【市況】明日の株式相場に向けて=半導体関連株に資金還流
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ここ米大統領選に向けてバイデン氏優勢との見方が強まっていたこともあって、主力ハイテク株からバリュー株への投資資金シフトの動きも指摘されていたが、直近は再びハイテクセクターに資金が還流している。特に、半導体関連株を物色する動きがにわかに厚みを増している。レーザーテック<6920>は7月中旬から9月中旬にかけて2カ月にわたり下落基調が続いていたが、その後は戻り足に転じ、今週に入ってからは大勢2段上げの様相をみせ始めている。東京エレクトロン<8035>も同様に強い足で、きょうは1000円を超える上昇をみせた。ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>などにも大口の買い注文が流入、きょうの相場はさながら半導体祭りだったといってよい。この流れが中小型にも波及するか。比較的時価増額の小さいローツェ<6323>や野村マイクロ・サイエンス<6254>なども動意含みだ。更に小型で出遅れのアドテック プラズマ テクノロジー<6668>あたりに資金が下りてくる可能性もある。
また、東証マザーズ市場の人気も相変わらずで、きょうはマザーズ指数が4連騰でついに1300台を回復。こうなると2018年1月につけた1355の高値を超えられるかどうかに関心が高まる。仮にここをクリアすると2006年8月以来約14年2カ月ぶりの高値圏浮上となる。
あすのスケジュールでは、8月の家計調査、8月の毎月勤労統計速報値など。また、オプションSQ算出日にあたる。海外では中国財新非製造業PMI、8月の米卸売在庫・売上高などが注目される。なお、韓国と台湾市場は休場となる。
出所:MINKABU PRESS