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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):任天堂、チャットW、HOYA

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本トリム <6788>  3,970円  +210 円 (+5.6%)  本日終値
 日本トリム<6788>が続伸。26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を145億1000万円から152億円(前期比5.7%減)へ、営業利益を17億7000万円から23億5000万円(同2.0%増)へ、純利益を12億2000万円から16億4000万円(同7.5倍)へ上方修正したことが好感された。上期において、既存ユーザーへの買い換えキャンペーンの実施やストックビジネスである浄水カートリッジ販売が業績を下支えしたほか、健康経営提案による企業一括導入や地場の有力中小企業を中心とした展開強化を行ったことで、想定を上回る結果を出すことができたという。

■ウエストHD <1407>  3,370円  +135 円 (+4.2%)  本日終値
 ウエストホールディングス<1407>が一時150円高の3385円まで買われたほか、レノバ<9519>も反発し上昇トレンド継続を印象づけている。菅首相は所信表明演説で、社会と経済の脱炭素化を謳い、2050年までに温室効果ガス排出をゼロとすることを目標として示した。温暖化ガスの排出をなくす方向でグローバル社会が動き出しており、日本もそれに倣って積極的にこの課題に取り組む姿勢を首相が正式表明したことから、株式市場でも関連銘柄に物色の矛先が向きやすくなっている。ウエストHDはメガソーラー開発を全国展開するほか、レノバは太陽光をはじめとする再生可能エネルギー発電事業を手掛けており、国策を追い風にいずれも継続的な投資資金流入を誘っている。

■SGホールディングス <9143>  5,350円  +190 円 (+3.7%)  本日終値
 SGホールディングス<9143>が3日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2021年3月期の連結営業利益は前期比3割増の950億円前後になりそうだ」と報じられており、会社側の従来予想870億円を上回るとの観測が好材料視された。記事によると、巣ごもり消費の拡大や在宅勤務の定着などで、自宅でインターネット通販を利用する消費者が増えており、個人向け物流が伸長していることが牽引しているという。

■任天堂 <7974>  57,030円  +1,940 円 (+3.5%)  本日終値
 任天堂<7974>が全体下げ相場に抗して買い優勢の展開。前日の欧米株市場が急落し主力輸出株は総じて売りに押される展開にあるが、足もと外国為替市場でドル安・円高が進行していないことや、年末商戦を意識してゲーム関連の代表株として押し目買いの動きが表面化した。テクニカル的には75日移動平均線をサポートラインにリバウンドする形となっている。前日はAppStoreのゲームカテゴリーによる売上高ランキングで「ポケモンGO」がトップとなったことも市場の話題となっていた。売買代金は全上場銘柄のなかでソフトバンクグループ<9984>に次ぐ第2位となった。

■Chatwork <4448>  2,036円  +61 円 (+3.1%)  本日終値
 Chatwork<4448>が朝安スタートもプラスに転換。午前10時ごろ、ビジネスチャット「Chatwork」が、yett(福岡市博多区)が提供する国産クラウドストレージサービス「Everidays(エブリデイズ)」とサービス連携したと発表しており、これが好材料視された。今回の連携により、Everidaysに格納しているフォルダやファイルのURLをメッセージと一緒にChatwork上で受け取れるようになり、ChatworkからEveridaysに格納しているフォルダやファイルにスムーズにアクセスすることが可能になるという。

■日東工業 <6651>  1,981円  +42 円 (+2.2%)  本日終値
 日東工業<6651>が4日ぶりに反発。26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1290億円から1320億円(前期比5.3%減)へ、営業利益を77億円から96億円(同22.6%減)へ、純利益を47億円から62億円(同23.0%減)へ上方修正したことが好感された。情報通信関連流通事業における5G関連やGIGAスクール構想案件の売り上げが好調に推移していることに加えて、人件費や経費などが想定以上に減少していることが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来20円を予定していた期末配当を26円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視された。年間配当予想は46円(従来予想40円)となり、前期実績に対しては14円の減配になる予定だ。

■HOYA <7741>  11,995円  +210 円 (+1.8%)  本日終値
 HOYA<7741>が5日ぶりに反発。午後1時30分ごろ、上限を400万株(発行済み株数の1.07%)、または400億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は20年10月28日から21年1月20日で、株主還元を強化するとともに、資本効率の向上や機動的な資本政策の遂行を図るためという。なお、取得した自社株は消却を予定しているという。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高2496億4000万円(前年同期比15.4%減)、税引き前利益721億3500万円(同11.2%減)、純利益577億3000万円(同11.1%減)だった。EUVブランクスの売上高が前年同期比50%程度成長するなど半導体用マスクブランクスは大幅な増収となったが、FPD用フォトマスクは研究開発用需要が減少した。また、メガネレンズは回復傾向にあるものの、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた販売店の臨時休業などが響き、前年10月の消費税増税前に駆け込み需要があったコンタクトレンズも反動で振るわなかった。なお、21年3月期通期業績予想は第3四半期決算発表時に公表する予定だ。

■ネットワンシステムズ <7518>  3,470円  -700 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 ネットワンシステムズ<7518>がストップ安の3470円に売られた。26日の取引終了後、10月27日に予定していた21年3月期第2四半期決算の発表を延期すると発表しており、これが嫌気された。外部機関からの指摘で、同社従業員が資金流用の疑義を認識し、これによる決算への影響の確認に時間がかかるためという。同社は3月12日に「納品実体のない取引に関する調査最終報告書」を発表し、その後の指摘であるだけに、コーポレートガバナンスへの懸念が生じたようだ。なお、延期後の決算発表時期は決定後速やかに明らかにするとしている。

■グリムス <3150>  1,753円  -135 円 (-7.2%)  本日終値
 グリムス<3150>は大幅反落。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が82億3200万円から83億1900万円(前年同期比10.8%増)へ、営業利益が12億4500万円から16億1300万円(同60.2%増)へ、純利益が8億2700万円から11億2400万円(同59.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となっている。業績上振れは、小売電気事業の収益性が想定を上回って推移したことに加えて、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が想定よりも小さく、スマートハウスプロジェクト事業における販売が予想を上回って推移したことなどが売上高・利益を押し上げたとしている。

■栄研化学 <4549>  2,097円  -130 円 (-5.8%)  本日終値
 26日に決算を発表。「非開示だった今期経常は11%減益、未定だった配当は30円実施」が嫌気された。
 栄研化学 <4549> が10月26日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.9%減の27.9億円に減った。同時に、従来未定としていた今期の年間配当は30円(前期は30円)実施する方針とした。
  ⇒⇒栄研化学の詳しい業績推移表を見る

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