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【市況】【↓】日経平均 大引け| 6日ぶり反落、高値警戒感で利益確定売り優勢 (1月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28777.47
高値  28820.50(09:01)
安値  28477.03(14:19)
大引け 28519.18(前日比 -179.08 、 -0.62% )

売買高  12億4926万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆8376億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は前日比179円安と6日ぶり反落、高値警戒感で売り優勢に
 2.14日のNYダウは68ドル安と続落、労働市場の悪化懸念なども警戒
 3.バイデン次期大統領は追加経済対策を発表も、利益確定売りが強まる
 4.東エレクやレーザーテク、アドテストなど半導体関連株が買い人気に
 5.レノバやウエストHD、岩谷産など主力環境関連株には売りが膨らむ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比68ドル安と続落した。バイデン次期大統領による米追加経済対策の発表を控え、様子見姿勢が強まるなか売りが先行した。

 東京市場では、日経平均株価は6日ぶりに反落。米追加経済対策が発表されたことをきっかけに利益確定売りが膨らんだ。

 14日の米株式市場では、NYダウが続落した。新規失業保険申請件数が増加したことを受け、労働市場の悪化も懸念された。この日の東京株式市場では、一時120円を超える上昇となる場面があったが、バイデン次期大統領が1.9兆ドル(約200兆円)の追加経済対策を発表すると、市場では売りが優勢となり日経平均はマイナス圏に転じた。週末で積極的にポジションを傾ける向きは少なく、後場に入ってからも軟調な値動きが続いた。

 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が安く、任天堂<7974>やトヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>が値を下げた。村田製作所<6981>やファナック<6954>、キーエンス<6861>が軟調だった。レノバ<9519>や岩谷産業<8088>、ウエストホールディングス<1407>といった主力環境関連株が売られた。
 半面、前12月期業績が上振れて着地する見込みを発表したキヤノン<7751>が大幅高となり、中外製薬<4519>やZホールディングス<4689>、KDDI<9433>が高い。半導体関連株が軒並み高となり東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>、ディスコ<6146>などが買われた。バルミューダ<6612>やエヌ・ピー・シー<6255>、ウェルスナビ<7342>などの中小型株も値を上げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、中外薬 <4519> 、キヤノン <7751> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約105円。うち59円は東エレク1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 、ダイキン <6367> 、TDK <6762> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約167円。うち96円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)鉱業、(2)ゴム製品、(3)空運業、(4)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)繊維製品、(3)電気・ガス業、(4)非鉄金属、(5)海運業。

■個別材料株

△タマホーム <1419>
 21年5月期業績及び配当予想を上方修正。
△ミサワ <3169>
 21年1月期経常予想を一転増益・最高益見通しに大幅上方修正。
△ファンクリG <3266> [JQ]
 21年11月期経常3倍増益へ。
△日本アジアG <3751>
 旧村上ファンド系のTOB価格にサヤ寄せ。
△IGポート <3791> [JQ]
 21年5月期経常利益予想を上方修正。
△ウォンテッド <3991> [東証M]
 9-11月期経常は3.5倍増益。
△Sansan <4443> [東証M]
 東証1部への市場変更と上期営業利益6.3倍。
△カイオム <4583> [東証M]
 中国でがん治療用抗体のライセンス契約。
△ベクトル <6058>
 第3四半期営業利益前年並みも9-11月期では大幅増益。
△USENHD <9418>
 9-11月期経常は4割増益。

▼TKP <3479> [東証M]
 非開示だった今期最終は赤字転落へ。
▼バリュエンス <9270> [東証M]
 第1四半期経常は4割減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)USENHD <9418> 、(2)タマホーム <1419> 、(3)ベクトル <6058> 、(4)神栄 <3004> 、(5)日本アジアG <3751> 、(6)サーバワクス <4434> 、(7)キヤノン <7751> 、(8)ミサワ <3169> 、(9)CEHD <4320> 、(10)三陽商 <8011> 。
 値下がり率上位10傑は(1)フィルC <3267> 、(2)テラスカイ <3915> 、(3)古野電 <6814> 、(4)メディアドゥ <3678> 、(5)SKジャパン <7608> 、(6)アルテック <9972> 、(7)セラク <6199> 、(8)RPA <6572> 、(9)東京綱 <5981> 、(10)駒井ハルテク <5915> 。

【大引け】

 日経平均は前日比179.08円(0.62%)安の2万8519.18円。TOPIXは前日比16.67(0.89%)安の1856.61。出来高は概算で12億4926万株。東証1部の値上がり銘柄数は486、値下がり銘柄数は1652となった。日経ジャスダック平均は3777.63円(6.97円安)。

[2021年1月15日]


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