【市況】株価指数先物【昼のコメント】NT倍率は15.04まで上昇、TOPIXの出遅れ修正をそろそろ意識
日経225先物は11時30分時点、前日比90円安の2万5900円(-0.34%)前後で推移している。寄り付きは2万6140円と買いが先行したが、シカゴ先物清算値(2万6175円)を下回って始まった。寄り付きの2万6140円を高値にじりじりと上げ幅を縮める展開となり、前引け間際には2万5860円まで下落する場面がみられている。
米モデルナが開発中のワクチンの高い有効性は材料視されたが、日経平均株価の2万6000円回復で目先的な達成感が意識されているようである。また、グローベックスの米株先物ではNYダウ先物が小幅に下落して推移していることも利益確定に向かわせている要因であろう。そのほか、業種別では空運、保険、鉱業、不動産、陸運といった景気敏感株への物色がみられているが、東証1部の騰落銘柄は7割近くが下落。一方で、ファーストリテイリング <9983> 、ファナック <6954> など指数寄与度の大きい値がさ株の一角が日経平均を下支えしている。そのため、NT倍率は先物中心限月で一時15.04まで上昇した。
なお、前場のTOPIXは0.26%の下落であり、後場は日銀のETF買い入れは入らないだろう。日経平均は2万6000円処での攻防から下落に転じてくるようだと、短期筋の売り仕掛け的な売買も出てきそうだ。ただし、ショートポジションを積み上げてくることは考えづらく、弱含む場面がみられるようであれば、ショートカバーを狙ったスタンスになりそうだ。また、目先一服からこう着感が強まるようだと、出遅れ感のあるTOPIXの見直しに向かう可能性も高まりやすいと考えられる。
株探ニュース

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