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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】3万円処での値固めを意識した流れ


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 30180 +140 (+0.46%)
TOPIX先物 1941.5 +11.5 (+0.59%)
シカゴ先物 30200 +160
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場はNYダウナスダックが上昇する一方、S&P500は下落。イエレン財務長官がバイデン政権の推進する追加経済対策案の重要性を改めて指摘する中、経済対策の早期成立期待が高まった。また、新型コロナウイルスのワクチン接種の進展に加え、新規感染者数に減少傾向がみられ、経済活動の正常化に向けた期待なども材料視されていた。一方、長期金利の上昇傾向が警戒視されており、クオリティ株の一角などに利益確定の流れが見られた。

 シカゴ先物清算値は大阪比160円高の3万200円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の3万70円で始まり、取引開始直後につけた3万10円を安値にじり高基調が継続。米国市場の取引開始後に3万200円を回復すると、その後一時3万320円まで上昇する場面もみられた。引けにかけては利食いに押され3万200円を挟んだこう着が続き、3万180円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、本日は買い先行で始まることになろう。日経225先物は日銀のETF買い見送りを巡る思惑から、週末に2万9740円まで売りを仕掛けられる場面もみられたが、ナイトセッションでは3万円を上回って推移しており、底堅さは意識されやすい。ただ、23日は祝日となるため、積極的にポジションは積み上げづらく、買い一巡後はこう着感が強まりやすいとみられる。また、3万円処での値固めを意識した流れにより、ショート筋の売り仕掛けも出しづらいだろう。

 日銀のETF買い入れ発動のタイミングは読みづらくなったが、弱含む場面では必然的にロングが抑えられる形となるため、押し目狙いのスタンスとなる。新型コロナワクチンの接種が進むなか、世界的にも新規感染者数が抑え込まれてきており、経済活動の正常化期待は根強い。また、足元で海外勢による買い越し基調が継続しており、祝日を前に先物に先回り的に買いを入れてくる可能性もあり、その動向を注視したい。

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