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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:イオン、フジクラ、建設技研

イオン <日足> 「株探」多機能チャートより
■建設技術研究所 <9621>  2,320円  +198 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 建設技術研究所<9621>が大幅続伸している。23日の取引終了後、従来35円を予定していた20年12月期の期末一括配当予想を10円増額して45円にすると発表しており、これが好感されている。前期実績に対しては10円の増配となり、4期連続増配の見通しだ。

■エイベックス <7860>  1,077円  +57 円 (+5.6%)  11:30現在
 エイベックス<7860>が大幅続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「東京都港区の本社ビルをカナダの大手不動産ファンド、ベントール・グリーンオーク(BGO)に売却する方針を固めた」と報じられており、これが好材料視されているようだ。記事によると、売却額は700億円強となる見通しで、11月に発表した希望退職者の募集と合わせて、財務基盤強化の狙いがあるという。報道に対して会社側では「当社が発表したものではない。同件についてはきょう開催の取締役会に付議する予定で、決定した場合は速やかに公表する」とコメントしている。

■イオン <8267>  3,238円  +121 円 (+3.9%)  11:30現在
 イオン<8267>が続伸。同社は23日取引終了後、21年2月期連結業績予想の修正を発表した。売上高にあたる営業収益は8兆~8兆4000億円の見通しを8兆5000億円(前期比1.2%減)に見直した。営業利益は500億~1000億円を1200億~1500億円(同30.4~44.3%減)に上方修正した。これまで未定としていた経常利益は1000億~1200億円(同41.7~51.4%減)とした。純利益は引き続き未定としている。在宅時間の増加による食料品など生活必需品や感染症対策のための衛生用品などの需要拡大で、GMS(総合スーパー)事業の食品部門やSM(スーパーマーケット)事業、ヘルス&ウエルネス事業での売り上げが伸びた。更に、ショッピングモールや専門店、総合金融事業なども回復基調にあることが寄与している。

■田岡化学工業 <4113>  13,430円  +500 円 (+3.9%)  11:30現在
 田岡化学工業<4113>が大幅高で4日ぶりに反発している。23日の取引終了後、三菱ガス化学<4182>と、スマートフォンなどのカメラレンズに使う樹脂の原料モノマーの生産を行う合弁会社を設立することで合意したと発表しており、これが好感されている。新会社は、菱ガス化学新潟工場(新潟市北区)内に新設する光学樹脂ポリマー「ユピゼータEP」用原料モノマー製造プラントを活用した生産事業を行う。「ユピゼータEP」は、スマートフォンやタブレット端末などに広く採用される高機能小型カメラレンズ材料で、スマホ用カメラの高機能化とカメラレンズの多眼化を背景に今後も需要の伸びが予想されている。これに伴い「ユピゼータEP」の原料モノマーとして使用されている田岡化の特殊ビスフェノール「TBIS」の需要増が見込まれることから、「TBIS」の生産の一部を、合弁会社を通じて菱ガス化に委託し販売することで、原料モノマーの生産能力の増強と供給の安定化を図るとしている。

■イエローハット <9882>  1,651円  +47 円 (+2.9%)  11:30現在
 イエローハット<9882>が続伸している。23日の取引終了後、東海汽船<9173>とグループ加盟販売契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。今回のグループ加盟販売契約締結により、東海汽が離島でイエロハット取扱商品を販売することになる。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■フジクラ <5803>  463円  +12 円 (+2.7%)  11:30現在
 フジクラ<5803>は4日ぶりに反発している。23日の取引終了後、東京都江東区木場に保有していた共同住宅「メゾンイデアル」を売却すると発表。これに伴い、21年3月期に売却益約36億円を特別利益に計上するとしており、これを好材料視する買いが入っている。売却先は非公表で、資産の効率的活用及び財務体質の改善を図るためとしている。

■三井海洋開発 <6269>  1,873円  +45 円 (+2.5%)  11:30現在
 三井海洋開発<6269>は5日ぶりに反発している。23日の取引終了後、東レ<3402>と共同で開発した浮体式海洋石油・ガス生産設備向けの炭素繊維複合材料を用いた洋上船体補修法について、米国船級協会(ABS)から独自の標準的な補修法として承認を受けたと発表しており、これが好感されているようだ。この補修法は、腐食の進展により強度的に劣化した船体部構造に対し、真空含浸工法を応用して炭素繊維複合材料を鋼材に貼付し、必要な強度にまで回復するというもの。資機材の搬入が容易で、火気工事を伴わず、少人数・短期間での施工が可能なことから、石油・ガスの生産活動に与える影響を最小化しつつ、船体部構造の健全性の向上に寄与することができるという。

■技研製作所 <6289>  4,275円  +80 円 (+1.9%)  11:30現在
 技研製作所<6289>が続伸している。23日の取引終了後、機械式地下駐輪場「エコサイクル」2基が東京都葛飾区の新小岩駅南口に採用されたと発表しており、これが好感されている。今回のエコサイクルの採用は、同区での初の設置となり、22年夏ごろに区営の駐輪場としてオープン予定という。完成すると全国24カ所、59基目の設置となり、今後も同区に対して、エコサイクルの提案を積極化するとしている。

■クラレ <3405>  1,075円  -38 円 (-3.4%)  11:30現在  東証1部 下落率10位
 クラレ<3405>は3日続落している。23日の取引終了後、20年12月期通期の連結業績予想について、純利益を150億円から収支均衡(前期19億5600万円の赤字)に下方修正しており、これが嫌気されている。2018年に米国子会社の工場で発生した火災事故に関連し、今年1月に訴訟関連損失として480億円を計上していることを発表したが、その後の同訴訟および和解交渉の進展に伴い、今回新たに169億円を特別損失として計上したことが要因という。

■日本フォームサービス <7869>  2,520円  +500 円 (+24.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本フォームサービス<7869>がストップ高の2520円水準でカイ気配となっている。23日の取引終了後、支配株主である山下宗吾氏がその発行済み株式の全てを所有するNFS(東京都江東区)が、同社株の非公開化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格3100円にサヤ寄せする格好となっている。買付予定数は13万2205株(下限・上限設定なし)で、買付期間は20年12月24日から21年2月10日まで。なおTOB成立後、日本フォームは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は日本フォーム株式を12月23日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■トランスジェニック <2342>  431円  +80 円 (+22.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トランスジェニック<2342>がストップ高カイ気配となっている。23日の取引終了後、子会社の医化学創薬が、新型コロナウイルスの表面にあるスパイクタンパク質に結合する抗体の取得に成功したと発表しており、これが好材料視されている。同抗体は、医化学創薬が進める感染症に対する簡易検査キット及び治療用抗体の開発プロジェクトの開発パイプライン第1弾で、診断薬メーカーや製薬企業における新型コロナウイルスの簡易診断キット開発や治療薬開発に貢献することが想定される。また、イギリスなどで報告されている新型コロナ変異種の変異箇所には該当しないため、この変異の影響を受けないとしている。なお、取得抗体群の一部については21年1月下旬に販売を開始する。

■シンシア <7782>  531円  +80 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 シンシア<7782>がストップ高。23日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を39億7000万円から41億5000万円(前期比5.0%減)へ、営業利益を1億1600万円から2億200万円(同41.3%増)へ、純利益を8000万円から1億2800万円(同68.4%増)へ上方修正し、あわせて従来10円を予定していた期末一括配当を13円にすると発表したことが好感されている。シリコーンハイドロゲル素材コンタクトレンズ「SINCERE 1DAY S」を中心にクリアレンズの販売が順調に拡大していることに加えて、第4四半期に入り「Miche Bloomin’(ミッシュブルーミン)シリーズ」などを中心にプライベートブランド商品の販売が回復していることが要因。また、一部商品について、年末繁忙期の販売促進を目的とした仕入価格の値引きが実現したことなども寄与する。なお、配当は前期実績に対しては9円の増配となる予定だ。

■タウンニュース社 <2481>  377円  +42 円 (+12.5%)  11:30現在
 タウンニュース社<2481>が急騰し、一時前日比20%高の402円まで上昇する場面があった。23日の取引終了後に光通信が関東財務局に提出した大量保有報告書(5%ルール報告書)で、光通信の同社株式保有比率は5.01%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑など働いているようだ。なお、保有目的は「長期保有を目的とした純投資」としている。報告義務発生日は12月16日。

■アートSHD <3663>  2,378円  +215 円 (+9.9%)  11:30現在
 アートスパークホールディングス<3663>が大幅続伸している。23日の取引終了後、子会社セルシスのマンガ・イラスト・アニメーション制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」の全世界における累計出荷本数が1000万本を突破したと発表しており、これが好感されている。「CLIP STUDIO PAINT」は、自然でリアルなタッチのペンツール、多彩なペイント表現が可能な筆ツールなどの作画、彩色ツールに加えて、イラスト制作やカラー・モノクロマンガ制作の全工程をカバーする各種機能、アニメーション制作機能を搭載しているソフト。12年5月に販売を開始して以降、順調に出荷本数を伸ばし、20年12月には従来のWindows、macOS、iPad、iPhone、Galaxy版に加え、Android、Chromebook版を全世界に向けてリリースしたこともあり、今回累計出荷本数1000万本を突破した。

■CEホールディングス <4320>  592円  +32 円 (+5.7%)  11:30現在
 CEホールディングス<4320>が続急伸。23日の取引終了後、電子カルテシステムを手掛ける子会社シーエスアイがイーエムシステムズ<4820>と、病院と保険薬局のEHR(電子健康記録)連携サービスの提供を開始すると発表しており、これを好感する買いが入っている。EHR連携サービスはシーエスアイとEMシステムズのデータセンター間通信により、処方箋情報を保険薬局へ、調剤実施情報を病院へ提供し、病院・保険薬局の業務効率化につなげるという。21年1月から福岡県の大牟田天領病院と周辺保険薬局で運用を始める予定だ。なお、EMシステムの株価も上昇している。

●ストップ高銘柄
 三光産業 <7922>  414円  +80 円 (+24.0%) ストップ高   11:30現在
 大日光 <6635>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 サイジニア <6031>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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