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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):JINSHD、ビックカメラ、メドレー

JINSHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ライク <2462>  2,340円  +349 円 (+17.5%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ライク<2462>が4日ぶり急反発。同社はスマートフォンの店頭販売員などの人材派遣業務のほか、介護事業などを展開するが、足もとの業績は好調を極めている。前週末9日取引終了後に発表した、20年6~8月期決算は売上高が前年同期比6%増の131億6300万円、営業利益は同53%増の8億3800万円と大幅な伸びを達成した。対通期進捗率の高さから、通期営業利益21億5000万円(前期比7.5%増)についても上方修正の可能性があり、ここからの株価上昇余地を見込んだ投資資金の買いを誘導している。

■ジンズホールディングス <3046>  8,690円  +900 円 (+11.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 ジンズホールディングス<3046>が急反発。9日の取引終了後、21年8月期の連結業績は売上高718億円(前期比19.2%増)、経常利益77億5000万円(同33.0%増)になりそうだと発表。いずれも2期ぶりに過去最高を更新する見通しとなり、これを好材料視する買いが入った。今期は国内アイウエア事業で下期に向けて客足が回復し、既存店売上高は前期比16.9%増を見込む。また、新規出店は国内20店舗、海外15店舗の純増を計画し、EC販売は一段の拡大を予想する。好調な業績を踏まえ、今期の年間配当は前期比32円増の57円に大幅増配する方針とした。なお、同時に発表した20年8月期の売上高は602億5800万円(前の期比2.6%減)、経常利益58億2700万円(同16.9%減)だった。

■シーティーエス <4345>  1,010円  +87 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 シーティーエス<4345>が急動意。上陸が警戒された台風14号は高気圧に北上を阻まれて南下し、きょう午前9時に小笠原近海で熱帯低気圧となったことが観測された。しかし、今後も日本列島は台風被害に対する懸念が拭えない状況にある。そうしたなか、災害復旧・防災など国土強靱化をテーマに建設業界はIT技術を活用したコンサルティング企業が重要なポジションを占めるとの認識が広がっている。同社は建設ICTの専門企業であり、クラウド・IoTサービスによって生産性を向上させるシステムや、導入から活用支援までトータルサポートする測量計測事業などを全国展開しており、関連有力株としてマーケットの視線が向いている。本社敷地を活用してネットワークカメラなどの映像機器やネットワーク環境を現場に似た屋外環境で検証可能とするDEフィールドラボなど、業界他社で類を見ない取り組みも注目を集めている。

■ビックカメラ <3048>  1,302円  +102 円 (+8.5%)  本日終値
 ビックカメラ<3048>が大幅続伸。前週末9日の取引終了後に発表した21年8月期連結業績予想で、売上高8960億円(前期比5.7%増)、営業利益150億円(同24.3%増)、純利益79億円(同44.9%増)と大幅増益を見込み、年間配当を前期比2円増の15円を予定していることが好感された。家電エコポイント制度終了から約10年が経過したことで、テレビや冷蔵庫、エアコンなどの買い替え需要を見込むほか、テレワークやオンライン授業に関連する商品や、巣ごもりに伴う高付加価値機能の調理家電、5Gサービスの拡充によるスマートフォンの売り上げ伸長などを見込む。また、インターネット通販事業の拡大や、21年春に予定している熊本県熊本駅北ビルへの新規出店なども寄与する見通しだ。なお、20年8月期決算は、売上高8479億500万円(前の期比5.2%減)、営業利益120億6600万円(同47.4%減)、純利益54億5000万円(同61.2%減)だった。

■サカタのタネ <1377>  3,990円  +245 円 (+6.5%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>が急反発し、年初来高値を更新した。前週末9日の取引終了後、21年5月期第2四半期(6~11月)累計連結業績予想について、売上高を282億円から290億円(前年同期比1.2%増)へ、営業利益を29億円から34億円(同11.5%減)へ、純利益を20億円から25億円(同19.3%減)へ上方修正しており、これを好感した買いが入った。新型コロナウイルス感染症の影響で植栽やイベントなど装飾用の花種子の需要が減少したものの、巣ごもり需要や先行き不透明感による前倒し需要が生じているほか、第1四半期(6~8月)で野菜種子や資材、造園緑花分野が増収となり業績が拡大したことを踏まえたという。なお、同時に発表した第1四半期決算は、売上高158億2700万円(前年同期比8.5%増)、営業利益37億3700万円(同26.5%増)、純利益30億9400万円(同28.5%増)だった。

■イチネンHD <9619>  1,321円  +69 円 (+5.5%)  本日終値
 イチネンホールディングス<9619>が大幅反発。前週末9日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1100億円から1110億円(前期比12.4%増)へ、営業利益を50億円から65億円(同5.5%減)へ上方修正したことが好感された。自動車リース関連事業が好調に推移していることに加えて、基幹システムの開発中止に伴い当初発生を見込んでいたシステム償却費などの経費が発生しない見通しとなったことが要因。なお、基幹システムの開発中止に伴う特別損失の計上で、純利益は29億6000万円から25億円(同43.5%減)へ下方修正した。

■メドレー <4480>  6,290円  +260 円 (+4.3%)  本日終値
 メドレー<4480>が6日続伸し連日で年初来高値を更新した。田村憲久厚生労働相、河野太郎規制改革相、平井卓也デジタル改革相が9日の記者会見で、初診を含めたオンライン診療を原則解禁すると発表しており、関連銘柄に買いが入っている。オンライン診療は現在、新型コロナウイルス対策として特例的に初診から認められているが、感染が収束したあとも原則解禁するという。発表を受けてメドピア<6095>などオンライン診療関連が買われているほか、ソフトマックス<3671>など電子カルテ関連の一角も買われている。

■セントラル警備保障 <9740>  3,835円  +115 円 (+3.1%)  本日終値
 セントラル警備保障<9740>が3日続伸。前週末9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高339億1600万円(前年同期比0.9%増)、営業利益26億2700万円(同24.2%増)、純利益17億9100万円(同28.7%増)と大幅増益となったことが好感された。大規模な国際イベントの開催延期や新型コロナウイルス感染症の影響があったものの、機械警備部門で鉄道関連向けを中心とした画像関連サービスが伸長した。また、工事・機器販売部門で防犯カメラの販売を中心とした画像関連システムや、鉄道系ICカードが利用できる入退室管理システム「centrics(セントリックス)」なども好調に推移し、従来予想の営業利益21億円を上回って着地した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高700億円(前期比3.2%増)、営業利益45億円(同5.6%増)、純利益30億円(同4.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■ロゼッタ <6182>  3,535円  +105 円 (+3.1%)  本日終値
 ロゼッタ<6182>が反発。前週末9日の取引終了後、VR・AR・MRプロダクトの企画・開発を行うSynamon(東京都品川区)と資本・業務提携を行うと発表しており、これが好材料視された。同社は、10月より本社機能のVR移転を開始するほか、国境フリー・言語フリー・文書フリーのVRオフィスを独自に開発するためp2p(東京都渋谷区)と資本・業務提携し、合弁会社MATRIXの設立を発表している。一方、Synamonは、VR空間上に複数人接続可能でリッチな標準機能を搭載したバーチャルビジネスプラットフォーム「NEUTRANS BIZ」を提供していることから、今回の資本・提携により、SynamonのVR技術をベースに、更に国境フリー・言語フリー・文書フリーのグローバル・ユビキタス・オフィスへと発展させる開発を行うとしている。

■第一実業 <8059>  3,895円  +100 円 (+2.6%)  本日終値
 第一実業<8059>が後場大幅高。午後2時ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高が670億円から690億円(前年同期比12.8%減)へ、営業利益が16億円から26億円(同27.7%減)へ、純利益が13億円から19億円(同27.5%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。新型コロナウイルス感染症の影響により、自動車事業や航空事業で需要が減少したものの、リチウムイオン電池製造設備の需要が旺盛なプラント・エネルギー事業や、ヘルスケア事業を中心に販売が好調に推移した。また、想定以上に販管費の使用が少なかったことも寄与した。なお、上期業績の上振れに伴い、中間配当を従来予想の40円から60円に引き上げるとあわせて発表した。期末配当は引き続き未定としている。

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