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【経済】コラム【アナリスト夜話】BTC, SPAC etc... 出口の近くで踊る(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)


10年前に行われた「スタークラフト」のeスポーツ・トーナメントの賞金は、1位の約5万円(500ドル)に対し、5位から8位までは、各25ビットコイン(BTC) でした。当時の価格では数千円ですが、今や全豪テニス準優勝並みの1億5千万円に上ります。賞金をもらった人々のその後が知りたい、と米国のネットでちょっと話題になりました。

ビットコインは、とうとう600万円に達しました。金を支持していた著名投資家ガンドラック氏がビットコイン派に鞍替えしたり、ビットコインはショートだと3年前に公言したビル・ゲイツ氏が「中立的」と語ったりと賑やかです。

最近のもう一つの話題は、「空箱上場」とも呼ばれるSPAC(Special Purpose Acquisition Company、買収目的会社)です。2年以内にどこかの会社を買収するという計画だけで巨額の資金を調達します。今年に入り、米国だけで5.3兆円(160社)が調達され、早くも過去最高だった昨年の6割に上っています。最近では欧州にも広がっていますが、日本では認められていません。個人的には玉石混交感からまだ懐疑的ですが、近い将来、空前のM&Aブームをもたらしうる仕組みとして興味があります。

過去の経験則では、こうした派生的な市場のブームは、始まってから1年程度は続くことが多いと思います。しかし、長期的にはやはり中身次第です。個人的にもそこそこリスク資産を抱えていますが、10年余り前のブームでも聞かれたkeep dancing, but closer to the door (踊り続けよう、ただし、出口の近くで)というフレーズを思い出して臨みたいと思っています。


マネックス証券 チーフ・アナリスト 大槻 奈那
(出所:2/22配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)

《FA》

 提供:フィスコ

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