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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アマダ、任天堂、協エクシオ

アマダ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アマダ <6113>  1,028円  +51 円 (+5.2%)  本日終値
 アマダ<6113>が大幅高で3日続伸。11日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2250億円から2330億円(前期比27.2%減)へ、営業利益を60億円から120億円(同65.4%減)へ、純利益を30億円から60億円(同74.3%減)へ上方修正したことが好感された。上期において販売が想定を上回ったことや、経費削減が順調に進んでいることが要因としている。また、下期は上期に対して操業度や販売価格が改善するとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1135億1900万円(前年同期比26.7%減)、営業利益154億3300万円(同19.5%減)、純利益112億2200万円(同15.9%減)だった。

■イーエムシステムズ <4820>  840円  +41 円 (+5.1%)  本日終値
 11日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は30%増益」が好感された。
 イーエムシステムズ <4820> が11月11日大引け後(16:00)に決算を発表。20年12月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.7%減の11.5億円に減り、通期計画の15.5億円に対する進捗率は74.4%となった。
  ⇒⇒イーエムシステムズの詳しい業績推移表を見る

■任天堂 <7974>  53,900円  +2,220 円 (+4.3%)  本日終値
 任天堂<7974>が大商いで5日ぶり反発に転じた。売買代金はソフトバンクグループ <9984> に次いで2位。前日までは米ナスダック市場の下げに反映されるバリュー株買い・グロース株売りの流れのなか下値模索を余儀なくされていたが、前日のナスダック指数急反発で流れが変わった。また、同社株の前日までの下げについても「収益成長期待が剥落したわけではなく、クリスマス商戦を控えニンテンドースイッチ関連の売り上げが期待できるなか、目先値ごろ感からの買い戻しを誘った」(中堅証券ストラテジスト)という。ソニー<6758>の「プレイステーション5」がライバル視されたが、顧客層が異なるとの見方で“スイッチ離れ”にはつながらないとの見方が強い。

■協和エクシオ <1951>  2,775円  +109 円 (+4.1%)  本日終値
 協和エクシオ<1951>が続伸。11日の取引終了後、175万株(発行済み株数の1.56%)、または30億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は20年11月12日から21年3月31日までで、機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図るためとしている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高2248億6500万円(前年同期比5.9%増)、営業利益112億200万円(同4.0%増)、純利益74億5400万円(同18.8%増)だった。主力の通信キャリア事業で、NTTグループのアクセス分野において在宅勤務の増加などにより光開通工事が受注高・完成工事高ともに堅調に推移したほか、4Gエリア拡大や高密度化工事とあわせ5G無線基地局工事の受注も増加し好調に推移し増益を確保した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高5250億円(前期比0.1%増)、営業利益320億円(同2.9%増)、純利益211億円(同35.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■大日精化工業 <4116>  2,361円  +61 円 (+2.7%)  本日終値
 大日精化工業<4116>が4日続伸。11日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円(前期比78.5%減)から24億円(同57.0%減)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。主要取引先である車両業界向けや情報・電子業界向けの販売回復が続く見通し。固定費を中心とした経費支出の抑制を継続することも利益上振れの要因となる。なお、同時に発表した上期(4~9月)の同利益は前年同期比61.4%減の13億800万円だった。

■やまびこ <6250>  1,386円  +33 円 (+2.4%)  本日終値
 やまびこ<6250>が続急伸し、年初来高値を更新。11日の取引終了後、20年12月期の連結経常利益を従来予想の61億円から85億円(前期比43.7%増)へ上方修正し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好材料視された。新型コロナウイルス感染症の拡大で在宅時間が増加するなか、北米や国内で刈払機などの小型屋外作業機械の販売が伸びることが収益を大きく押し上げる。好調な業績を踏まえ、期末一括配当を従来計画の35円から40円(前期は35円)に増額修正したことも好感された。

■ハーモニック <6324>  7,620円  +180 円 (+2.4%)  本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が大幅続伸し年初来高値を更新。同社が11日取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)の連結最終損益は1億1500万円の黒字(従来予想は5億5000万円の赤字)となったことが好感された。主にアジア市場で産業用ロボットを中心に第2四半期の受注高が想定を上回った。また、コスト削減の効果で一般管理費が想定を下回った。21年3月通期の同損益は4億5000万円の赤字(前期は8億3200万円の赤字)の見通し。今期配当は前期と同水準の20円を計画している。

■ソリトンシステムズ <3040>  2,058円  +41 円 (+2.0%)  本日終値
 ソリトンシステムズ<3040>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は11日、同社株の目標株価を2200円から2450円に引き上げた。投資判断の「A」は継続した。同社はITセキュリティに関する高い技術力を持つ。第3四半期累計(1~9月)の連結営業利益は前年同期比80.9%増の12億9300万円と好調。テレワーク向けなど収益率の高い自社製品が好調でGIGAスクール構想向けの需要も出ている。20年12月期の同利益は15億円(前期比38.7%増)の予想だが、同証券では17億5000万円への増額修正を見込んでいる。

■メルカリ <4385>  4,290円  +80 円 (+1.9%)  本日終値
 東証マザーズ指数が続伸、リバウンド局面入りの様相をみせている。マザーズ上場企業のなかで断トツの時価総額を誇るメルカリ<4385>が続伸歩調にあるほか、時価総額上位のフリー<4478>、JMDC<4483>、AI inside<4488>、BASE<4477>、マネーフォワード<3994>、メドレー<4480>などが軒並み高く、地合いの好転を示唆している。マザーズ指数は今週10日に80ポイントあまりの急落に見舞われ、1200台を割り込み75日移動平均線に接触したが、前日(11日)は18ポイント高で引けており、下降トレンド転換の一歩手前で踏みとどまり切り返していた。米ナスダック市場との連動性が指摘され、前日はナスダック総合指数が急反発に転じたこともあって、マザーズ市場も主力銘柄中心に買い戻しの動きを後押する格好となった。

■エフピコ <7947>  4,355円  +80 円 (+1.9%)  本日終値
 エフピコ<7947>が続伸。岩井コスモ証券は11日、同社株の投資判断を「B+」から「A」へ引き上げた。目標株価は4300円から4800円に見直した。同社は食品容器の最大手で、オリジナル製品の開発とリサイクル化への取り組みで高い実績を持つ。巣ごもり消費が追い風となり、同社は先月30日に21年3月期の連結営業利益を167億円から175億円(前期比12.9%増)に上方修正した。ただ、同証券では業績見通しはなお保守的として178億円への再増額を予想。22年3月期の同利益は193億円を見込んでいる。

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