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【市況】株価指数先物【昼のコメント】2万9000円突破しショートカバーを交えての上昇に


 日経225先物は11時30分時点、前日比600円高の2万9390円(+2.08%)前後で推移している。米国市場の上昇を受けて買い先行となり、寄り付きは2万8850円とシカゴ先物(2万8785円)を上回って始まった。現物の寄り付き直後につけた2万8810円を安値に急伸すると、あっさり2万9000円を突破。その後もショートカバーの流れが強まったことから前引けにかけて一段高となり、ランチタイムで2万9410円まで上昇している。

 2万9000円手前水準で売り買いが交錯するとみられていたが、一気に2万9000円を突破したことによりショートカバーを交えての上昇となった。大幅上昇によりレバETFの調整買いに伴う買い需要も想定されるところである。セクターでは東証33業種全てが上昇しており、鉄鋼、鉱業、海運、繊維、石油・石炭製品、陸運といった景気敏感セクターの強さが目立つ。しかし、指数インパクトの大きいソフトバンクグループ <9984> 、ファーストリテイリング <9983> 、ダイキン <6367> 、東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> などの強い値動きによって日経225型優位の展開に。

 NT倍率は先物中心限月で15.15倍まで低下した後に上昇に転じており、一時15.28倍まで切り返している。先週までのNT倍率低下によるリバランスとみられるが、25日移動平均線が位置する15.29倍辺りを上回ってくるようだと再びグロース優位となる可能性もあるため見極めたいところであろう。なお、前引けのTOPIXは1.72%の上昇であり、後場は日銀のETF買い入れは入らない。

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