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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】日本の成長率予測の上方修正で、海外勢の日本株比率引き上げの思惑も


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28750 +220 (+0.77%)
TOPIX先物 1864.5 +18.0 (+0.97%)
シカゴ先物 28710 +180
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要指数が下落。バイデン政権が掲げる経済対策を巡る不透明感が重荷となり、利益確定の流れが優勢となった。S&P500業種別指数ではエネルギー、運輸、素材が下落する一方で、食品・生活必需品小売、不動産が上昇している。

 シカゴ先物清算値は大阪比180円高の2万8710円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万8570円で始まり、その後はじり高基調が続き2万8700円を回復。米国市場の取引時間中は概ね2万8680円~2万8730円辺りで保ち合い、取引終了間際にこのレンジを突破して2万8750円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から前日の下落部分を吸収してくることになりそうだ。あらためて2万8500円レベルを支持線として底堅さが意識されよう。また、国際通貨基金(IMF)は2021年の世界経済成長率見通しを昨年10月時点の5.2%から5.5%に上方修正。日本の21年成長率予測については前回の2.3%から3.1%に上方修正している。上方修正自体は予想されていたところだが、海外勢による日本株比率引き上げの思惑につながる可能性がありそうだ。また、新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、本日川崎市でテストが実施されることもあり、ワクチン期待の高まりも押し目買いに向かわせやすいだろう。

 決算影響としては、日東電工 <6988> が前日取引終了後に通期予想を上方修正しており、日経平均株価の押し上げ役になりやすい。一方で、SOX指数は下落しており、決算発表も控えていることから、半導体関連株は軒並み利益確定の売りに押されていることもあり、戻り待ちの売り圧力も警戒されやすい。ギャップスタート後は次第にこう着感が強まりそうである。

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