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【材料】グリムス---2Qも2ケタ増収・大幅な増益、全セグメントの利益が好調に推移

グリムス <日足> 「株探」多機能チャートより

グリムス<3150>は10月30日、2021年3月期第2四半期(20年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比10.8%増の83.19億円、営業利益が同60.1%増の16.13億円、経常利益が同58.1%増の16.44億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同60.0%増の11.24億円となった。

エネルギーコストソリューション事業の売上高は前年同期比4.6%減の23.41億円、セグメント利益は同36.0%増の7.91億円となった。電子ブレーカーの販売をはじめ、LED照明・業務用エアコン・トランスなどの各種省エネ設備の販売を推進し、顧客に電力の運用改善・設備改善などの提案をしてきた。今期より開始した事業者向け太陽光発電設備の販売についても、堅調に受注を伸ばしている。また、販売商材における電子ブレーカーの比率を高めたことで、販売単価の低下から売上高は減少したが、利益率は向上した。

スマートハウスプロジェクト事業の売上高は同3.5%減の17.47億円、セグメント利益は同21.1%増の1.68億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により催事販売への影響があったが、太陽光発電の10年間の固定価格買取制度の適用が終わる卒FIT案件の増加といった市場環境による底堅い蓄電池への需要があることから、既存顧客に対するテレマーケティングによる営業の強化や、ハウスメーカーとの提携販売、VPP(バーチャルパワープラント)の活用といった多様な販売手法を活用し、蓄電池の単体販売や、住宅用太陽光発電システムと蓄電池のセット販売を積極的に推進してきた。

小売電気事業の売上高は同30.4%増の42.30億円、セグメント利益は同65.0%増の9.98億円となった。電力の調達改善を顧客に提案することにより、順調に受注を伸ばしている。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響や、7月に梅雨が長引いたことが電力需要の減少と電力調達価格の低下につながり、利益率が向上した。

2021年3月期通期の連結業績予想について、売上高が前期比8.8%増の168.53億円、営業利益が同9.2%増の23.00億円、経常利益が同6.9%増の23.18億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.3%増の15.46億円とする6月1日公表の業績予想を据え置いている。

《YM》

 提供:フィスコ

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