【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
Gダイニング <日足> 「株探」多機能チャートより
■Gダイニング <7625> 202円 (-28円、-12.2%)
グローバルダイニング <7625> [東証2]が続急落。東京証券取引所が4日から、同社株式の信用取引による新規の売付け及び買付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表しており、規制強化によって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られたようだ。また、日本証券金融も4日以降、貸借取引自己取引分及び非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金20%)にすると発表している。
■ヘリオス <4593> 1,826円 (-141円、-7.2%)
ヘリオス <4593> [東証M]が続急落。4日の寄り前、日本国内で進めている体性幹細胞再生医療製品「HLCM051」を用いた脳梗塞急性期及び急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象とした治験について、治験対象となる患者の組み入れペースが予想より低下していると発表しており、これが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の第3波による急速な感染再拡大の影響を受けて、治験実施病院では医療資源が新型コロナウイルス感染症治療に配分されていることが要因。4日時点で両治験の患者組み入れは完了しておらず、20年12月期中の完了を目指していたが、患者組み入れの進捗は9割超にとどまっているという。
■大日光 <6635> 798円 (-53円、-6.2%)
大日光・エンジニアリング <6635> [JQ]が続急落。東京証券取引所が4日から、同社株式の信用取引による新規の売付け及び買付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表しており、規制強化によって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られたようだ。また、日本証券金融も4日以降、貸借取引自己取引分及び非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金20%)にすると発表している。
■鳥貴族 <3193> 1,371円 (-81円、-5.6%)
鳥貴族 <3193> やワタミ <7522> 、コロワイド <7616> など居酒屋関連が大幅安。複数のメディアで、東京都が酒類を提供する飲食店などに要請している午後10時までの時短営業を、飲食店全般に拡大し、更に営業時間も午後8時までとする方向で調整していると報じられており、業績への影響が懸念されている。また、同じく複数のメディアで、菅義偉首相が1都3県に対して緊急事態宣言を検討としていると報じられていることもネガティブ材料視されたようだ。
■JAL <9201> 1,926円 (-69円、-3.5%)
日本航空 <9201> 、ANAホールディングス <9202> が揃って下値模索の展開。国内でも新型コロナウイルスの感染拡大が加速するなか、菅首相が1都3県に緊急事態宣言を検討していると一部メディアを通じ伝わったことで、全体相場は経済活動への影響を懸念して売り圧力が顕在化している。世界的にも感染拡大に歯止めがかからず、入国規制などで空運業界は更にダメージを受けるとの思惑から売りターゲットとなった。
■JR東日本 <9020> 6,648円 (-237円、-3.4%)
JR東日本 <9020> やJR西日本 <9021> をはじめとする鉄道各社の下げがきつい。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないことを受けて、複数のメディアで、菅義偉首相が1都3県に対して緊急事態宣言を検討としていると報じられており、人の移動に更に制限がかかるとの警戒感から売られたようだ。また、GoToトラベルについても、1月11日までとする停止期間が再度延長になる可能性が高いとの見方が強まっており、業績回復に時間がかかるとの懸念も台頭している。
■アシックス <7936> 1,917円 (-63円、-3.2%)
アシックス <7936> が続落。4日午前9時ごろ、20年12月期業績に賃貸借契約解約損及び減損損失合わせて約23億円を特別損失として計上すると発表しており、これが嫌気された。北米子会社の旗艦店を閉店することで、同地域の収益改善を図るのが狙い。なお、20年12月期業績予想への影響はないとしている。
■CVSベイ <2687> 360円 (-9円、-2.4%)
シー・ヴイ・エス・ベイエリア <2687> が反落。同社は30日大引け後に非開示だった業績見通しを発表。21年2月期の業績予想は連結最終損益が7.8億円の赤字(前期は4億円の赤字)に赤字幅が拡大する見通しと発表した。
※4日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース