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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】売り優勢の展開も、ワクチン期待で積極的なショートは限られる


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 25730 +30 (+0.11%)
TOPIX先物 1721.5 +2.5 (+0.14%)
シカゴ先物 25640 -60
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 18日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが下落。米ファイザーと独ビオンテックは、共同開発している新型コロナウイルスワクチン候補の分析結果において95%の確率で有効性が示されたと発表。週内にも米食品医薬品局(FDA)への申請を計画していると伝わったことが材料視される場面もみられた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いニューヨーク市の公立学校が19日から再び閉鎖すると発表すると、引けにかけて下げ幅を広げる展開となった。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比60円安の2万5640円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比変わらずの2万5700円で始まると、その後はじりじりと上げ幅を広げる形で2万5930円まで上昇。米国市場の取引開始後は2万5840円から2万5870円辺りでの狭いレンジ内での取引が続いていたが、米国市場の引けにかけての弱い流れを受けて上げ幅を縮めている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まることになりそうだ。米ファイザーのワクチン期待を新型コロナ拡大への警戒が相殺する形となっており、東京市場でも利益確定の動きが強まりやすいだろう。昨日は東京都の1日の新規感染者数が500人に迫ったほか、警戒レベルの引き上げを受けて、売りアルゴとみられる売買が発動。しかし、日経225先物で100円幅程度のインパクトであり、東証マザーズ指数先物などは底堅い動きであった。積極的に売りを仕掛けてくる流れにもなりづらく、短期的な売買が中心になろう。

 また、米ファイザーのワクチン候補は週内にも申請すると伝わっており、ショートは入りづらいこともある。また、NTTドコモ <9437> のTOB成立に伴い、日経平均の構成銘柄にシャープ<6753>が新たに組み入れられることが決まった。シャープの上昇がTOPIXを下支える可能性があるほか、TOPIX先物は調整買いに伴う需給が支える形になりそうだ。新型コロナの感染拡大で景気敏感株の物色には向かいづらいだろうが、NT倍率の修正につながるとみられるため、目先的にNTショート(日経225先物売り、TOPIX先物買い)のポジションを想定。

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