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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):旭化成、アドテスト、コネクシオ

旭化成 <日足> 「株探」多機能チャートより
■旭化成 <3407>  1,067.5円  +28 円 (+2.7%)  本日終値
 旭化成<3407>が反発。8日の取引終了後、同社の着色セルロース微粒子「NanoAct」を用いた米アクセス・バイオ社の新型コロナウイルス抗原検査キット「CareStart COVID-19 Antigen」が、米国食品医薬局(FDA)の緊急使用許可を受けて米国での販売を開始したと発表しており、これが好感された。「CareStart COVID-19 Ag」は、約10分と短時間で検査が可能な迅速検査キット。これに採用された「NanoAct」は主に迅速検査キットの標識粒子として用いられ、インフルエンザ検査キットなどにも使用されている着色セルロースナノ粒子で、豊富な発色バリエーションや、陽性判定ラインの発色の良さによりユーザーの視認性が向上することから、今回の採用に至ったという。なお、「CareStart COVID-19 Ag」は欧州ではCEマークも取得しており、今後欧州や東南アジアやアフリカ諸国でも順次販売が開始される予定という。

■アドバンテスト <6857>  7,830円  +100 円 (+1.3%)  本日終値
 半導体関連株が高い。アドバンテスト<6857>やSUMCO<3436>が年初来高値を更新したほか、SCREENホールディングス<7735>が値を上げた。8日の米国市場で、インテルやマイクロンテクノロジーなどの株価が買われており、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日比9.66ポイント高の2816.27に上昇し最高値を更新した。米国での半導体関連の需要は堅調であり、これを受け日本の半導体関連株にも買いが流入した。

■コネクシオ <9422>  1,247円  +11 円 (+0.9%)  本日終値
 コネクシオ<9422>が4日ぶりに反発。きょう10時30分ごろ、ノキアソリューションズ&ネットワークスと「Nokia ローカル5G テクノロジーパートナーシップ」契約を締結したと発表しており、これが好感されたようだ。このパートナーシップにおいてコネクシオは、ローカル5G/プライベートLTEに対応したエッジコンピューティングゲートウェイの開発・提供、ゲートウェイ内のソフトウェア開発、およびゲートウェイを中核としたIoTシステムインテグレーションを担うという。今後、ノキアをはじめとするパートナー企業との連携強化により、ソリューションのパッケージ化を加速することでユースケース創出やソリューション展開を早め、またノキアとともにそれらのグローバル展開を推進していくとしている。

■チームスピリット <4397>  2,214円  +5 円 (+0.2%)  本日終値
 チームスピリット<4397>が続伸。8日の取引終了後、三井情報(東京都港区)が「TeamSpirit」の採用を決定したと発表しており、これが好感された。「TeamSpirit」は勤怠管理、就業管理、工数管理、経費精算、電子稟議、社内SNS、カレンダーなど、社員が毎日使う社内業務を一元化したクラウドサービス。三井情報ではICT企業として社内システムに先端技術を先行的に導入することを掲げており、働き方改革をサポートするシステムとして、「TeamSpirit」を採用することになったという。

■ハイレックス <7279>  1,274円  -16 円 (-1.2%)  本日終値
 ハイレックスコーポレーション<7279>が続落。8日の取引終了後、集計中の20年10月期の連結業績について、営業損益が6000万円の黒字から9億5200万円の赤字(前の期67億8900万円の黒字)へ、最終損益を23億1000万円の赤字から35億1300万円の赤字(同34億9500万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。売上高は1932億円から1957億8400万円(前の期比18.4%減)へ上振れたものの、主に北米・南米の子会社で業績回復が遅れていることに加えて、原価改善活動の実施効果が一部未達となったこと、増加した在庫の修正に伴う追加コストが発生したことなどが損益を悪化させたとしている。

■アースインフィニティ <7692>  5,170円  +475 円 (+10.1%)  本日終値
 アースインフィニティ<7692>が後場プラスに急浮上。この日正午ごろに発表した第1四半期(8~10月)単独決算が、売上高9億3400万円、営業利益1億5000万円、純利益1億200万円となり、前年同期は四半期決算を開示していないため比較はないものの、会社側によると第1四半期として過去最高益を更新したとしており、これが好感された。主力のエネルギー事業で、電力需要の低下に伴う1顧客当たりの使用量が減少した影響による売上・売上原価の下落はあったものの、公的機関や中小企業との契約獲得数を伸ばした。また、市場調達単価の下落の影響などで調達価格を抑制できことも寄与した。なお、21年7月期通期業績予想は、売上高40億100万円(前期比9.2%増)、営業利益6億2000万円(同13.9%増)、純利益4億2200万円(同12.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■コーセーアールイー <3246>  649円  +59 円 (+10.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 コーセーアールイー<3246>が急反騰。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算が、売上高60億5700万円(前年同期比14.7%増)、営業利益4億2800万円(同3.0倍)、純利益3億2500万円(同3.5倍)と大幅増益となったことが好感された。ファミリーマンション販売事業で66戸(前年同期66戸)、資産運用型マンション販売事業199戸(同116戸)を引き渡したことが牽引した。また、資産運用型マンション新規物件の完成に伴い、管理戸数も伸長した。なお、21年1月期通期業績予想は、売上高93億円(前期比2.7%増)、営業利益6億7000万円(同7.3%増)、純利益4億8500万円(同13.9%増)だった。

■MRT <6034>  1,598円  +125 円 (+8.5%)  本日終値
 MRT<6034>が大幅反発。8日の取引終了後、同社の全国の医療人材及び医療機関のネットワークにつながるアプリ「Door.」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。同社は現在、全国に医療人材及び医療機関のネットワークを持つ共有プラットフォームを構築しているが、「Door.」はこのプラットフォームとなるアプリで、医師は「Door.」を開いて「Room」に入ることで、同社グループ及び業務提携先が提供するサービスを受けることができるという。また、21年春ごろをメドに、同社グループのシステムとの連携強化を予定しているという。

■第一カッター興業 <1716>  2,439円  +179 円 (+7.9%)  本日終値
 第一カッター興業<1716>が急伸。8日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を2株へ株式分割すると発表したことが好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、より投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。また、株式分割に伴い、従来27円を予定していた期末一括配当を14円にすると発表しており、株式分割を考慮すると実質1円の増額となる予定であることも好感された。なお、前期は25円だった。

■ジョルダン <3710>  992円  +47 円 (+5.0%) 一時ストップ高   本日終値
 ジョルダン<3710>が一時ストップ高。読売新聞オンラインで8日午後3時ごろ、「政府は、最先端の情報通信技術を生かした次世代の都市モデル『スマートシティー』に関する包括的な技術やサービスを東南アジアに売り込む」と報じられたことを受けて、今年7月21日に、大阪府とスマートシティ推進に関する協定を締結した同社が関連銘柄として物色人気が高まったようだ。記事によると、最重要市場と位置付ける10か国26都市に対して、年内にも実現に向け必要となるサービスなどについて意向調査を行うとしており、20年度第3次補正予算案に関連経費を盛り込むという。なお、同社のほか駅探<3646>なども大幅反発している。

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