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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トプコン、ITメディア、ワコム

トプコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■トプコン <7732>  1,219円  +184 円 (+17.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 トプコン<7732>がマドを開けて買われ一時20%を超える上昇で異彩を放った。同社が前週末10月30日取引終了後に発表した20年4~9月期決算発表は営業損益が7億6800万円の赤字だった。ただ、今期業績が苦戦している状況は株価に織り込みが進んでおり、今回の上期決算については事前の市場コンセンサスを上回った。4~6月期時点では23億2200万円の赤字であり、損失幅が大幅に縮小したことを評価して株価は6日ぶりに満を持して急反発に転じる形となっている。信用買い残もここ3カ月間で整理が進んでいた。直近信用倍率は1.5倍で株式需給面からも上値に重さがない。

■アイティメディア <2148>  2,812円  +399 円 (+16.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 アイティメディア<2148>が3日ぶりに大きく切り返しに転じてきた。同社はIT系などを中心としたニュースサイト運営を主力展開するが、最近は「ねとらぼ」をはじめとした非IT系メディア育成にも力を注ぎ業績は高成長路線を走っている。前週末10月30日取引終了後、21年3月期業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想の58億8800万円から63億8000万円(前期比21%増)に、最終利益は9億5000万円から11億2000万円(同44%増)に大幅増額しており、これを評価する形で投資資金の流入が加速した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に展示会やイベントをオンラインで行うデジタルイベント関連の収益が想定を上回る伸びを示し、業績に反映されている。

■ワコム <6727>  784円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ワコム<6727>が急反騰。同社は前週末10月30日取引終了後に21年3月期業績予想の大幅上方修正を発表、売上高は従来予想の下限890億円から990億円(前期比12%増)に100億円も上乗せされ、営業利益も同56億円から90億円(同62%増)に大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなった。営業利益は前期実績から6割超の急伸で14年3月期以来、7期ぶりの過去最高利益更新となる見通し。コロナ禍でIoTによる情報ネットワーク需要が拡大しており、同社のディスプレー製品及びペンタブレット製品も売り上げが大きく伸びて全体業績を押し上げている。

■アプラスフィナンシャル <8589>  84円  +10 円 (+13.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 30日に業績修正を発表。「非開示だった今期経常は2.1倍増で8期ぶり最高益更新へ」が好感された。
 アプラスフィナンシャル <8589> が10月30日大引け後(16:00)に非開示だった業績見通しを発表。21年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比2.1倍の94億円を見込み、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しと発表した。
  ⇒⇒アプラスフィナンシャルの詳しい業績推移表を見る

■デジタルアーツ <2326>  8,260円  +890 円 (+12.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 デジタルアーツ<2326>が急反発している。10月30日の取引終了後に発表した21年3月期上期(4~9月)の連結決算は、売上高31億100万円(前年同期比12.2%増)、経常利益13億1600万円(同20.5%増)と2ケタ増収増益を達成しており、これを好感する買いが入っているようだ。多様化するサイバー攻撃被害が相次いでいることを背景としてセキュリティー製品に対する需要が拡大するなか、企業向けを中心にWebとメールのセキュリティー対策ソフトやクラウドサービスの販売が伸びた。公共向けではGIGAスクール構想において、教育委員会から「i-FILTER」シリーズの案件の受注も進行し始めたという。

■タケエイ <2151>  1,143円  +122 円 (+12.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 タケエイ<2151>が急反発している。同社は10月30日取引終了後に、21年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比22.0%増の17億5000万円となり、従来予想の10億円から上振れ着地した。売上高は同10.9%増の196億7800万円(従来予想は183億3000万円)となった。各中間処理工場で安定稼働を継続し、有価物の分選別など原価削減の取り組みを一層強化したほか、福島県内で参画している東日本大震災復興プロジェクトが好調に推移したことが主な要因。また、東北地方3発電所や、第2四半期から連結業績に含めた市原クリーン電力が順調に稼働したことも寄与した。あわせて通期業績予想を修正。売上高見通しは新型コロナウイルスの影響を考慮して前期比8.7%増の410億円で据え置いたが、営業利益見通しは同12.2%増の37億円(従来予想は34億円)に引き上げている。

■アカツキ <3932>  5,180円  +545 円 (+11.8%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率8位
 アカツキ<3932>が急反発している。10月30日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結決算を発表しており、売上高は166億8000万円(前年同期比6.8%増)、営業利益71億200万円(同17.1%増)、純利益42億2200万円(同9.4%増)となり、特に7~9月期では41.6%営業増益となったことが好感されている。主力でバンダイナムコエンターテインメント(東京都港区)との協業タイトル「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」が国内版、海外版ともに好調に推移した。また、スクウェア・エニックス(東京都新宿区)との協業タイトル「ロマンシング サガ リ・ユニバース」が複数のイベントでストアセールスランキング1位を獲得するとともに、欅坂46・日向坂46応援「公式」音楽アプリ「UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)」が9月に1周年記念キャンペーンを実施しストアセールスランキング2位を獲得するなど、ゲーム事業として過去最高の四半期売り上げを達成した。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き非開示としている。

■シーティーエス <4345>  1,000円  +90 円 (+9.9%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率10位
 シーティーエス<4345>は一時ストップ高に買われ、年初来高値を更新した。10月30日の取引終了後に発表した21年3月期上期(4~9月)の連結決算で経常利益は前年同期比19.8%増の9億6100万円となり、従来の5.2%減益予想から一転して増益で着地したことが好感されている。システム事業でモバイル回線・入出力機器が一体となった建設現場向けITインフラサービスのレンタルなどが既存顧客を中心に受注が好調だったことが寄与。測量計測事業でレンタル売上高が伸長したことに加え、営業活動の効率化やセミナー休止で販管費が減少したことも一転増益に貢献した。

■日本通運 <9062>  6,390円  +540 円 (+9.2%)  11:30現在
 日本通運<9062>がマドを開けて急反発。10月30日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益が590億円(前期比2.7%増)になりそうだと発表。従来予想の490億円(同14.7%減)から一転して2.7%増益見通しとなったことが好材料視されている。国内貨物の荷動きは想定以上に低調な一方、国際貨物の輸送需要が伸長していることに加え、コスト削減の進展などが利益を押し上げる。なお、同時に発表した21年3月期上期(4~9月)の同利益は前年同期比26.7%減の240億8000万円だった。

■テクノプロH <6028>  7,040円  +570 円 (+8.8%)  11:30現在
 テクノプロ・ホールディングス<6028>が大幅高となっている。10月30日の取引終了後、第2四半期累計(7~12月)連結業績予想について、売上高を740億円から775億円(前年同期比1.9%減)へ、営業利益を55億円から85億円(同3.4%増)へ、純利益を37億円から58億円(同へ2.6%増)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが好感されている。9月の契約更新率がほぼ前年並みで着地し、また、新規配属も想定以上に進んでいることから、国内在籍技術者数や平均稼働率、同平均売上単価などのKPI(重要業績評価指標)を見直したことが要因としている。また、未定としていた中間配当予想を発表しており、前年同期と同じ50円にするとした。同時に発表した第1四半期(7~9月)決算は、売上高391億9500万円(前年同期比0.8%増)、営業利益43億5700万円(同12.2%増)、純利益29億7100万円(同11.8%増)だった。なお、21年6月期通期業績予想及び期末配当予想は引き続き未定としている。

■マキタ <6586>  4,980円  +380 円 (+8.3%)  11:30現在
 マキタ<6586>が急反発。10月30日の取引終了後、21年3月期の連結税引き前利益が675億円(前期比2.3%増)になりそうだと発表。従来予想の530億円(同19.7%減)から一転して増益見通しとなり、これを好感する買いが入っている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)の同利益は前年同期比11.0%増の382億7300万円だった。新型コロナウイルスの影響を受けた営業活動の制限や為替による海外売上高の目減りなどはあったものの、外出自粛による巣ごもり需要や経済活動の再開による工具需要の拡大を背景に、2ケタ増収増益を達成した。好調な上期業績を踏まえて通期予想の上方修正に踏み切ったとしている。

■ワコールHD <3591>  2,047円  +155 円 (+8.2%)  11:30現在
 ワコールホールディングス<3591>が急伸。10月30日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業損益を50億円の赤字から10億円の赤字(前期66億3200万円の黒字)へ、最終損益を37億円の赤字から5億円の赤字(同34億7200万円の黒字)へ、上方修正したことが好感されている。売上高は1580億円から1560億円(前期比16.5%減)へ下方修正したが、上期において、ECで高い成長を維持できたことに加えて、グループ各社で経費削減に努めたことが奏功。また有価証券・投資評価損益(純額)の評価益を取り込んだことも寄与した。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高731億5500万円(前年同期比27.9%減)、営業利益12億7600万円(同86.6%減)、最終利益17億8200万円(同73.3%減)と大幅減益で着地したが、売上高705億円、営業損益32億円の赤字を大きく上振れ、営業赤字予想から一転して黒字で着地した。

■テイ・エス テック <7313>  3,085円  +210 円 (+7.3%)  11:30現在
 テイ・エス テック<7313>が急反発している。同社は10月30日取引終了後に、21年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比43.8%減の99億8500万円となり、従来予想の83億円から上振れ着地した。売上収益は同18.4%減の1564億5700万円(従来予想は1520億円)となった。中国をはじめ各国で四輪車用シートの生産台数が想定を上回ったほか、利益面では諸経費の抑制に努めたことが寄与した。あわせて通期業績予想を修正。売上収益見通しは前期比1.4%減の3545億円(従来予想は3500億円)、営業利益見通しは同10.2%増の290億円(従来予想は260億円)に引き上げている。

■パラベッド <7817>  4,315円  +285 円 (+7.1%)  11:30現在
 30日に決算を発表。「非開示だった今期経常は10%増益へ」が好感された。
 パラマウントベッドホールディングス <7817> が10月30日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比0.6%減の48.9億円となった。
  ⇒⇒パラベッドの詳しい業績推移表を見る

■住友重機械工業 <6302>  2,369円  +149 円 (+6.7%)  11:30現在
 住友重機械工業<6302>が大幅高で5日ぶりに反発している。10月30日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を7900億円から8100億円(前期比6.3%減)へ、営業利益を260億円から360億円(同36.6%減)へ、純利益を75億円から160億円(同51.2%減)へ上方修正したことが好感されている。受注後リードタイムの短い機械コンポーネント、精密機械及び建設機械部門を中心に新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けているものの、その他精密機械事業で半導体関連の需要が上期は想定以上に堅調であったことや、油圧ショベル事業で日本及び中国で想定よりも市況が好転していることなどが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、10円を予定していた期末配当を30円に引き上げるとあわせて発表し、これも好材料視されている。年間配当は39円(従来予想19円)となる予定だ。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3917億100万円(前年同期比7.8%減)、営業利益211億6300万円(同22.2%減)、純利益108億6600万円(同33.9%減)だった。

■テノ.ホールディングス <7037>  1,480円  +300 円 (+25.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 テノ.ホールディングス<7037>はストップ高カイ気配。10月30日の取引終了後、東証が11月12日付で同社株を市場1部に市場変更すると発表しており、これが好材料視されている。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。併せて、21万4300株の立会外分売を実施すること、及び子育て支援事業を展開するオフィス・パレットの全株式を取得し子会社化することも明らかにしている。

●ストップ高銘柄
 グロームHD <8938>  950円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 Jストリーム <4308>  5,140円  +700 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 コムシード <3739>  327円  -80 円 (-19.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 テクノホライゾン <6629>  661円  -150 円 (-18.5%) ストップ安   11:30現在
 ISID <4812>  5,570円  -1,000 円 (-15.2%) ストップ安   11:30現在
 以上、3銘柄

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