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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):富士フイルム、ロゼッタ、フュトレック

富士フイルム <日足> 「株探」多機能チャートより
■富士フイルム <4901>  6,320円  +55 円 (+0.9%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>が4日ぶりに反発。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を6800円から8000円に引き上げた。第3四半期(20年10~12月期)の連結営業利益は5四半期ぶりに前年同期比で増益となるなど底打ちが確認できたことで、成長軌道へ回帰への期待が高まるとみている。足もとでは研磨材など半導体関連が牽引している。21年3月通期の同利益は1430億円から1600億円(前期比14.2%減)に増額修正され、配当も年95円から100円(前期比5円増)に増額されたことも好材料。22年3月期の同利益は2000億円(今期予想比25%増)への増益を見込んでいる。

■テレ東HD <9413>  2,444円  +17 円 (+0.7%)  本日終値
 テレビ東京ホールディングス<9413>が3日ぶりに反発。24日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.7%にあたる20万株または4億8540万円を上限に、25日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。また、50万株の自己株式を3月15日付で消却することも明らかにしている。

■サンケン電気 <6707>  5,460円  -90 円 (-1.6%)  本日終値
 サンケン電気<6707>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社株のレーティングを「バイ」から「ホールド」へ引き下げた。目標株価は6000円(従来5000円)とした。想定を上回る白物家電や車載関連デバイスの需要拡大などを踏まえて、来期以降の連結営業利益予想を上方修正したが、足もとの株価はそれらを概ね織り込んだ水準とみている。21年3月期の営業損益は、米国子会社のIPO関連費用の上振れもあり10億円の黒字から20億円の赤字(前期は43億900万円の黒字)に見直したが、22年3月期の同利益は88億円から120億円、23年3月期の同利益は150億円から184億円に修正している。

■ヨシタケ <6488>  1,240円  +230 円 (+22.8%)  本日終値
 ヨシタケ<6488>が急騰、昨年来高値を更新した。24日の取引終了後、3月31日時点の株主に対して1対2株の株式分割を実施すると発表したことが好感された。効力発生日は4月1日。投資単位当たり金額の引き下げによる株式の流動性向上と投資家層の拡大などを目的としている。

■ロゼッタ <6182>  2,399円  +400 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 ロゼッタ<6182>はストップ高。人工知能(AI)を活用した自動翻訳サービスを展開し、AI関連の一角としてマーケットの注目度も高い。24日取引終了後、同社の子会社MATRIXが、VR(仮想空間)上にリアルタイムの通訳システムを組み込み、その空間のなかに入れば自由に英語と中国語を話す人とコミュニケーションが可能となる言語フリーの世界を実現したと発表、プレス発表会を3月9日に開催する予定としており、これを材料視する形で投資資金を呼び込んだ。

■リビン・テクノロジーズ <4445>  3,100円  +502 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 リビン・テクノロジーズ<4445>が急反騰。この日正午ごろ、オリックス<8591>子会社のオリックス銀行と顧客紹介に関して業務提携したと発表しており、これが好感された。今回の業務提携では、オリックス銀行が取引先にリビンTのSMSハンター(Saas型SMS配信システム)を紹介することを通じて、不動産販売の促進を図るとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■アルメタックス <5928>  284円  +31 円 (+12.3%)  本日終値
 アルメタックス<5928>が大幅高で3日続伸。24日の取引終了後、21年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の8500万円の赤字から一転して6000万円の黒字(前期は7600万円の黒字)に浮上する見通しとなったと発表しており、これが好感された。主力製品である新設戸建用住宅建材の受注が想定より伸びることに加え、総費用削減の取り組みが寄与し、採算も上向く見込みになったことが上振れの要因としている。

■フュートレック <2468>  408円  +38 円 (+10.3%)  本日終値
 フュートレック<2468>が反発。同社は24日、自社の統合型CRM(顧客管理)ソリューション「Visionary」が、JR東日本リテールネット(東京都新宿区)が運営する駅ナカコンビニ「NewDays」の会員向け新サービス「NewDaysアプリ」に採用されたと発表。「Visionary」は、CRMによる顧客中心ビジネスを推進するための統合型マーケティングプラットフォームで、BtoBからBtoCまで200社以上の企業に導入実績がある。同社は現在、全面改良版となる「新 Visionary(仮称)」を開発中だとしている。

■日本電波工業 <6779>  781円  +61 円 (+8.5%)  本日終値
 日本電波工業<6779>が4連騰。前日に日経平均が急落した場面でも売り物を吸収し上値慕いを続けていた。同社は水晶製品の専業メーカーとして欧米での実績が高く世界屈指の商品競争力を誇る。特に水晶振動子や水晶発振器などの小型化技術を得意としている。車載用が主力ながら市場が急速に立ち上がった高速通信規格5G向けも開拓。高安定・高精度、超低位相雑音特性で優勢性があり、高温動作など耐環境性能にも優れる水晶発振器を強みとし、世界的な5Gサービス普及局面で需要開拓が期待されている。前期の業績悪を受けて機関投資家の持ち高が少なくなっており、需給面で戻り売り圧力が少ない。一方で、ここファンド系資金とみられる大口の買いが断続的に観測され、テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス接近で注目場面にある。

●ストップ高銘柄
 ユニバンス <7254>  330円  +80 円 (+32.0%) ストップ高   本日終値
 前田製作所 <6281>  555円  +75 円 (+15.6%) 一時ストップ高   本日終値
 和心 <9271>  651円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 INCLUSIVE <7078>  3,100円  -700 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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