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【市況】株価指数先物【昼のコメント】ギャップスタートの段階でショート筋がポジションクローズか


 日経225先物は11時30分時点、前日比190円安の2万3230円(-0.81%)前後で推移している。寄り付きは2万3100円とギャップスタートながらもシカゴ先物清算値(2万3060円)を上回って始まった。寄り付き直後に2万3100円を下回る場面がみられたが、その後は下げ幅を急速に縮めており、現物の寄り付き時点では2万3200円台を回復している。

 ギャップスタートの段階でショート筋がポジションクローズに向かったほか、グローベックスの米株先物はNYダウが200ドルを超える上限をみせていたことも底堅さにつながったとみられる。しかし、買い戻し一巡後はこう着感の強い展開が続いており、日中は概ね2万3220円から2万3260円辺りの狭いレンジ内での推移が続いている。

 なお、前引けのTOPIXは0.48%の下落であり、日銀のETF買い入れが行われる0.5%より下落率は小さいが、連日で下げていることから、ETF買いが入る可能性はありそうだ。

 本日開催される欧州中央銀行(ECB)政策委員会会合については金融緩和策を講じるとの見方が強まってきており、新たにショートポジションを積み上げる流れにはなりづらいだろう。そのため、こう着ながらも後場は底堅さが意識されやすい。

 NT倍率は14.49に低下しているが、指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> の下落が影響している。ただし、ソニー <6758> の決算評価もあって小幅な低下にとどまっており、低下傾向に向かうというよりは14.50レベルでの底固めが続くとみられる。方向感がつかみづらい状況ではあるが、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)でのスプレッド狙いのスタンスは継続しておきたいところであろう。

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