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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):シンバイオ、マツダ、ファーマF

シンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■シンバイオ製薬 <4582>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 シンバイオ製薬<4582>はストップ高に買われた。4日の取引終了後に発表した21年12月期業績見通しは、売上高91億5100万円(前期比3.1倍)、最終損益11億4900円の黒字(前期は40億9000万円の赤字)といずれも過去最高を更新する見通しとなり、これを好材料視する買いが向かった。これまでエーザイ<4523>に販売委託していた抗がん剤「トレアキシン」を自社販売へ移行することで国内の製品売り上げが拡大することが収益を大きく押し上げる。併せて、23年12月期に売上高123億円、最終利益17億7800万円を目指す中期経営計画も発表している。

■UACJ <5741>  2,314円  +382 円 (+19.8%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 UACJ<5741>が急伸し一時、ストップ高の2332円に買われた。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を5500億円から5600億円(前期比9.0%減)へ、営業利益を35億円から80億円(同21.0%減)へ、最終損益を95億円の赤字から65億円の赤字(前期20億3800万円の黒字)へ上方修正したことが好感された。足もとのアルミ地金価格の上昇による棚卸評価関係の好転や操業度の改善などで、売上高及び各段階の損益が想定を上回る見通しという。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高4074億3900万円(前年同期比12.0%減)、営業利益30億7500万円(同45.4%減)、最終損益46億8500万円の赤字(前年同期5億6000万円の黒字)だった。

■マツダ <7261>  960円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 マツダ<7261>がストップ高で5連騰。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆8500億円から2兆9000億円(前期比15.5%減)へ、営業損益を400億円の赤字から収支均衡(前期436億300万円の黒字)へ、最終損益を900億円の赤字から500億円の赤字(同121億3100万円の黒字)へ上方修正したことが好感された。グローバル販売台数の見通しは従来予想の130万台を据え置いたものの、足もとの実勢や今後の見込みを反映して市場別内訳を見直したほか、販売促進費及び車種構成の改善や固定費の抑制が順調に進捗していることなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1兆9594億円(前年同期比23.3%減)、営業損益319億9800万円の赤字(前年同期323億4500万円の黒字)、最終損益782億4800万円の赤字(同323億7500万円の黒字)だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,019円  +254 円 (+14.4%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ユナイテッドアローズ<7606>が大幅高。同社は4日取引終了後に、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の連結営業損益が34億7000万円の赤字(前年同期は88億8600万円の黒字)になったと発表。ただ、10~12月期に限れば33億7000万円の黒字となっており、これが好感されたようだ。秋冬商品の在庫調整を抑制した効果などから、売上総利益率が段階的に回復している。なお、第3四半期累計の連結売上高は前年同期比22.9%減の917億9900万円となった。通期業績予想については、売上高1283億円(前期比18.5%減)、営業損益65億円の赤字(前期は87億5800万円の黒字)とする従来見通しを据え置いている。

■ファーマフーズ <2929>  3,075円  +385 円 (+14.3%)  本日終値
 ファーマフーズ<2929>が急伸し一時、前日比15.2%高の3100円に買われた。4日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、2月12日付で東証2部から東証1部市場へ指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買われたようだ。同社は、機能性食品素材の開発が主な事業。21年7月期連結業績予想は、売上高400億1400万円(前期比2.6倍)、経常利益21億4800万円(同2.7倍)を見込む。

■日本冶金工業 <5480>  2,027円  +214 円 (+11.8%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 日本冶金工業<5480>が大幅に5日続伸。同社は4日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比27.3%減の57億円(従来予想は49億円)に引き上げた。売上高見通しも同17.9%減の1120億円(従来予想は1080億円)に上方修正。自動車関連や生産用機械などの設備投資が底打ちし、ステンレス特殊鋼の需要が回復傾向になることなどが主な要因だとしている。加えて、期末配当を従来計画比15円増額の30円にすると発表。中間配15円をあわせた年間配当は45円(従来計画は30円)となる。

■リコー <7752>  913円  +92 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 リコー<7752>が急騰、一時105円高の926円まで駆け上がる場面があった。同社が4日取引終了後に発表した20年4~12月期決算は最終損益が224億7100万円の赤字と低迷した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に商用印刷の需要が低調で減損損失計上なども響いた。ただ、営業損益ベースで10~12月は3四半期ぶりに黒字を確保するなど回復色をみせている。株価は業績低迷を織り込み済みで年初から戻り足を強めていたが、ここにきて空売りの買い戻しに拍車がかかり上げ足を一気に強めた。信用倍率は直近データで0.38倍と大幅に売り長で、これに機関投資家の貸株調達による空売りなども加わったとみられ踏み上げ相場の様相をみせた。

■日テレHD <9404>  1,377円  +129 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 日本テレビホールディングス<9404>が大幅反発。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を3790億円から3870億円(前期比9.3%減)へ、営業利益を220億円から295億円(同31.6%減)へ、純利益を120億円から200億円(同34.5%減)へ上方修正したことが好感された。メディア・コンテンツ事業でスポット収入が回復傾向にあり想定を上振れたほか、コストコントロールの進捗が寄与した。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高2837億6600万円(前年同期比10.5%減)、営業利益242億3700万円(同21.6%減)、純利益168億1300万円(同30.3%減)だった。

■NTTデータ <9613>  1,701円  +148 円 (+9.5%)  本日終値
 エヌ・ティ・ティ・データ<9613>がマドを開けて大幅高、一時11.6%高の1733円まで買われる人気となり昨年来高値を更新。時価は2001年5月以来19年9カ月ぶりの高値をつけた。NTTグループのシステムインテグレーターで業界最大手に位置するが、業績面では強みとする官公庁や金融業界向け案件獲得に加え、不採算案件の減少による利益率改善が寄与している。4日取引終了後に発表した20年4~12月期決算は営業利益が前年同期比14%増の1069億1000万円と2ケタ成長を確保しており、これを評価する買いを呼び込む格好となった。

■TBSホールディングス <9401>  2,289円  +199 円 (+9.5%)  本日終値
 TBSホールディングス<9401>が急反発。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を3173億円から3214億円(前期比9.9%減)へ、営業利益を41億円から85億円(同35.1%減)へ、純利益を261億円から285億円(同5.6%減)へ上方修正したことが好感された。企業の広告出稿が前年末に向け活況となったことや、通販・動画配信などの巣ごもり需要増加が維持されたことなどで、第3四半期累計(20年4~12月)決算が売上高・利益ともに想定を上回ったことが要因としている。なお、第3四半期累計決算は、売上高2382億2300万円(前年同期比11.6%減)、営業利益121億7000万円(同5.3%増)、純利益324億7200万円(同2.6倍)だった。

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