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【市況】株価指数先物【昼のコメント】海外勢による日本株の比率を組み替えるアロケーションが継続


 日経225先物は11時30分時点、前日比60円高の2万6440円(+0.22%)前後で推移している。25日の米国市場では新規失業保険申請件数の増加などを受けた利益確定の流れを受けて、東京市場も朝方は売り先行となった。日経225先物は2万6320円とシカゴ先物清算値(2万6305円)にサヤ寄せして始まると、現物の寄り付き直前に2万6260円まで下げる場面がみられた。しかし、その後は一気に2万6470円辺りまで切り返しており、前場半ばにいったん2万6400円を下回るも前引けにかけて再び強い流れから2万6480円をつけるなど、押し目買い意欲の強さが窺えた。

 米国では景気敏感株に利益確定の売りがみられたが、一方でハイテク株への資金シフトがみられていた。この流れを引き継ぐ格好からソフトバンクグループ <9984> 、エムスリー <2413> 、東京エレクトロン <8035> など指数寄与度の大きい主要な値がさ株が強含むなど日経225型の買いが目立つ。ただし、任天堂 <7974> の上昇が目立つなどTOPIX型への物色もみられており、NT倍率は横ばいでの推移だった。

 米国市場が感謝祭の祝日に入ることから海外勢のフローは限られており、こう着感が強まるとみられていたが、想定以上に強い動きをみせている。売り越し基調にある海外勢による日本株の比率を組み替えるアロケーションが足りていないことが背景にあるとみられるため、押し目買い狙いのスタンスになりそうである。また、前日の米VIX指数は一時21.13まで低下している。なお、前引けのTOPIXは0.45%の上昇であり、日銀のETF買い入れはない。もっとも海外勢による日本株へのニーズは高いとみられるため、ETFへの期待感はそもそも足元で低下していそうである。

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