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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】売り仕掛けも短期筋中心でカバーを狙ったスタンスに


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26530 -120 (-0.45%)
TOPIX先物 1771.0 -13.0 (-0.72%)
シカゴ先物 26515 -135
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 21日の米国市場ではNYダウが上昇する一方で、S&P500、ナスダックは下落。英国での感染力の強い新型コロナ変異種の出現によるロックダウン(都市封鎖)が嫌気され、NYダウは一時3万ドルを割り込む場面がみられた。S&P500はこの日から指数構成銘柄に加わったテスラが大きく下落したことが重荷に。ただし、米食品医薬品局(FDA)の承認を受けたモデルナのワクチン接種が開始されたことに加えて、米議会が追加経済対策で合意に至ったことを好感した買いが下支えとなり、下落幅を縮めNYダウは上昇に転じている。

 シカゴ先物清算値は大阪比135円安の2万6515円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比90円安の2万6560円で始まり、グローベックスの米株先物の下落が嫌気されるなかで一時2万6160円まで下落する場面がみられた。米国市場の開始後は2万6200円から2万6350円辺りで下げ渋る展開となり、取引半ば辺りから引けにかけて下げ幅を縮め、2万6530円で取引を終えている。

 S&P500に組み入れられたテスラは6%を超える下落となったが、これについては想定内である。また、欧州でロックダウンが広がりをみせていることは相場の重荷とはなるが、改めて売り直される流れにはなりづらいだろう。ただし、日経225先物は一時2万6160円まで下押す場面がみられるなど、市場参加者が限られるなかでは仕掛け的な売買に大きく振らされやすい状況であるため、模様眺めムードが強まりやすい。VIX指数は25.16と16%を超える上昇となり、一時は30.00を超える場面もみられており、ボトム圏とはいえリスクオフムードに向かわせやすいところ。原油先物相場も大きく下落しており、CTA経由の売り仕掛けも意識されてきそうである。

 ただし、薄商いのなかでは大きく振れやすいものの、短期的な売買が中心であるため反動の動きも早い。昨日は2万6500円から2万6800円辺りのレンジ推移による乱高下であったが、結局はナイトセッションの終値水準で取引を終えていた。まずは2万6500円処での底堅い展開を想定しつつ、短期的な回転売買が中心。ナイトセッションで付けた安値水準まで売り仕掛けてくるようであれば、その後のショートカバーを狙ったロングスタンスになろう。いずれにせよ、市場参加者は限られていることから大きくポジションを積み上げる流れにはなりづらく、ヘッジ対応にとどまるとみられる。

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