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【市況】株価指数先物【昼のコメント】ショートカバーが強まる2万3375円突破を見極めたいところ


 日経225先物は11時30分時点、前日比340円高の2万3320円(+1.47%)前後で推移している。寄り付きは2万3260円とシカゴ先物清算値(2万3175円)を上回って始まった。現物の寄り付き前には2万3220円まで上げ幅を縮める場面がみられたが、寄り付き後には2万3360円まで上昇している。買い一巡後はこう着感が強まり、前場半ば以降は2万3300円から2万3320円辺りでの保ち合いが続いている。

 日経225先物は先週末の下落部分をほぼ吸収し、権利行使価格の2万3375円接近により、短期的には達成感が意識されやすいだろう。NT倍率は先物中心限月において14.29で始まり、その後は14.21まで低下している。テクニカル面では25日移動平均線に跳ね返された格好だ。中小型株が相対的に強い動きをみせているため、日経225先物はこう着感が強まりやすい。

 なお、前引けのTOPIXは1.86%の上昇であり、後場は日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えは無いだろう。グローベックスの米株先物ではNYダウ先物が200ドル程度上昇しており、短期的な戻り一巡としてもショートは入りづらい。目先的には2万3250円と2万3375円とのレンジを想定し、ショートカバーが強まると考えられる2万3375円突破を見極めたいところであろう。

 NT倍率は低下しているが、新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領が5日にも退院すると伝わり、週明けの米国市場では上昇が見込まれる。ロングに傾けることは難しいだろうが、NT低下の場面においては、NTロングのポジションを積み増し、リバウンドを意識したスプレッド狙いのスタンスで対応したいところだ。

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