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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ポバール興業 <日足> 「株探」多機能チャートより

■ポバール興業 <4247>  1,339円 (+294円、+28.1%) 一時ストップ高

 ポバール興業 <4247> [名証2]が急騰。20日の取引終了後、株主優待制度を新設すると発表しており、これが好感されたようだ。21年3月末から毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、継続保有期間に応じて1000円または2000円分のクオカードを贈呈するとしている。

■トランスG <2342>  751円 (+102円、+15.7%)

 トランスジェニック <2342> [東証M]が5日続急騰。20日まで1本値(取引時間中はカイ気配で張りつく状態)で連日のストップ高に買われる集中人気となっていたが、21日も勢いを継続。20日取引終了後、子会社医化学創薬が「SARS-CoV-2スパイクタンパク質」に対する抗体を26日から販売開始することを発表、これを手掛かり材料に投資資金の攻勢が続いている。

■マクアケ <4479>  9,490円 (+1,280円、+15.6%)

 マクアケ <4479> [東証M]が続急騰。20日に米国の世界最大級のクラウドファンディング(CF)運営会社の「Indiegogo(インディゴーゴー)」と業務提携すると発表したことを好感する買いが引き続き流入した。この提携では、相互の顧客を融通する。欧米でのビジネス展開を希望する「Makuake」のプロジェクト実行者にインディゴーゴーを紹介する。また、インディゴーゴーで成功した事業者をMakuakeに紹介してもらい、日本市場への参入をサポートする。世界最大級のCF企業との提携で、同社の今後のグローバル展開への期待が強まっている。

■ADプラズマ <6668>  1,619円 (+159円、+10.9%)

 アドテック プラズマ テクノロジー <6668> [東証2]が続急騰。高速通信規格5Gの基地局関連投資や5G対応スマートフォンの量産を背景に半導体市況の回復が顕著となっており、関連装置メーカーも商機が高まっている。同社は半導体向けを主力に高周波プラズマ電源装置でトップシェアを誇り、この恩恵を享受するとみられている。機関投資家の買い増しの動きなども観測される中、時価は昨年来高値2030円から500円近く下値にあり、出遅れ修正狙いの買いが活発化している。

■アバント <3836>  1,256円 (+114円、+10.0%)

 東証1部の上昇率4位。アバント <3836> が急反発。20日の取引終了後、財務分析テクノロジーに強みを持つ英国のソフトウェア会社メタプラクシスと資本・業務提携すると発表しており、これを好感する買いが入った。提携を通じ、同社はメタプラクシスが提供する財務情報計画・分析・可視化を支援するBIツール「Metapraxis Empower」(エンパワー)の日本語化を進め、日本における独占販売権を獲得するという。エンパワーは欧米市場で数多くの優良企業に採用されており、国内でのニーズ獲得を狙う。なお、資本面ではメタプラクシスの株式を取得し、同社を持ち分法関連会社化する予定としている。

■東京通信 <7359>  2,085円 (+181円、+9.5%)

 東京通信 <7359> [東証M]が5日続急伸。20日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績について、売上高を21億300万円から24億4900万円(前の期比49.3%増)へ、営業利益を3億500万円から3億8000万円(同40.7%増)へ、純利益を1億2900万円から1億9000万円(同31.9%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。主力のアプリ事業において、グローバル戦略を強化し、ハイパーカジュアルゲームアプリの運用本数を増加したことに加えて、ハイパーカジュアルゲームアプリ「Save them all」が短期間で過去の実績にない成果を出すに至ったことが貢献し、最高の収益を更新するとしている。

■みらいWKS <6563>  1,220円 (+94円、+8.4%)

 みらいワークス <6563> [東証M]が急反発。20日の取引終了後、日経CNBC(マーケット・経済専門チャンネル)朝エクスプレス「トップに聞く」コーナーに、同社の岡本祥治代表取締役社長が出演すると発表しており、これが刺激材料となったようだ。放映日時は21日午前9時50分からで、今後の中長期的な成長戦略などについて語ったもよう。

■住友林業 <1911>  2,110円 (+133円、+6.7%)

 住友林業 <1911> が大幅高で4日ぶり急反発。住宅・建築や不動産事業を展開するが、米国を中心に海外でも実績が高い。米国ではコロナ禍にあっても住宅需要は旺盛で、昨年11月まで直近3ヵ月の住宅着工件数は3ヵ月連続の増加となり、しかも11月については154万7000戸(季節調整済み、年率換算)とコロナショックで世界が揺らぐ前の昨年2月以来9ヵ月ぶりの水準だった。そして21日日本時間夜に12月の住宅着工件数が発表される見通しで、これも156万戸前後と堅調な推移が見込まれている。同社株は堅調な米国の住宅市況を背景に機関投資家とみられる押し目買いを呼び込んだ。

■タカショー <7590>  830円 (+50円、+6.4%)

 タカショー <7590> が3日ぶりに急反発。岩井コスモ証券は20日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1000円に設定した。ガーデニング用品やエクステリアをプロ向けと家庭用で展開。コロナ禍による巣ごもりで内外のガーデニング需要が拡大しており、昨年12月には21年1月期の連結営業利益を10億100万円から11億9500万円(前期比2.3倍)とする今期2回目の増額修正を発表した。今期配当も従来予想から3円増の1株当たり16円(前期比6円増)とした。同証券は22年1月期の同利益は14億円を予想。巨大な海外市場の開拓が通販チャネルで軌道に乗りつつあることも評価している。

■Fスターズ <3687>  1,037円 (+57円、+5.8%)

 フィックスターズ <3687> がマドを開けて買われ4連騰、昨年12月18日以来となる4ケタ大台に復帰した。顧客企業のシステムを高速化するソフトを開発し、金融業界や自動車業界を中心に抜群のリピートオーダー率を誇る。また、量子コンピューター分野への展開でも先駆し、同分野の最有力ベンチャーであるカナダのDウェーブ社とは協業体制にある。量子コンピューターは米中で開発競争が先鋭化しており、日本国内でもデンソー <6902> やリクルートホールディングス <6098> などこれを採り入れる動きが目立っている。フィックスターズはその関連最右翼として再びマーケットの注目が集まり始めた。

■電通グループ <4324>  3,200円 (+160円、+5.3%)

 電通グループ <4324> が急反発。20日取引終了後に日本経済新聞電子版で「電通グループは東京都港区の本社ビルを売却する検討に入った」と報じられており、これが材料視された。記事によると、売却額は国内最大級の3000億円規模になるとみられるという。コロナ禍で足もとの収益は悪化しており、財務基盤の強化への期待が高まっているようだ。なお、同社は報道を受けて、「電通本社ビル」の売却を検討していることは事実とコメントし、今後、開示すべきことが生じた場合には、速やかに公表するとしている。

■パナソニック <6752>  1,404円 (+66.5円、+5.0%)

 パナソニック <6752> が大幅高で4日続急伸となり、連日で昨年来高値を更新した。21日付の日本経済新聞朝刊で「パナソニックは新型コロナウイルスのワクチン輸送・保管向けの保冷容器を開発した」と報じられており、これを好感する買いが入ったようだ。記事によると、開発した保冷容器はドライアイスを使ってセ氏マイナス70度以下を18日間保持でき、低温管理が必要な米ファイザー製のワクチンにも対応するという。3月までに製薬会社や物流会社に試験提供し、今春中の販売を目指すとしている。

■ツインバード <6897>  1,875円 (+90円、+5.0%)

 ツインバード工業 <6897> [東証2]が大幅高で6日続急伸。21日付の日本経済新聞電子版で「生活家電のツインバード工業が、新型コロナウイルスワクチンの輸送・保管に使う保冷庫の増産を急いでいる」と報じられたことが刺激材料となった。記事によると、新潟県燕市の既存の建物を活用し、100人規模の増員をすることで、月産台数を従来の10倍強に高めたという。8日に発表した米モデルナ向け保冷庫5000台など足もとの受注増加に対応し、3月中旬までに約1万台を生産するとしている。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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