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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 任天堂、資生堂、レーザーテク (1日大引け後 発表分)

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより

 1日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 任天堂 <7974>   ★今期経常を12期ぶり最高益に25%上方修正、配当も620円増額
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の4400億円→5500億円に25.0%上方修正。増益率が22.1%増→52.6%増に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の好調な販売状況を踏まえ、スイッチ本体の販売計画を前回予想の2400万台から2650万台へ、ソフトを1億7000万本から2億0500万本へそれぞれ引き上げた。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の1260円→1880円(前期は1090円)に大幅増額修正した。

 住友ベ <4203>   ★今期最終を一転22%増益に上方修正
 ◆21年3月期の連結最終利益を従来予想の74億円→110億円に48.6%上方修正。従来の17.6%減益予想から一転して22.4%増益見通しとなった。半導体関連材料や自動車向け高機能プラスチックの販売が想定より伸びることが寄与。連結化した川澄化学工業の業績上積みに加え、コスト削減の進展なども利益を押し上げる。

 資生堂 <4911>   ★前期経常を一転黒字に上方修正
 ◆20年12月期の連結経常損益を従来予想の150億円の赤字→95億円の黒字(前の期は1087億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。第4四半期に日本を中心に販売・プロモーションが好調だったことに加え、中国で「独身の日」の売り上げが想定を大きく上回ったことが寄与。経費などの徹底したコスト効率化を進めたことも上振れに貢献した。

 りたりこ <6187>   ★今期経常最高益予想を9%上乗せ、初配当実施へ
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の11.5億円→12.5億円に8.7%上方修正。増益率が17.6%増→27.8%増に拡大し、従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。オンライン支援の本格化による既存事業の順調な推移やプラットフォーム事業の収益拡大が寄与する。また、営業効率の改善なども利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末配当は初配当となる5円を実施する方針とした。

 荏原実業 <6328>   ★前期経常を14%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
 ◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の29.5億円→33.6億円に13.9%上方修正。増益率が36.0%増→54.9%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、陰圧装置など感染症対策製品の販売が想定以上に伸びたことが寄与。水処理部門を中心に利益率が上昇したことも上振れの要因となった。
  業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の100円→110円(前の期は60円)に増額修正した。

 レーザーテク <6920>   ★今期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も6円増額
 ◆21年6月期の連結経常利益を従来予想の170億円→200億円に17.6%上方修正。増益率が12.5%増→32.3%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。旺盛な半導体需要を背景に、主力製品であるマスク欠陥検査装置などの販売が好調に推移し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の49円→55円に増額修正した。

 岩崎電 <6924>   ★今期経常を69%上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の13億円→22億円に69.2%上方修正。減益率が66.5%減→43.4%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を背景に、空気循環式紫外線清浄機の販売が想定より伸びることが寄与。好採算品の売上増加に加え、展示会の中止・延期による販売費用の減少、コロナ禍で業務効率の改善や経費節減に取り組んだことも上振れにつながった。
  予想PERが15.1倍→8.2倍に急低下し、割安感が強まった。

 ローム <6963>   ★今期経常を30%上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の230億円→300億円に30.4%上方修正。減益率が35.7%減→16.1%減に縮小する見通しとなった。コロナ禍で落ち込んだ受注が急回復傾向にある自動車関連市場向けを中心に販売が伸びるほか、コスト削減の進展も上振れに貢献する。

 アンビスHD <7071> [JQ]  ★今期最終を14%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆21年9月期上期(20年10月-21年3月)の連結最終利益を従来予想の6.2億円→9億円に44.3%上方修正。足もとで新型コロナウイルス感染症が再拡大したものの、新規入居者獲得に大きな影響はなく、新規施設を中心に稼働率は順調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。人件費率が想定より低い水準で推移したことも上振れの要因となる。
  併せて、通期の同利益も従来予想の16.3億円→18.5億円に13.7%上方修正。増益率が35.6%増→54.2%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

 フタバ <7241>   ★今期経常を2.2倍上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の22億円→49億円に2.2倍上方修正。減益率が77.9%減→50.8%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んだ自動車生産が想定より早く回復し、売上高が計画を上回ることが寄与。国内で合理化改善が進んだことも上振れにつながる。

 ヤマハ発 <7272>   ★前期経常を21%上方修正、配当も15円増額
 ◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の710億円→860億円に21.1%上方修正。減益率が40.6%減→28.0%減に縮小する見通しとなった。前期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。新興国で二輪車の販売が想定を下回ったものの、マリン事業における高付加価値商品の出荷前倒しや経費削減が寄与し、採算は大きく改善した。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の45円→60円(前の期は90円)に大幅増額修正した。

 愛三工 <7283>   ★今期経常を3.7倍上方修正、配当も1円増額
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の9億円→33億円に3.7倍上方修正。減益率が86.9%減→51.9%減に縮小する見通しとなった。中国や主要国の顧客向け販売が回復し、売上高が計画を上回ることが寄与。働き方改革の推進強化による固定費や変動費の見直しも利益を押し上げる。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の15円→16円(前期は20円)に増額修正した。

 アルデプロ <8925> [東証2]  ★上期経常を2.8倍上方修正
 ◆21年7月期上期(20年8月-21年1月)の連結経常利益を従来予想の7.1億円→20億円に2.8倍上方修正。増益率が47.3%増→4.1倍に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ保守的に見積もっていた販売用不動産の売却が想定以上に進み、売上高が計画を17.7%も上回ったことが利益を押し上げた。

 英和 <9857> [東証2]  ★今期経常を63%上方修正、配当も17円増額
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の8.6億円→14億円に62.8%上方修正。減益率が51.3%減→20.7%減に縮小する見通しとなった。自然災害に対する防災・復旧に使用する産業車両や社会インフラ設備に付帯する機器の販売が想定より伸びる。高付加価営業の強化による利益率の確保や販管費の圧縮なども上振れに貢献する。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の17円→34円(前期は37円)に大幅増額修正した。

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