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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ポーラHD、武田、フージャース

ポーラHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ポーラHD <4927>  2,067円  +37 円 (+1.8%)  本日終値
 ポーラ・オルビスホールディングス<4927>が5日続伸。同社はきょう、17年1月に発売したシワを改善する薬用化粧品「リンクルショット メディカル セラム」を更に進化させた新商品を来年1月1日に発売すると発表。アンチエイジング(抗老化)に対する需要は依然大きいとみられ、新商品に期待する向きもあるようだ。「リンクルショット メディカル セラム」の累計売り上げは、17年1月の発売から今年6月までで約328億円(国内外合計)に上る人気商品。新商品はポーラ独自の医薬部外品有効成分「ニールワン」に加え、肌のハリ感とうるおいをサポートするオリジナル複合保湿成分「IC ユニット 1」、複合成分「エイドリキッド」、角層をサポートするオリジナル複合保湿成分「NEREリキッド」が配合されている。

■武田薬品工業 <4502>  3,712円  +57 円 (+1.6%)  本日終値
 武田薬品工業<4502>が3日ぶり反発。9月下旬に急な調整に見舞われたが、目先は押し目買いの動きが活発化している。同社は9日取引開始前、新型コロナウイルスへの感染から回復した患者の回復期血漿を、罹患して入院中の患者に投与する治療法の臨床試験を開始したことを開示しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。同社リリースによると、血漿分画製剤で世界をリードする製薬会社が協業し、新型コロナによる重篤な合併症リスクを持つ患者に対する治療薬となり得る血漿分画製剤を開発する「CoVIg-19 アライアンス」が、高度免疫グロブリン製剤の有用性を評価するための臨床第3相試験において、第1例目の患者が登録されたことを確認したと公表したことを伝えている。

■フージャース <3284>  649円  -55 円 (-7.8%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 8日に業績修正を発表。「非開示だった今期経常は55%減益、未定だった配当は22円減配」が嫌気された。
 フージャースホールディングス <3284> が10月8日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比54.7%減の25億円に落ち込む見通しと発表した。
  ⇒⇒フージャースの詳しい業績推移表を見る

■日本触媒 <4114>  5,650円  -470 円 (-7.7%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 日本触媒<4114>が急反落。8日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2700億円から2600億円(前期比14.0%減)へ、営業利益を70億円から10億円(同92.4%減)へ、純利益を60億円から10億円(同91.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。上期において、自動車産業や建築・建材向け製品の需要回復が進まず、工業用界面活性剤向け製品も需要が落ち込んだことに加えて、紙おむつ向け製品も仮需の反動がみられたことが要因。また、原材料価格が想定よりも上昇しスプレッドが悪化することや、新型コロナウイルス感染症の影響で欧州で紙おむつの一時的な需要減がみられ、それに伴い欧州子会社の業績が悪化したことも響くとしている。

■アレンザHD <3546>  1,611円  -107 円 (-6.2%)  本日終値
 アレンザホールディングス<3546>が3日続落。8日の取引終了後に発表した9月度の売上速報で、既存店売上高が前年同月比11.9%減と、8カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前年9月は消費税増税前の駆け込み需要で同15.1%増と大幅に伸長しており、この反動の影響が大きいとしている。

■高島屋 <8233>  839円  -37 円 (-4.2%)  本日終値
 高島屋<8233>が4日続落。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2020年6~8月期の連結営業損益は50億円程度の赤字(前年同期は56億円の黒字)だったようだ」と報じられており、3~5月期に続いて2四半期連続の営業赤字となるとの観測が嫌気された。記事によると、主力客層である高齢層が都市部への外出を控えたことが響いたほか、在宅勤務の広がりで、スーツや化粧品などの販売が減ったという。なお、決算発表は10月13日を予定している。

■ベルク <9974>  7,110円  -240 円 (-3.3%)  本日終値
 ベルク<9974>は反落。8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高1400億1400万円(前年同期比20.5%増)、営業利益77億5600万円(同56.7%増)、純利益57億7600万円(同63.9%増)と大幅増益だったが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。政府の緊急事態宣言発令に伴うまとめ買い特需の発生や、新しい生活様式で食品スーパーマーケットでの購買需要が増えたことが売り上げを牽引した。また、7月に「松戸河原塚店」と「和光西大和店」を新規に出店したほか、既存店1店舗の改装を実施し総菜や簡便商品の拡充を図ったことも寄与した。同時に、上期の業績を踏まえて従来中間・期末各38円の年76円を予定していた配当予想を中間・期末各40円の年80円にすると発表した。前期実績に対しては4円の増配になる予定だ。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高2525億6300万円(前期比5.5%増)、営業利益112億6600万円(同7.7%増)、純利益78億9400万円(同8.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■乃村工藝社 <9716>  769円  -13 円 (-1.7%)  本日終値
 乃村工藝社<9716>は4日続落。8日の取引終了後、21年2月期上期(3~8月)の連結決算を発表しており、売上高537億2000万円(前年同期比24.0%減)、営業利益24億1400万円(同63.4%減)、純利益14億700万円(同68.8%減)となったことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により受注活動の停滞、商業施設分野や観光産業などにおける需要の縮小のほか、前年同期に比べ大型案件の完工が減少したことなどが響いた。なお、通期見通しは従来予想を据え置いた。

■アウンコンサルティング <2459>  300円  +80 円 (+36.4%) ストップ高   本日終値
 アウンコンサルティング<2459>が急反発。同社は8日、「YouTube SEO」サービスを新たに開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、日本語にすると「検索エンジン最適化」。同社は20年以上のSEOに関するノウハウを生かし、通常のGoogle検索とは異なるアルゴリズムで形成されているとされる評価項目を分析し、企業のプロモーションを支援するとしている。また同日に、ポストスケイプ(東京都渋谷区)との業務提携により、CVXのタイ・ベトナム圏での独占販売権を獲得したと発表していることも買い手掛かりとなっているもよう。CVXとは、デザイン・コーディングの知識が不要で、ランディングページのA/Bテストからトラッキング、クリエイティブ改善まで支援するLPO(ランディングページ最適化)ツール。ポストスケイプと連携し、タイ語、ベトナム語のツール開発支援を行うとともに、タイ・ベトナムのローカル企業に対してサービス提供することで、アウンコンサルティングとポストスケイプ双方の事業展開の促進など、包括的な業務提携の実施が可能となるとしている。

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