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【市況】株価指数先物【昼のコメント】日経225先物は下げ幅広げるも前日のレンジ内での推移、ファナック好評価でNT上昇


 日経225先物は11時30分時点、前日比200円安の2万3120円(-0.85%)前後で推移している。寄り付きは2万3230円とシカゴ先物清算値(2万3300円)を下回って始まった。ファナック <6954> 、アドバンテスト <6857> の上方修正が好材料視されるなか、現物の寄り付き時点では2万3300円まで戻す場面がみられたが戻りも鈍く、グローベックスの米株先物の弱い値動きなども警戒視されてじりじりと下げ幅を広げる展開となっている。

 ファナック、アドバンテストが下支えするも、京セラ <6971> 、東京エレクトロン <8035> 、オムロン <6645> が決算を受けて売り優勢となり、指数の重荷となっている。もっとも日経225先物は下げてはいるが、前日のレンジ内での推移である。昨日はギャッダウンで始まった後の底堅さが強い印象として残っていたことから、本日の寄り付き以降の弱い値動きが神経質にさせているようである。レンジ内での推移であり、2万3000円に接近する場面では、買い戻しや押し目買いが意識されやすくなるだろう。

 なお、前引けのTOPIXは1.29%の下落であり、後場は日銀のETF買い入れがあろう。そのため、需給面の下支えによる底堅さが意識されそうである。ただし、模様眺めムードの強いなかでポジション調整の流れが中心とみられるため、短期筋の売り仕掛け的な動きに対してショートカバーに向かわせるロング筋は限られそうで、日銀の需給インパクトも限定的になりそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で前日の14.47から本日は高いところで14.57まで上昇している。ファナック、アドバンテストのインパクトが大きいが、基本的にはNT上昇の傾向は続いているため、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)でのスプレッド狙いのスタンスは継続となる。

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