【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Hamee、Pアンチエイ、セルソース
Hamee <日足> 「株探」多機能チャートより
Hamee<3134>が急騰、1600円近辺のもみ合いを経て上放れの動きをみせている。eコマース事業支援やネット通販を展開するが、新型コロナウイルスの感染拡大のなかも、巣ごもり消費需要を捉え業績は好調に推移している。14日取引終了後に発表した21年4月期上期(20年5~10月)決算は営業利益が前年同期比18%増の9億9200万円と大幅な伸びをみせた。特に8~10月期でみると、前年同期比26%の高い伸長率となっており、これを評価する形で物色人気化した。
■Pアンチエイ <4934> 7,030円 +1,000 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値
プレミアアンチエイジング<4934>がストップ高。14日の取引終了後、第2四半期累計(20年8月~21年1月)単独業績予想について、売上高を125億2100万円から145億円へ、営業利益を12億8500万円から17億円へ、純利益を8億6000万円から10億6000万円へ上方修正したことが好感された。今年9月から開始したテレビCMによる認知度・知名度の向上により、「DUO」及び「CANADEL」ブランドで通信販売及び卸売販売が好調に推移したことに加えて、効率的な広告宣伝投資を行ったことが要因。なお、21年7月期通期業績予想は、売上高252億7000万円(前期比23.2%増)、営業利益26億100万円(同57.3%増)、純利益17億6600万円(同54.5%増)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した第1四半期(8~10月)決算は、売上高72億1000万円、営業利益8億8800万円、純利益5億5000万円だった。
■セルソース <4880> 11,050円 +960 円 (+9.5%) 本日終値
セルソース<4880>が急騰し、年初来高値を更新した。14日の取引終了後、21年10月期の単独業績予想を発表しており、売上高25億3900万円(前期比36.9%増)、営業利益5億7300万円(同37.9%増)、純利益3億5600万円(同30.0%増)と大幅増益を見込むことが好感された。再生医療に対する社会的認知度の一層の高まりなどを背景とした提携医療機関数の順調な増加や、変形性膝関節症以外の治療用途へのサービスの広がりなどを踏まえ、各種再生医療関連サービスは堅調な成長を見込む。一方、化粧品販売は保守的な前提としたという。なお、20年10月期決算は、売上高18億5500万円(前の期比15.1%増)、営業利益4億1500万円(同27.1%増)、純利益2億7400万円(同37.3%増)だった。同時に、大阪大学大学院医学系研究科と、細胞外小胞「エクソソーム」を含む細胞分泌物「セクレトーム」を用いた慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療を目的とした共同研究を開始すると発表しており、これも好材料視された。まずは脂肪幹細胞(ASC)から抽出した細胞分泌物であるセクレトームを用いた治療による炎症などの症状の進行抑制効果を検討するとともに、ASCセクレトームの成分解析や主に肺をターゲットとした組織解析により治療の作用機序を解明し、臨床応用を目指すとしている。
■トリケミカル研究所 <4369> 14,910円 +1,280 円 (+9.4%) 本日終値
トリケミカル研究所<4369>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、21年1月31日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位あたりの金額を引き下げることで投資家がより一層投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが目的という。
■JSP <7942> 1,714円 +140 円 (+8.9%) 本日終値
JSP<7942>が大幅反発。14日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高は1000億円(前期比11.8%減)の従来予想を据え置いた一方、営業利益を32億円から39億円(同23.3%減)へ上方修正したことが好感された。欧州で21年から自動車の排ガス規制が強化されるのを控え、自動車メーカーが年内に駆け込み生産を行っており、発泡ポリプロピレン「ピーブロック」の需要が急拡大していることが要因としている。なお、最終利益は北米の電子線架橋発泡ポリエチレンシート事業の撤退に伴う子会社整理損13億5000万円を計上することなどから、22億円から7億円(同80.8%減)へ下方修正した。
■SREホールディングス <2980> 3,550円 +185 円 (+5.5%) 本日終値
SREホールディングス<2980>が大幅高で3日続伸。14日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、12月23日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買われた。同社はAI技術を基盤とし、不動産価格推定エンジンや不動産仲介業務支援サービス、コンサルティングなどを行うAIクラウド&コンサルティング事業と、不動産仲介などの不動産事業を展開。21年3月期連結業績予想は売上高59億3600万円(前期比54.2%増)、経常利益7億8100万円(同9.0%増)を見込む。同時に、分売予定日を12月22日として、3万株の立会外分売を行うと発表した。分売価格は分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する予定で、買付申込数量の限度は、買付顧客1人につき100株(売買単位100株)。市場変更における形式要件(株主数)の充足を図るとともに、株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図ることが目的という。
■ユーグレナ <2931> 821円 +20 円 (+2.5%) 本日終値
ユーグレナ<2931>が4日続伸。同社は14日取引終了後、日本経済新聞電子版で報じられたキューサイ株式の共同取得について、検討を行っているのは事実とコメントしたことが材料視された。また、商船三井グループの運航船でユーグレナバイオディーゼル燃料を使用したトライアル航行を名古屋港で実施したことも発表、これらを材料視する買いが集中した。
■グリムス <3150> 2,225円 +49 円 (+2.3%) 本日終値
グリムス<3150>が3日続伸。14日の取引終了後、連結子会社グリムスパワーが、ユーピーアール<7065>と協業を開始すると発表しており、これが好感された。今回スタートする協業は、各種センサーの取り扱いの拡大を図るのが狙いで、uprが開発した遠隔監視サービス「LoRaサービス」を、グリムスグループの法人顧客約5万社に対して提案・販売する。なお、提供開始は21年1月を予定している。
■ネオジャパン <3921> 2,649円 +52 円 (+2.0%) 本日終値
ネオジャパン<3921>が反発。14日の取引終了後、21年1月期の連結業績予想について、営業利益を7億円から9億円(前期比28.7%増)へ、純利益を5億円から6億3800万円(同28.9%増)へ上方修正したことが好感された。ソフトウェア事業が堅調に推移している一方、システム開発サービス事業が計画を下回っていることから、売上高は従来予想の53億3100万円(同42.4%増)を据え置いたものの、ソフトウェア事業、システム開発サービス事業ともに全体的に発生費用が小さくなっていることが利益を押し上げるという。同時に発表した第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高39億2500万円(前期比68.1%増)、営業利益8億2200万円(同49.7%増)、純利益5億1500万円(同34.4%増)だった。
■ジェイ・エス・ビー <3480> 3,085円 -450 円 (-12.7%) 本日終値 東証1部 下落率2位
14日に決算を発表。「今期経常は3%減益へ」が嫌気された。
ジェイ・エス・ビー <3480> が12月14日大引け後(15:00)に決算を発表。20年10月期の連結経常利益は前の期比27.0%増の42.4億円に伸びたが、21年10月期は前期比2.9%減の41.2億円に減る見通しとなった。
⇒⇒ジェイ・エス・ビーの詳しい業績推移表を見る
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