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【材料】三桜工、三井金など全固体電池関連に物色の矛先、官民で実用化加速の動き

三桜工 <日足> 「株探」多機能チャートより
 三櫻工業<6584>が全体悪地合いに逆行し続急騰、前日比86円高の885円まで値を飛ばしたほか、カーリットホールディングス<4275>、ニッカトー<5367>など全固体電池関連株に位置づけられる銘柄に買いが流入している。10日付の日本経済新聞が電気自動車(EV)の次世代機関技術として本命視される「全固体電池」の実用化への動きが官民で加速し始めたと報じており、これが関連株を強く刺激する格好となっている。脱炭素社会で電気自動車(EV)の普及が加速していくとの思惑が高まっており、その動力源として基幹部品である車載用2次電池市場が拡大している。EV向け2次電池では現在のところリチウムイオン電池が主流だが、リチウムイオン電池は航続距離の問題や中にある電解液が燃えやすいという欠点があるが、それを補うのが電解液の部分を固体材料(電解質)に変えた全固体電池で、発火リスクを解消できるほか、電気貯蔵能力も高い。三桜工は出資先の米ソリッドパワーが全固体電池を開発・出荷していることで関連有力株として注目度が高いが、このほか関連素材を手掛ける三井金属<5706>が急動意するなど、全固体電池に絡む銘柄に波状的に投資資金の攻勢が観測されている。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2020年12月17日 10時28分

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