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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】2万6500円を支持線として、まずは12月SQ値を意識した展開を想定


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26510 -10 (-0.03%)
TOPIX先物 1776.5 +2.5 (+0.14%)
シカゴ先物 26535 +15
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 11日の米国市場ではNYダウが上昇する一方で、S&P500、ナスダックは下落。ニューヨーク市が14日からレストランの室内営業を停止すると発表するなど、新型コロナウイルス感染拡大を受けて制限措置強化への懸念が高まった。一方で、米食品医薬品局(FDA)が米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンの緊急使用許可を承認したと発表。また、米議会上院は期限切れとなる連邦政府予算を巡って1週間延長する法案を可決したことを受けて下げ渋りをみせ、NYダウは上昇に転じた。

 シカゴ先物清算値は大阪比15円高の2万6535円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比50円高の2万6570円で始まり、開始直後につけた2万6580円を高値に弱含みの展開となり一時2万6380円まで下押す場面がみられた。米国市場の取引開始後は2万6400円から2万6500円辺りでの推移となり、引け間際には2万6550円まで切り替えしたが続かず、2万6510円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、前日比変わらずの水準から始まりそうだ。新型コロナワクチンについては米政府関係筋の話として14日にも全米50州や首都ワシントンなどでワクチンの供給が始まると伝わっている。計画通りにワクチン接種が行われるようであれば先行きの期待感につながる可能性がある。

 ワクチン供給により物色対象に変化がみられてくるかが注目される。NT倍率は先物中心限月で14.94と15.00を下回ってきており、テクニカル面では支持線として機能している25日移動平均線まで低下してきた。今週は同水準からの反転、もしくは支持線を割り込んで低下基調が強まるかを見極めるタイミングとなる。支持線を明確に下回ってくるようであれば、バリューへのリバランスからTOPIX優位の展開が意識されやすい。

 また、ナイトセッションでは一時2万6380円まで下げる場面がみられたが、2万6500円を中心としたオプション権利行使価格2万6375円から2万6625円のレンジ内の推移であり、2万6500円処での底堅さを見極めたい。メジャーSQ通過で海外勢による商いが細る可能性があるが、2万6500円を支持線として、まずは12月SQ値(2万6713円47銭)を意識した展開を想定しておきたい。ワクチン供給による市場の落ち着きのほか、米国の追加経済対策については不透明感が強いものの、合意はクリスマス以降ともみられており、それまでは売り込みづらい。

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