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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~下押す場面においては押し目待ち狙いの買いが意識されやすい

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:下押す場面においては押し目待ち狙いの買いが意識されやすい
■シーヴイエス、21/2業績予想 営業損失▲5.7億円
■前場の注目材料:4都県、飲食店20時まで、政府要請受け入れへ



■下押す場面においては押し目待ち狙いの買いが意識されやすい

大発会の株式相場は強弱感が対立しそうである。12月31日の米国市場はNYダウが196ドル高となり、史上最高値を更新して取引を終えた。利益確定売りが先行したが週次失業保険申請件数が2週連続で減少し予想を下回ったことや、国民への給付金増額案を巡り、民主党のシューマ?上院院内総務が共和党のマコーネル院内総務に譲歩案を提示したとの報道で期待感が再燃し大きく上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の27510円。円相場は1ドル103円20銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から小動きで始まることが期待されるが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の知事は、緊急事態宣言の発出の検討を政府に要請したことを受けて模様眺めムードが強まりそうである。昨年末の日経平均は節目の27000円を突破し、薄商いのなかを一気に27600円処まで上昇しており、反動が意識されやすいところであり、緊急事態宣言の発出となれば売り仕掛け的な売買も出やすくなるだろう。

一方で、政府対応への期待感が高まりやすく、大きく下押す場面においては押し目待ち狙いの買いが意識されやすいところでもある。27000円辺りまでの調整は想定内との見方から売り一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。また、米国では1月5日に行われるジョージア州の連邦議会上院の2議席を巡る決選投票が行われるため、この結果も見極めたいところであろう。これまでねじれ国会となることを想定したクオリティ株への物色だったことからみれば、「ブルーウェーブ」となるようだと、キャピタルゲイン税の増税や規制強化などバイデン政策への警戒感が再燃する可能性もありそうだ。

過剰流動性相場の中においてショートポジションを積み上げる動きは避けておきたいところであろうが、まずは押し目狙いのスタンスといったところであろう。物色の流れとしては政府主導による脱炭素を手掛かりとした物色が引き続き中心になりやすい。また、IPOの空白期間になることから、昨年末に上場した直近IPO銘柄には調整一巡後の押し目を狙った売買が意識されやすい。そのほか、ジョージア州の連邦議会上院の決選投票の結果次第においては、バリューシフトの流れも想定しておく必要がありそうだ。


■シーヴイエス、21/2業績予想 営業損失▲5.7億円

シーヴイエス<2687>は未定としていた2020年2月期業績予想を発表。売上高は前期比28.1%減の75.00億円、営業損益は5.70億円(前期は3700万円の黒字)の赤字を見込んでいる。マンションフロントサービス事業は、第2四半期以降は全ての物件でフロントサービスを再開しており、クリーニングなどの付帯売上の苦戦が見られるものの、管理費売上については、概ね計画通りに推移。一方でクリーニング事業は、在宅勤務の増加によるYシャツ、スーツのクリーニング需要の低下やホテル向けリネンサービスの減少により、売上高、収益ともに前年を大きく下回っている。


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(30606.48、+196.92)
・ナスダック総合指数は上昇(12888.28、+18.28)
・シカゴ日経225先物は上昇(27510、大阪比+40)
・SOX指数は上昇(2795.50、+11.73)
・VIX指数は低下(22.75、-0.02)
・原油先物は上昇(48.52、+0.12)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・コロナ向けワクチン開発の進展


・4都県、飲食店20時まで、政府要請受け入れへ
・中国、国連データにも触手、「人類の行動を解析」
・眠る土地、再エネで目覚め、福島最大級のソーラーシェア
・景気「良くなる」71%、コロナ下、投資慎重、主要企業調査
・高齢者住宅、情報開示拡大、政府方針、退去理由や人数


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・東証大発会

<海外>
・10:45 中・12月財新製造業PMI(予想:54.9、11月:54.9)
《ST》

 提供:フィスコ

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