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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:直近IPO銘柄、日本オラクル、野村総研

野村総研 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ウェルスナビ <7342>  2,337円  +400 円 (+20.7%) ストップ高   11:30現在
 直近IPO銘柄に買い人気が集中。22日に東証マザーズに新規上場し上場2日目を迎えたウェルスナビ<7342>やヤプリ<4168>、それにKaizen Platform<4170>がそろって一時ストップ高と急騰。21日に同市場に上場したいつも<7694>も急伸している。年末が近づき海外投資家はクリスマス休暇に入りつつあり市場は手掛かり材料難となるなか、新鮮味があり需給関係も良好で高成長が期待できる直近IPO銘柄に対する買いが集中している。特に、ウェルスナビは売買代金が全銘柄中の上位に顔を出すなど人気化している。同社は、資産運用を全自動化したロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」を提供。知名度も高く、今後の成長を期待した買いが流入しているようだ。ヤプリも売買代金上位となっている。同社はプログラミング言語を使わない「ノーコード」と呼ばれる専門言語不要のアプリ開発システムを提供している。また、Kaizenは企業のウェブサイトの改善などを手掛けており、いつもはEC総合支援を行っている。

■日本オラクル <4716>  12,930円  +1,230 円 (+10.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 日本オラクル<4716>は3日ぶりに反発。22日取引終了後に発表した第2四半期累計(6~11月)単独決算が、売上高1002億4600万円(前年同期比2.8%増)、営業利益330億6700万円(同10.0%増)、純利益228億7400万円(同10.0%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。大型から中堅、小規模にわたるさまざまな案件を引き続き獲得し、主力のクラウド&ライセンス事業が好調に推移したことが業績を牽引した。また、19年5月に開設した東京地区データセンターと20年2月に新設した大阪地区データセンターの利用量が順調に増加したことや、ライセンスサポートが高い契約更新率を維持し、新規保守契約も高水準を堅持したことも寄与した。なお、21年5月期通期業績予想は0.0~3.0%増収、一株利益370~385円の従来見通しを据え置いている。

■野村総合研究所 <4307>  3,620円  +160 円 (+4.6%)  11:30現在
 野村総合研究所<4307>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2020年10~12月期の連結業績は、営業利益が前年同期比9%増の230億円程度になりそうだ」と報じられており、同期間で5年連続で最高益更新見通しとの観測が好感されている。記事によると、株式市場が活況で証券会社からの取引関係のシステム利用料収入が伸びたほか、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に伴う案件も好調だったという。なお、決算発表は1月27日に予定している。

■サイボウズ <4776>  2,580円  +84 円 (+3.4%)  11:30現在
 サイボウズ<4776>が反発している。22日の取引終了後、11月度月次業績を発表しており、売上高は前年同月比16%増の14億700万円、営業利益は同74%増の3億8300万円と大幅な増益となったことが好感されている。クラウド関連事業の売上高が同26%増の10億8200万円と伸長したことが寄与した。なお、11月までの累計営業利益は前年同期比30%増の29億900万円となり、20年12月期通期業績予想の営業利益21億5700万円を上回ったが、これは11~12月に開催する広告イベントの費用や、業績連動型の賞与などを12月に計上する予定であるなど今後発生する費用を織り込んでいるためという。

■ニトリホールディングス <9843>  21,970円  +450 円 (+2.1%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が3日ぶりに反発している。22日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比19.4%増と2ケタ増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。在宅勤務需要の継続により、ホームオフィス家具の売り上げが好調だったほか、気温の低下に伴い、季節商材が好調に推移した。また、テレビCM効果もあり、キッチン収納整理用品、リビング簡易収納用品も売り上げを牽引した。

■グリー <3632>  609円  +11 円 (+1.8%)  11:30現在
 グリー<3632>が反発している。22日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、21年6月期第3四半期累計業績で、投資有価証券売却益16億1700万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視されている。

■オリエンタルランド <4661>  16,530円  +280 円 (+1.7%)  11:30現在
 オリエンタルランド<4661>が5日ぶりに反発している。22日の取引終了後、21年3月20日入園分のチケットから、東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーでチケットの変動価格制を導入すると発表しており、これが好材料視されている。新たなチケット体系では、時期や曜日ごとに異なるチケット価格が設定されることになり、1デーパスポートは現在の大人8200円から、8200~8700円になる。混雑が予想される時期や曜日にチケットの価格を引き上げることで、売り上げの増加につながるとの期待から買われているようだ。

■エムスリー <2413>  9,357円  +150 円 (+1.6%)  11:30現在
 エムスリー<2413>が反発。前日の下げ幅を上回る上げで9400円台まで上昇、25日移動平均線をサポートラインとする強力な上値追いトレンドを形成している。同社は医療従事者向けサイトを運営し、製薬会社のマーケティングや情報支援ビジネスを展開し、コロナ禍でも業績拡大基調にかげりはない。国内でも新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況にあり、オンライン診療などへの需要が高まっている。同社とLINE<3938>が共同出資するLINEヘルスケアが運営するオンライン診療サービス「LINEドクター」は来年に対応できる医療機関を2000カ所に増やす計画にあり、市場でも注目が集まっている。

■マクアケ <4479>  8,000円  +70 円 (+0.9%)  11:30現在
 マクアケ<4479>が4日ぶりに反発している。22日の取引終了後、ソフトウェアの開発やWebサイト・アプリケーションの開発などを行うジシバリ(東京都渋谷区)の全株式を21年1月29日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好感されている。ジシバリを取り込むことで、事業成長に必要な各種システムの強化を図るとともに、持続的な企業成長とリスクの分散を図るのが狙い。取得価額は非開示。完全子会社化後、マクアケはジシバリを吸収合併する。なお、21年9月期業績への影響は軽微としている。

■東京エレクトロン <8035>  36,220円  +170 円 (+0.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が堅調。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が切り返し史上最高値を更新した。欧州では英国で感染拡大している新型コロナウイルスの変異種への警戒感は拭えないものの、前日はフランスやドイツ株式市場で半導体セクターの主力株が切り返しに転じたことで安心感もでている。米国のフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅に下げたものの押し目買いの動きも活発で、東京市場でも目先調整一巡感から業績回復歩調にある同関連株に買いが優勢の展開となっている。

■ペプチドリーム <4587>  5,310円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在
 ペプチドリーム<4587>はしっかり。この日の寄り前、同社独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」について、米ジョンソン・エンド・ジョンソン傘下のヤンセン・ファーマシューティカ社と、非独占的ライセンス・技術移転許諾契約を締結したと発表しており、これが好感されている。これに伴い、同社はヤンセン社から技術ライセンス料(契約一時金)を受け取ることになるほか、今後、開発及び商業化の進展に合わせたマイルストーンフィーや、製品化後はロイヤルティーを受け取る可能性がある。契約一時金などの金額は非開示。なお、同件による20年12月期業績への影響は現在精査中としている。

■石油資源開発 <1662>  1,838円  -37 円 (-2.0%)  11:30現在
 原油関連株は軟調。石油資源開発<1662>が値を下げ、国際石油開発帝石<1605>は横ばい圏で推移している。22日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比0.95ドル安の1バレル=47.02ドルに下落した。英国で新型コロナウイルスの変異種の感染が拡大しており、経済活動が減速し原油需要が減少することを警戒する売りが流入した。前日のNYダウが軟調だったことも原油価格の上値を抑えた。

■日本製鉄 <5401>  1,290円  -14 円 (-1.1%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株に売りが目立つ。英国での新型コロナウイルス変異種の感染拡大が続いていることで、世界40カ国・地域で入国制限などの規制の動きが強まっている。世界景気が再び低迷するとの見方が強まり、米国株市場同様に東京市場でも景気敏感セクターに売りがかさんでいる。鉄鋼株は米国での追加経済対策成立などで追い風も意識されるが、足もとは25日移動平均線近辺での攻防で下放れリスクが意識されている。年末で機関投資家も買いポジションを高めにくい。また、同様の背景で非鉄株にも利食い急ぎの動きがみられる。

■三菱UFJ <8306>  445.9円  -4.3 円 (-1.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>がいずれも軟調。新型コロナウイルスの感染再拡大による企業活動への影響は国内で改めて懸念される段階にあり、内需の要であるメガバンクの株価にも下げ圧力が働きやすい。また、前日の米国株市場では自社株買いを材料に上昇していたゴールドマン・サックス、JPモルガンなど大手金融機関が軒並み反落した。米10年債利回りが続落で0.91%台まで水準を下げており、米国事業の運用環境の改善期待が後退していることもメガバンクにマイナス材料となっている。

●ストップ高銘柄
 サイジニア <6031>  980円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 極東産機 <6233>  711円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 サンセイ <6307>  756円  +100 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 アクセルマーク <3624>  301円  -80 円 (-21.0%) ストップ安   11:30現在
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

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