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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:MTG、フリー、任天堂

MTG <日足> 「株探」多機能チャートより
■MTG <7806>  1,760円  +300 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 MTG<7806>がストップ高カイ気配。11日の取引終了後、20年9月期の連結経常損益を従来予想の6億円の赤字から16億円の黒字(前の期は146億9800万円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に急浮上する見通しとなったことが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で第4四半期も国内店舗の売り上げが低迷したが、一方で自宅でのトレーニングや美容習慣の需要増加を背景に、利益率の高いEC・通販事業の好調が継続したことが収益を押し上げた。また、プロフェッショナル事業では美容室における店舗販売が順調に推移した。更に、全社的な経費削減を進めたことも上振れに貢献した。

■ASB機械 <6284>  5,040円  +705 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 日精エー・エス・ビー機械<6284>がストップ高カイ気配となっている。11日の取引終了後に発表した20年9月期の連結決算で経常利益は前の期比11.4%増の46億6900万円に伸びて着地。続く21年9月期も前期比41.4%増の66億円に拡大する見通しを示しており、これを好材料視する買いが向かった。前期はゼロ・クーリングシステム搭載機の市場浸透に加え、安全で衛生的なプラスチック容器の需要の高まりを受け、欧米を中心にストレッチブロー成形機の引き合いが好調だった。今期は過去最高水準の受注残高を背景に、売上高360億円(前期比32.1%増)と大幅増収を見込んでいる。

■AI inside <4488>  78,600円  +10,000 円 (+14.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 AI inside<4488>が1万円高はストップ高となる7万8600円でカイ気配となっている。同社は、人工知能技術を用いた光学式文字読み取り装置サービスを手掛ける。11日の取引終了後、21年3月期通期の単独業績予想について、売上高を35億7700万円から44億7100万円(前期比2.8倍)へ、営業利益を10億3500万円から18億6000万円(同4.3倍)へ大幅に上方修正すると発表しており、これが好感されている。第1四半期に引き続き、代理店による「DX Suite Lite」OEM版の新規開拓が大きく伸張していることや、顧客のDX化に対する意欲が旺盛で給付金などの申請書や各種帳票の読み取りが推進されたことにより、「DX Suite」クラウド版の獲得件数や従量型売り上げが堅調に推移していることなどが業績押し上げに貢献するという。なお、同時に発表した21年3月期上期(4~9月)の決算は、売上高19億4800万円(前年同期比3.2倍)、営業利益10億1100万円(同5.6倍)だった。

■東京精密 <7729>  4,290円  +440 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 11日に決算を発表。「非開示だった今期経常は8%増益、未定だった配当は8円増配」が好感された。
 東京精密 <7729> が11月11日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比11.7%増の64.1億円に伸びた。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は84円(前期は76円)実施する方針とした。
  ⇒⇒東京精密の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「1.9%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の1.9%にあたる80万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月12日から21年3月31日まで。

■グレイステクノロジー <6541>  6,150円  +610 円 (+11.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 グレイステクノロジー<6541>が急反発している。11日の取引終了後に発表した21年3月期上期(4~9月)の非連結決算は、売上高9億1100万円(前年同期比6.9%増)、経常利益4億9500万円(同27.2%増)と2ケタ増益を達成しており、これが好材料視されている。マニュアルをクラウド上で管理・制作するe-manualの導入促進とコンサルティング案件の獲得を進めたことで、MMS事業の収益が拡大したことが寄与した。同時に、編集・制作に強みを持つ老舗マニュアル制作会社であるHOTARUの全株式を取得し子会社することを明らかにした。これにより21年3月期第3四半期から連結決算へ移行する予定とし、業績への影響は現在精査中としている。

■フリー <4478>  8,520円  +650 円 (+8.3%)  11:30現在
 11日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。
 フリー <4478> [東証M] が11月11日大引け後(15:00)に決算を発表。21年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常損益は2.6億円の赤字(前年同期は4.8億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
  ⇒⇒フリーの詳しい業績推移表を見る

■松田産業 <7456>  1,701円  +112 円 (+7.1%)  11:30現在
 松田産業<7456>が大幅続伸となっている。同社は11日取引終了後に、21年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比9.9%増の1116億7700万円、営業利益は同14.3%増の36億6900万円で着地した。新型コロナウイルス感染症の影響で食品関連事業は苦戦したものの、主力の貴金属関連事業がリサイクル取扱量の増加や貴金属相場の上昇を背景に伸びたことが寄与した。あわせて、21年3月期通期の連結業績予想を上方修正。売上高見通しは前期比4.3%増の2200億円(従来予想は2060億円)、営業利益見通しは同0.9%増の63億円(従来予想は55億円)に引き上げた。

■アマダ <6113>  1,040円  +63 円 (+6.5%)  11:30現在
 アマダ<6113>が大幅高で3日続伸している。11日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2250億円から2330億円(前期比27.2%減)へ、営業利益を60億円から120億円(同65.4%減)へ、純利益を30億円から60億円(同74.3%減)へ上方修正したことが好感されている。上期において販売が想定を上回ったことや、経費削減が順調に進んでいることが要因としている。また、下期は上期に対して操業度や販売価格が改善するとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1135億1900万円(前年同期比26.7%減)、営業利益154億3300万円(同19.5%減)、純利益112億2200万円(同15.9%減)だった。

■デジタルHD <2389>  1,533円  +85 円 (+5.9%)  11:30現在
 11日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地・7-9月期も黒字浮上」が好感された。
 デジタルホールディングス <2389> が11月11日大引け後(16:00)に決算を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益は37.7億円の黒字(前年同期は3.7億円の赤字)に浮上して着地した。
  ⇒⇒デジタルHDの詳しい業績推移表を見る

■NISSHA <7915>  1,362円  +75 円 (+5.8%)  11:30現在
 NISSHA<7915>は6連騰で年初来高値を更新している。11日の取引終了後、20年12月期の連結税引き前損益が53億円の黒字(前期は166億円2800万円の赤字)になりそうだと発表。従来予想の12億円の黒字から大幅増額となり、これを好感する買いが入っている。ディバイス事業でスマートフォンとタブレット端末向けの製品需要が想定以上に伸びることに加え、新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ産業資材事業の自動車・輸送機器向け製品需要が計画より早いペースで回復していることが上振れの背景になる。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)の同損益は32億6500万円円の黒字(前年同期は1億2700万円の赤字)だった。

■ハーモニック <6324>  7,840円  +400 円 (+5.4%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が大幅続伸し年初来高値を更新。同社が11日取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)の連結最終損益は1億1500万円の黒字(従来予想は5億5000万円の赤字)となったことが好感された。主にアジア市場で産業用ロボットを中心に第2四半期の受注高が想定を上回った。また、コスト削減の効果で一般管理費が想定を下回った。21年3月通期の同損益は4億5000万円の赤字(前期は8億3200万円の赤字)の見通し。今期配当は前期と同水準の20円を計画している。

■任天堂 <7974>  53,550円  +1,870 円 (+3.6%)  11:30現在
 任天堂<7974>が大商いで5日ぶり反発に転じた。売買代金は9時40分現在、全上場企業のなかでトップとなっている。前日までは米ナスダック市場の下げに反映されるバリュー株買い・グロース株売りの流れのなか下値模索を余儀なくされていたが、前日のナスダック指数急反発で流れが変わった。また、同社株の前日までの下げについても「収益成長期待が剥落したわけではなく、クリスマス商戦を控えニンテンドースイッチ関連の売り上げが期待できるなか、目先値ごろ感からの買い戻しを誘っている」(中堅証券ストラテジスト)という。ソニー<6758>の「プレイステーション5」がライバル視されているが、顧客層が異なるとの見方で“スイッチ離れ”にはつながらないとの見方が強い。

■やまびこ <6250>  1,390円  +37 円 (+2.7%)  11:30現在
 やまびこ<6250>が続伸し、年初来高値を更新している。11日の取引終了後、20年12月期の連結経常利益を従来予想の61億円から85億円(前期比43.7%増)へ上方修正し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好材料視されている。新型コロナウイルス感染症の拡大で在宅時間が増加するなか、北米や国内で刈払機などの小型屋外作業機械の販売が伸びることが収益を大きく押し上げる。好調な業績を踏まえ、期末一括配当を従来計画の35円から40円(前期は35円)に増額修正したことも好感されている。

■メルカリ <4385>  4,315円  +105 円 (+2.5%)  11:30現在
 東証マザーズ指数が続伸、リバウンド局面入りの様相をみせている。マザーズ上場企業のなかで断トツの時価総額を誇るメルカリ<4385>が続伸歩調にあるほか、時価総額上位のフリー<4478>、JMDC<4483>、AI inside<4488>、BASE<4477>、マネーフォワード<3994>、メドレー<4480>などが軒並み高く、地合いの好転を示唆している。マザーズ指数は今週10日に80ポイントあまりの急落に見舞われ、1200台を割り込み75日移動平均線に接触したが、前日(11日)は18ポイント高で引けており、下降トレンド転換の一歩手前で踏みとどまり切り返していた。米ナスダック市場との連動性が指摘され、前日はナスダック総合指数が急反発に転じたこともあって、マザーズ市場も主力銘柄中心に買い戻しの動きを後押する格好となった。

■ソニー <6758>  9,115円  +75 円 (+0.8%)  11:30現在
 ソニー<6758>は続伸、5日移動平均線を上回り再び上値追い態勢にある。年末商戦を前に、きょう12日は家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」の国内発売日であり、マーケットの注目度が高まった。市場では「現時点では生産が足りていないため、いきなり販売が伸びて収益への寄与が意識されるという段階にはない。ただ、当日予約受付は既に終わっているものの、今後段階的に出荷数を増やすにつれて話題性も次第に高まりそうだ」(ネット証券アナリスト)としている。株価は前週末6日に9300円の年初来高値をつけた後いったん調整を挟んだが、きょうは一時9200円台まで買われ、高値奪回が改めて意識される状況にある。

■本州化学工業 <4115>  1,583円  +300 円 (+23.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 本州化学工業<4115>がストップ高カイ気配。11日の取引終了後、三井物産<8031>と三井化学<4183>が同社株に対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。TOB価格が前日終値を43%上回る1株1830円とあって、株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げている。TOBの開始は国内外の競争当局における手続きなどを経て21年5月頃を目指すという。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通しだ。

■ベネフィットジャパン <3934>  2,143円  +400 円 (+23.0%) ストップ高   11:30現在
 ベネフィットジャパン<3934>が急動意。同社は対面営業による通信機器の販売を祖業とするが、近年は回線を借りて通信サービスを行うMVNO事業に傾注している。また、コミュニケーションロボットの販売も手掛ける。11日取引終了後に発表した20年4~9月期の決算は売上高が前年同期比23%増の46億2600万円と大幅な伸びを示し、営業利益も同7%増の6億6500万円と増益を確保しており、これを材料視する形で投資資金が流入している。MVNO事業は会員数の大幅増加などを背景にストック収入が拡大、コミュニケーションロボット事業も販売数が伸び全体業績に寄与した。

●ストップ高銘柄
 本州化学工業 <4115>  1,583円  +300 円 (+23.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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