた。自動車用チューブや配管部品で国内シェア40%前後と高い競争力を誇っている。出資先の米ベンチャー企業による全固体電池分野への展開などが折に触れ材料視されるほか、自動車業界向け以外でも富士通<6702>と理科研が共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」の重要部分である冷却回路に三桜工の「冷却水用樹脂配管製品」が搭載されるなど、確かな商品技術力が評価されている。業績は売上高、利益ともに21年3月期が大底と見られており、世界新車販売台数の急回復を追い風に22年3月期営業利益はV字回復を予想する声が強い。

■パラベッド <7817>  4,665円  +145 円 (+3.2%)  11:30現在
 パラマウントベッドホールディングス<7817>が続伸している。9日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることで、投資家層の拡大を図ることを目的としている。なお、効力発生日は4月1日。

■USENHD <9418>  1,893円  +51 円 (+2.8%)  11:30現在
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が反発している。10日付の日本経済新聞朝刊で「USEN-NEXT HOLDINGSの2021年8月期の連結営業利益は、前期比3割増の145億円強になりそうだ」と報じられており、これが材料視されている。記事によると、巣ごもり需要の高まりで動画配信サービスが伸びるうえ、主力の飲食店など向けの店舗サービスでは、人件費や業務委託費などのコストの抑制が増益要因となるという。会社計画の110億円を大幅に上回る観測で期待感が高まっているようだ。

■日本電産 <6594>  12,385円  +215 円 (+1.8%)  11:30現在
 日本電産<6594>が寄り付きから大口の買い注文を集め3日ぶり反発。2月下旬から下値模索の動きにあったが、満を持して急速に切り返してきた。9日の米国株市場では電気自動車(EV)大手のテスラが一時20%を超える急騰をみせたことでマーケットの注目を集めた。また同日、中国EV3社のADR(米預託証券)が香港市場上場観測を材料に急騰している。この流れを引き継いで、東京市場でもEV用駆動モーターを手掛けEV関連の象徴株ともなっている日電産の株価を刺激する格好となっている。

■上新電機 <8173>  3,125円  +40 円 (+1.3%)  11:30現在
 上新電機<8173>が続伸。9日の取引終了後、自社株式の消却を発表した。消却前の発行済み株式総数の2.37%に相当する68万333株を3月23日付で消却する。これを受け、株式需給の改善を評価する買いが入っている。

■ミライトHD <1417>  1,736円  +12 円 (+0.7%)  11:30現在
 ミライト・ホールディングス<1417>が4日続伸している。9日の取引終了後に発表した月次受注状況で、2月の受注高が前年同月比13.0%増の321億円となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。主力のNTT事業の受注高が膨らんだほか、マルチキャリア事業などの受注も伸長した。

■上組 <9364>  2,176円  +9 円 (+0.4%)  11:30現在
 上組<9364>が6日続伸。9日の取引終了後、自社株式の消却を発表した。消却前の発行済み株式総数の1.4%に相当する187万株を3月19日付で消却する。これを受け、株式需給の改善を評価する買いが入っている。

■くら寿司 <2695>  6,840円  -610 円 (-8.2%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 くら寿司<2695>が大幅続落。同社が9日に発表した第1四半期(20年11月~21年1月)の連結営業利益は前年同期比31.3%減の8億2300万円だった。米国子会社の業績が、新型コロナウイルスの影響で低迷したことなどが響いた。市場では第1四半期の同利益は16億円前後との予想が出ていただけに、これを大きく下回ったことが嫌気された。ただ、米国の新型コロナを巡る状況は改善しており、先行きには明るさも見えていると指摘する見方もある。

■新都ホールディングス <2776>  117円  +30 円 (+34.5%) ストップ高   11:30現在
 新都ホールディングス<2776>が急騰している。10時ごろ、厚生労働省から医療機関など向け高機能マスク(ノンサージカルN95マスク)を計500万枚納入することについて発注を受け、きょう全ての対象商品の納品を完了したと発表。これを好材料視する買いが入っている。今回のマスク販売に対する売上高として10億円を22年1月期に計上するという。なお、業績への影響は現在精査中としている。

■グローバルウェイ <3936>  1,748円  +300 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 グローバルウェイ<3936>がストップ高カイ気配。同社は就職・転職のクチコミ情報サイトを展開し、クラウド型ソフト導入支援業務なども手掛ける。9日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、売上高を従来予想の12億円から12億4000万円に増額し、営業赤字も3億5000万円の赤字から3億4000万円の赤字に小幅ながら縮小する見通しを発表した。また同日、GBM Global社が運営する暗号資産交換所Bitmartでタイムチケットを売買することで基本契約を締結したことを発表、これを手掛かり材料に短期資金が集結した。

■メディシノバ・インク <4875>  686円  +100 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 メディシノバ・インク<4875>が寄り付きから大量の買い注文に値がつかず、気配値を切り上げる展開。売り物薄であり値幅制限上限の686円で張りつく展開となっている。同社は10日取引開始前、化学ガス暴露脅威の治療法の共同開発のために米国保健福祉省(HHS)・米国生物医学先端研究開発機構(BARDA)と提携合意したことを発表、これを材料視する形で投資資金が集中した。株価は2月上旬に705円の高値をつけた後は漸次水準を切り下げる展開にあったが、時価は高値から17%近く水準を切り下げた位置にあったことで、値ごろ感も働いている。

■サインポスト <3996>  1,108円  +150 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 サインポスト<3996>がストップ高カイ気配。9日の取引終了後、JR東日本スタートアップ(東京都新宿区)との合弁会社TOUCH TO GO(TTG)がファミリーマートと2月26日に資本業務提携契約を締結したと発表。併せて、TTGが開発した無人決済システムを活用した実用化店舗「ファミマ!!サピアタワー/S店」を3月31日にオープンすることを明らかにしており、これを好感する買いが入っている。両社は、TTGが開発した無人決済システム「TTG-SENSE」を活用した店舗の実用化に向けて昨年11月に業務提携していた。今回の提携強化を通じ、既存店舗の省人化やマイクロマーケットへの事業領域拡大を目指すとしており、今後の展開が期待されている。

■築地魚市場 <8039>  1,142円  +150 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 築地魚市場<8039>がストップ高カイ気配となっている。9日の取引終了後、株主優待制度を新設すると発表しており、これが好材料視されている。毎年6月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、自社グループ会社の水産加工品詰め合わせ(保有株数100株以上200株未満で3000円、200株以上で6000円相当)を贈呈する。21年6月末から適用を開始するという。2月24日に発表した今期配当の増額修正に続く株主還元強化策で積極的な姿勢が好感されている。

●ストップ高銘柄
 築地魚市場 <8039>  1,142円  +150 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均