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【市況】株価指数先物【昼のコメント】NT倍率は最高値更新、ショートポジションは避けてNTロングによるスプレット狙い


 日経225先物は11時30分時点、前日比380円高の2万8840円(+1.33%)前後で推移している。寄り付きは2万8400円とシカゴ先物清算値(2万8445円)を下回ってのスタートとなった。しかし、現物の寄り付き直後につけた2万8390円を安値に急伸し、一気に2万8700円台まで上昇。その後、2万8650円から2万8750円辺りでもみ合ったが、前場半ば辺りから再び上昇基調が強まり、前引け時には2万8870円まで上げ幅を広げている。

 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が若干上回る状況であり高安まちまちのなか、昨日同様、指数寄与度の大きいソフトバンクグループ <9984> 、ファーストリテイリング <9983> 、エムスリー <2413> 、TDK <6762> 、アドバンテスト <6857> などの強い値動きが日経平均株価をけん引。これによりNT倍率は先物中心限月で一時15.35倍まで上昇し最高値を更新した。米上院での弾劾裁判はトランプ大統領の任期が切れる20日以降になるとの見方もアク抜けの流れにつながったようである。

 なお、前引けのTOPIXは0.86%高であり、後場は日銀のETF買い入れはないだろう。とはいえ、寄り付き後の大幅上昇によりダブルインバースの調整に伴う先物買い需要が引き続き意識されやすい。オプション権利行使価格では2万9000円コールの商いが膨らんでいるほか、2万9250円、2万9500円においても商いされてきている。急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されやすいが、ショートポジションは避け、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレット狙いが有効であろう。

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