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【市況】株価指数先物【昼のコメント】2万3500円と2万4000円とのレンジに移行する可能性が高まる

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経225先物は11時30分時点、前日比210円高の2万3620円(+0.89%)前後で推移している。寄り付きは2万3470円とシカゴ先物清算値(2万3495円)には届かなかったが、現物の寄り付き時につけた2万3460円を安値に、その後、早い段階で2万3500円を回復。副大統領候補による討論会が始まった前場半ば辺りから上げ幅を広げており、前引け間際には2万3660円まで上げ幅を広げている。

 副大統領候補による討論会は、前回の大統領候補の討論会とは異なり、淡々と荒れることなく進められていることから、売り仕掛け的な流れにはならなかったようだ。グローベックスの米株先物でNYダウが100ドル程度の上昇をみせていたことも安心感につながっている。日経225先物は2万3500円のレンジ上限を明確に上放れてきたこともあって、ショートカバーにつながったほか、オプションSQを前にヘッジ対応による買い需給も意識されやすいところだ。

 日経225先物はこれまでの保ち合いレンジを上放れてきたが、初動段階であり、2万3500円を支持線として試す展開は意識しておく必要がある。ただ、その一方で2万3500円と2万4000円とのレンジに移行する可能性が高まってきており、リスクオンのなかで押し目買い意欲は高まりやすいだろう。

 レンジを一気に上放れてきたことにより、日経225型のプログラム買いが入りやすく、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるポジションにおいて、TOPIX先物を一部買い戻す、もしくは日経225先物の買いを積み上げる形で、若干ロング比率を高めたいところである。

 なお、前引けのTOPIXは0.62%の上昇であり、後場は日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えはないだろう。しかし、2万3500円を上回っている状況においては、ショートカバーが引き続き意識されやすく、利益確定で2万3500円に接近する場面においては、押し目買いを念頭に入れておきたい。

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