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【市況】<マ-ケット日報> 2021年1月20日

 20日の市場は日経平均が反落。終値は前日比110円安の2万8523円だった。前日の米国株の上昇で朝方は160円高と買いが先行したが、2万9000円に近づく場面では利食い売りも出やすく伸び悩み。その後は上値の重さからあっさりとマイナス圏に落ちて下げ幅を広げていった。国内では買い材料に乏しく、動きが止まると短期的な過熱感を意識した売りに押されやすい。今晩の米大統領就任式の混乱を警戒する向きもあったようだ。

 昨日の米国市場はイエレン次期財務長官の「積極財政」発言を受けてダウ平均は4日ぶりに反発した。また同氏の法人増税を急がない姿勢も好感され主要3指数が揃って上昇している。米国立アレルギー感染症研究所の所長が、バイデン政権が目標とする、今後100日で1億回分のワクチン投与実現可能との発言も後押し要因に。14日の追加経済対策発表で目先の材料出尽くし状態となったが、イエレン発言など新たに期待を持たせる新政権の姿勢を市場は評価しつつある。

 さて、東京市場は前日の急伸時にイエレン発言を先行して織り込んでいたこともあって反落の1日に。日経平均が2万9000円の心理的なカベを意識していることも影響している。米大統領就任式の行われる議会議事堂やホワイトハウス周辺では厳戒態勢が敷かれ緊張感が高まっている。不測の事態を警戒する動きもあるようだが、イベントを無事に通過すれば元の安定した基調に戻るだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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