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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ブイキューブ、SBG、任天堂

ブイキューブ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブイキューブ <3681>  3,000円  +263 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ブイキューブ<3681>が大幅高で3日続伸。株価は前日比9%を超える上昇で、株式分割考慮後の上場来高値を更新している。25日の取引終了後、NTT西日本とひびき精機が実施する「スマートファクトリー実現に向けたローカル5Gの活用に関する共同実験」に参画すると発表しており、これが材料視されている。将来の省人化・無人化に向けた製造現場プロセスの業務効率化を目指した検証に、スマートグラスを活用した遠隔作業支援ソリューションを提供するという。

■マーベラス <7844>  948円  +82 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 マーベラス<7844>が大幅高で4日続伸している。25日の取引終了後、和風アクションRPG「天穂のサクナヒメ」の世界累計出荷本数が50万本を突破したと発表しており、これが好感されている。「天穂のサクナヒメ」は、インディゲームとして企画・開発され、マーベラス及び海外グループ会社によりグローバル展開を行っているタイトル。日本とアジアでは11月12日に、北米とSteam版(PC)においては米国子会社Marvelous USAから同月10日に、欧州では欧州子会社Marvelous Europeが同月20日に発売した。好調な販売による業績への寄与が期待されている。

■ワコム <6727>  910円  +57 円 (+6.7%)  11:30現在
 ワコム<6727>の上げ足が止まらない。前週末を境に大口の投資資金が流れ込んでおり、株価水準を一気に切り上げてきた。連日の大陽線で2013年10月以来、7年1カ月ぶりに900円台に乗せてきた。ペンタブレットの世界トップメーカーで韓国サムスン向けなどが主力。新型コロナウイルスの感染拡大の影響からオンライン教育へのニーズが高まるなか、スマホやタブレット向け電子ペンシステムへの需要を捉え、業績は会社側の想定を上回る好調な推移をみせている。21年3月期は期初見通しを大幅に上方修正し、トップラインが前期比12%増の990億円と2ケタ伸長を達成する見込みにあるほか、増収効果をばねに営業利益は同62%増の90億円と急拡大する見通しだ。主要顧客である韓国サムスンの新機種向け売り上げも伸びており今後の成長期待も強い。

■片倉工業 <3001>  1,378円  +81 円 (+6.3%)  11:30現在
 片倉工業<3001>が急反発し、年初来高値を更新している。25日の取引終了後、20年12月期の連結最終利益を従来予想の16億円から25億円へ上方修正すると発表。従来の7.6%減益予想から一転して44.3%増益見通しとなったことが好感されている。医薬品事業でニトログリセリンの販売が伸びるほか、不動産事業ではテナントの売上高、賃料水準がともに回復する見込みとなった。また、経費削減や構造改革の進展に加え、投資有価証券売却益7億円を計上することも最終利益を押し上げる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の14円から16円(前期は14円)に増額修正したことも好材料視されている。併せて、埼玉県加須市に保有する物流倉庫の売却に伴い、来期(21年12月期)に売却益約13億円を特別利益に計上することも明らかにしている。

■ココカラファイン <3098>  7,500円  +370 円 (+5.2%)  11:30現在
 ココカラファイン<3098>が大幅反発し年初来高値を更新している。25日の取引終了後、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが関東財務局に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。オアシスの同社株式保有比率は5.56%となり、新たに5%を超えたことが判明した。保有目的として「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」としており、これを受けて思惑的な買いが入っているようだ。なお、報告義務発生日は11月17日としている。

■日本電産 <6594>  12,620円  +555 円 (+4.6%)  11:30現在
 日本電産<6594>は売り物を吸収し1万2000円台半ばまで買われている。前日まで3営業日で700円以上上昇させていたこともあり、目先利益確定の売り圧力も表面化しているが、旺盛な実需買い需要が下値を支えている。前日の米国株市場では電気自動車(EV)大手のテスラが3連騰で上場来高値を更新するなど、EV関連が投資テーマとして脚光を浴びている。東京市場ではEVの駆動用モーターを手掛ける日電産は関連株の最右翼に位置づけられており、海外ファンドなどの買いなどを背景に今年5月以降一貫した上昇トレンドを形成していることで、マーケットの注目度も高い。 

■ソフトバンクグループ <9984>  7,091円  +221 円 (+3.2%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が買い先行。前日の米国株市場ではNYダウが反落し再び3万ドル台を割り込んだものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸し史上最高値を更新した。ナスダック指数と株価連動性の高い同社株には追い風となる。また、前日にプロ野球日本シリーズでソフトバンクが4年連続日本一となったことも少なからず株価の刺激材料となっているようだ。同社株は前日まで3日続伸し25日移動平均線を上回った矢先で目先上昇トレンドへの転換を示唆していた。きょうは、日経平均先物を絡めたインデックス売買の影響で不安定な動きも予想されるが、下値では押し目買いが入り頑強な値動きが想定される。

■任天堂 <7974>  56,880円  +1,720 円 (+3.1%)  11:30現在
 任天堂<7974>が上げ足を加速。一時2000円近い上昇をみせ5万7000円台に乗せた。11月中旬にかけ大幅な調整を強いられたが、ここにきて6日続伸で日足一目均衡表の雲抜けが目前、75日移動平均線とのマイナスカイ離も解消し戻り足を鮮明としている。年末商戦が意識されるなか機関投資家とみられる大口の買いが入り、売買代金も全上場銘柄を通じてソフトバンクグループ<9984>と首位を争う状況にある。市場では「きょうはシャープ<6753>がニンテンドースイッチの委託生産に加わったと一部メディアが報じたが、それだけスイッチの売れ行きが好調であるということを印象づけ、株価の押し上げ材料となった」(中堅証券ストラテジスト)という。進捗率から判断して21年3月期業営業利益は会社側想定を大幅に上回る公算大。来期以降もソフトの販売本数の増加に合わせハード販売台数も増勢が続くとみられ収益成長トレンドに変化なしとの見方が強い。

■山一電機 <6941>  1,509円  +45 円 (+3.1%)  11:30現在
 山一電機<6941>が強い足で4連騰と気を吐いている。今年6月23日以来約5カ月ぶりに1500円台乗せとなった。半導体検査用ソケットを手掛け、米アップルのサプライヤーの一角としても実績があり、アップルの5G対応の最新機種「iPhone12」の売れ行きが注目されるなか、見直し人気が高まっている。また、11月に入ってから、りそなアセットマネジメントが同社の5%超の株主に浮上したほか、日興アセットマネジメント、三井トラスト・アセットマネジメントが同社株を買い増す動きをみせており、株式需給面からも先高思惑がある。

■あすか製薬 <4514>  1,642円  +45 円 (+2.8%)  11:30現在
 あすか製薬<4514>が大幅反発している。25日の取引終了後、国内で開発中のGnRHアンタゴニスト TAK-385(一般名レルゴリクス)の子宮内膜症患者を対象とした第3相比較試験で、主要評価項目を達成したと発表しており、これが好感されている。なお、レルゴリクスは19年1月に子宮筋腫に基づく諸症状(過多月経、下腹痛、腰痛、貧血)の改善に対する治療薬(レルミナ錠)として、製造販売承認を取得している。

■東京エレクトロン <8035>  34,580円  +690 円 (+2.0%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が反発、上場来高値近辺で強調展開をみせている。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が史上最高値を更新、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅反落したものの最高値圏での推移が続いている。半導体市況は世界的なテレワーク導入加速や5G関連投資に伴う需要で活況が続くとみられており、半導体製造装置国内トップの同社にもその恩恵が及ぶ。米中摩擦のさなかにあっても、同社製品の中国向け販売は好調を堅持しており、21年3月期業績は営業利益段階で前期比18%増の2810億円を会社側では見込んでいる。

■シノケングループ <8909>  1,124円  +7 円 (+0.6%)  11:30現在
 シノケングループ<8909>は続伸している。25日の取引終了後、株主優待制度の内容を変更すると発表しており、これが好感されているようだ。創業30周年記念優待制度の内容を継続し、21年12月末以降も100株以上保有者を対象に、保有株数と継続保有期間に応じて1000円から1万円分のオリジナルクオカードを贈呈するという。

■大戸屋ホールディングス <2705>  2,188円  +208 円 (+10.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 大戸屋ホールディングス<2705>がストップ高カイ気配となっている。25日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表しており、これを好感する買いが入っている。21年3月末から適用する新制度では、3月末と9月末の基準日に、100株以上500株未満保有者に4000円相当の食事券または精米3kg、500株以上保有者に2万円相当の食事券または精米15kgをそれぞれ贈呈する。従来は保有株数と継続保有期間に応じて、食事券2500円から1万4000円、または精米2kgから10kgを贈呈していた。新制度では継続保有期間の区分を廃止する。

■アイロムグループ <2372>  1,980円  +185 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 アイロムグループ<2372>が急反発。25日の取引終了後、子会社IDファーマが開発を進めている新型コロナウイルスワクチンの非臨床薬理試験で、中和抗体の産生及び細胞性免疫の誘導を確認したと発表しており、これを好感する買いが入っている。これにより、9月に発表したIgG/IgA抗体価の上昇の確認と合わせて、免疫原性の評価に求められる全ての主要なデータが得られたという。今後は臨床試験の実施に向け、非臨床薬理試験における感染動物モデルを用いた感染防御/発症予防効果の評価を開始する予定だ。

■名南M&A <7076>  6,370円  +570 円 (+9.8%)  11:30現在
 名南M&A<7076>は9日ぶりに急反発。25日取引終了後、1月31日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、名古屋証券取引所が12月17日付で名証2部に市場変更すると発表しており、知名度の高まりや株式流動性の向上も期待されているようだ。併せて、名南経営コンサルティングによる10万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限1万5000株の第三者割当を実施することも明らかにしている。

●ストップ高銘柄
 エッチ・ケー・エス <7219>  2,110円  +400 円 (+23.4%) ストップ高   11:30現在
 三社電機製作所 <6882>  774円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ニーズウェル <3992>  761円  -150 円 (-16.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、1銘柄

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