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【市況】東京株式(大引け)=391円高、半導体関連など牽引し急反発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 19日の東京株式市場はリスク選好の流れとなり、日経平均株価は大きく反発に転じた。一時480円近い上昇をみせる局面もあった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比391円25銭高の2万8633円46銭と3日ぶり急反発。東証1部の売買高概算は10億677万株、売買代金概算は2兆1930億6000万円。値上がり銘柄数は912、対して値下がり銘柄数は1187、変わらずは89銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場が休場で手掛かり材料難のなかもリスク選好の動きが強まり日経平均は高く始まったあとも漸次水準を切り上げる展開となった。前日の欧州株市場ではドイツやフランス市場が堅調に推移し買い安心感が浮上、イエレン次期財務長官が公聴会で、大規模な経済対策に対し前向きな意見を示すと伝わったことも買いを助長したとみられている。また、取引時間中はアジア株市場は高安まちまちの展開だったものの、米株価指数先物が堅調に推移したことが今晩の米国株市場の上昇を期待させ、買いを誘導した。大手半導体関連や電子部品株が買われ全体相場を牽引した。ただ、主力銘柄に買いが偏っており、小型株指数はマイナス圏。値下がり銘柄数が1200近くに達し値上がり銘柄数を上回った。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢となり、ファーストリテイリング<9983>は大幅高。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、信越化学工業<4063>が買われ、トヨタ自動車<7203>も堅調、キーエンス<6861>なども買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。三井E&Sホールディングス<7003>が急伸、東京電力ホールディングス<9501>が活況高、太陽誘電<6976>なども大きく買われた。

 半面、エムスリー<2413>が冴えず、HOYA<7741>も軟調。神戸物産<3038>も売られた。タカショー<7590>、プレサンスコーポレーション<3254>が大幅安、神栄<3004>も大きく値を崩した。ラクーンホールディングス<3031>が売られ、ネクステージ<3186>も安い。中山製鋼所<5408>、ダイニチ工業<5951>、なども下落した。

出所:MINKABU PRESS

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