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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ダイキン、Jフロント、メルカリ

ダイキン <日足> 「株探」多機能チャートより
■日経レバ <1570>  31,400円  +900 円 (+3.0%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は大幅高。前日に5日移動平均線を7営業日に下回ったが、きょうはすかさず切り返してマイナスカイ離を解消した。日経レバは日経平均に連動するETFで変動率が2倍に基本設定されているが、昨年11月に入ってからの上昇相場では、5日移動平均線を下回っても数日で5日移動平均線上に復帰する上値指向の強さを維持している。きょうは、日経平均が先物主導の買いで後場寄り一段高に買われており、これに連動する形となった。

■タケエイ <2151>  1,440円  +41 円 (+2.9%)  本日終値
 タケエイ<2151>の上値追い基調が鮮明、昨年来高値に買われた。2018年1月29日以来約2年ぶりの高値圏に浮上している。首都圏を中心に建設関連の廃棄物回収・処理および再資源化などを展開するが、新エネルギー関連ではバイオマス発電事業に注力しており、脱炭素のテーマで注目されている。東北のバイオマス発電子会社3社が既に収益に大きく貢献しているほか、横須賀にはタケエイグリーンリサイクルを傘下に置いている。更に、来期は福島県の田村バイオマスエナジーが戦列化し業績成長期待が高まる見込みにある。

■ユーグレナ <2931>  831円  +21 円 (+2.6%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>が反発。18日の取引終了後、ジェイアール四国バス(香川県高松市)が高知県で運行している「大栃線」で、ユーグレナの次世代バイオディーゼル燃料「ユーグレナバイオディーゼル燃料」の使用が開始されたと発表しており、これが好材料視された。燃料となるユーグレナバイオディーゼル燃料は、ユーグレナのバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントから輸送され、JR四国バスに提供されたもの。微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)と使用済み食用油を原料に使用し、バス自体の内燃機関を変更することなく使用することが可能としている。

■オプテックスグループ <6914>  2,033円  +38 円 (+1.9%)  本日終値
 オプテックスグループ<6914>が3日ぶりに反発。傘下のオプテックスはきょう、ビーコン(無線技術を利用した伝達技術)機能を搭載した自動ドアセンサーを活用したシェアリングサービス「OMNICITY(オムニシティ)」の運用を2月から開始すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。これにより、通行者のスマートフォンに情報発信することができる自動ドアセンサーを設置した施設や店舗のエントランスが新しいメディアとなり、自動ドアのオーナーはデジタルトランスフォーメーション(DX)を活用したマーケティングやプロモーション施策を手軽に実現することが可能。また、設置したメディアをサービサーにシェアし、新たなビジネス機会を生み出すことができるという。

■ダイキン工業 <6367>  23,285円  +270 円 (+1.2%)  本日終値
 ダイキン工業<6367>が3日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2023年、ベルギーに研究開発拠点を新設する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、開発などにあたる技術者を欧州全体で3割増やし、環境に配慮した暖房機を開発するという。現在、ベルギーの工場で働いている技術者を新拠点に移すほか、新規にも雇用して人員を増やすとしており、空気から熱を取り出し、温水をつくって部屋を暖めるヒートポンプ暖房の新製品を開発するとしている。

■Jフロント <3086>  847円  +7 円 (+0.8%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>が反発。18日の取引終了後、21年2月末日時点の株主から株主優待制度の一部を変更すると発表しており、これが好材料視された。現行制度では、毎年2月末日・8月末日で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、同社グループ百貨店で10%割引きとなる「大丸・松坂屋ご優待カード」及び「パルコお買い物ご優待券」を贈呈していたが、21年2月末時点の株主から、希望者に対してパルコの店頭及びネット通販PARCO ONLINE STOREでの商品購入時に5%割引となる「パルコお買い物ご優待カード」を発行するとしている。一方、2000円の買い物をするごとに100円分の割引きとなる現行の優待券は5月末で廃止する。なお、保有株数・保有期間に応じて利用限度額が設定される「大丸・松坂屋ご優待カード」の贈呈に変更はない。

■東邦ホールディングス <8129>  1,956円  +6 円 (+0.3%)  本日終値
 東邦ホールディングス<8129>がしっかり。18日の取引終了後、オンライン診療・服薬指導システム「KAITOS(カイトス)」を2月5日にリリースすると発表したことが好感された。同システムは、同社がこれまで提供してきた、医療機関検索サイト「病院なび」「初診受付サービス」、キャッシュレス決済などのシステム・サービスとの連携により、オンライン診療を実施しているクリニックの検索、予約、オンラインでの受診、決済までを行うことができるシステム。また、オンライン服薬指導が導入されている「近隣薬局」を選定することで、オンライン服薬指導の実施、決済、薬の受け取りまでも自宅で行うことができるとしている。

■メルカリ <4385>  5,320円  -300 円 (-5.3%)  本日終値
 メルカリ<4385>は大幅続落。きょう付の日本経済新聞朝刊で「成長の三本柱に掲げる米国事業で、思わぬ逆風に見舞われている」と報じられており、これが弱材料視されたようだ。記事によると、新型コロナウイルスの感染が広がった当初は買い手と売り手のマッチングに配送も加えた利便性の高さで支持を集めて流通総額が拡大していたが、ライバルが相次いで配送サービスを強化したことで競争が激化しているという。

■ユビテック <6662>  305円  +75 円 (+32.6%) 一時ストップ高   本日終値
 ユビテック<6662>が急反騰。18日の取引終了後、工場設備リアルタイム監視システム「D-COLLECT」に人工知能(AI)の解析により製品不良要因を特定する機能を追加し、製品不良改善サービスへ刷新したと発表しており、これが好感された。従来の「D-COLLECT」では、製造設備から発する信号を取り込むことで設備の稼働をリアルタイムに「見える化」するサービスを提供し、適切な生産計画と進捗管理を実現していたが、今回のシステム刷新では製品製造時の原材料や生産設備、金型などのデータを蓄積。これをAIで解析することで製品の不良要因を特定する機能を追加し、製品不良を改善するサービスへと刷新したという。また同時に、工場や工事現場などで働く作業者の安全を見守る安全衛生支援サービス「Work Mate」に、新たに熱中症予兆検知機能を追加すると発表しており、これも好材料視されている。「Work Mate」は、スマートウォッチを装着し、製造現場や建設現場などの作業者の「転倒・転落検知」「SOSアラート通知」「屋内外位置測位」「バイタル情報測定」の各種情報を取得できる作業者の安全見守りサービス。実証実験で得たバイタルデータを解析して、新たに心拍数から熱中症の予兆となる大量発汗の状態を検知するアルゴリズムを独自に開発したことで、熱中症発症前の「予知」を可能にしたとしている。

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