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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:島忠、竹内製作所、ネクステージ

島忠 <日足> 「株探」多機能チャートより
■島忠 <8184>  4,190円  +670 円 (+19.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 島忠<8184>が急騰。前週末2日取引終了後、DCMホールディングス<3050>が島忠に対しTOBを実施し、完全子会社化を目指すことを発表、これが株価を強く刺激する格好となっている。買収額は最大1600億円程度、TOB価格は1株4200円で今日の値幅制限上限の4220円とほぼ同水準。買い付け期間はきょうから11月16日まで。なお、きょうはDCMも買い優勢の展開となっている。

■古野電気 <6814>  1,128円  +148 円 (+15.1%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 古野電気<6814>が一時ストップ高。前週末2日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(3~8月)連結業績について、売上高が390億円から392億円(前年同期比8.9%減)へ、営業利益が8億円から16億円(同30.3%減)へ、純利益が6億円から15億円(同31.4%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。売上高は概ね計画通りだったものの、主力の舶用事業で比較的利益率の高い商製品の売上高が伸長したことが利益増に寄与した。また、「GIGAスクール構想」を背景に無線LAN・ハンディターミナル事業の売り上げが、特に8月末にかけて想定以上に増加したこともプラスに働いた。

■竹内製作所 <6432>  2,315円  +278 円 (+13.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 竹内製作所<6432>が前週末2日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を935億円から1019億円(前期比12.1%減)へ、営業利益を84億円から111億円(同12.2%減)へ、純利益を61億5000万円から80億円(同12.0%減)へ上方修正したことが好感されている。前年同期に比べて大きく落ち込むと予想していた第2四半期での落ち込みが、想定より浅く底打ちし、回復に転じていることに加えて、英ポンドとユーロの為替レートが前提より円安で推移したことも追い風となったという。また、出荷台数の減少に伴う運搬費の減少も寄与したという。

■ネクステージ <3186>  1,222円  +61 円 (+5.3%)  11:30現在
 ネクステージ<3186>が急伸。同社は中古車販売の大手で車種別の専門店を展開している。新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けていたが、ここにきて業績は回復歩調にある。同社が前週末2日取引終了後に発表した20年11月期第3四半期(12~8月)決算は営業利益が前年同期比24%減の37億1200万円だったが、通期計画の30億円を既に大幅に超過した。これを材料視する形で投資資金の流入を誘っている。同社株は信用取組も大幅に売り長で、直近の信用倍率は0.46倍と株式需給面からも空売り買い戻しを誘発しやすい。

■くら寿司 <2695>  5,910円  +200 円 (+3.5%)  11:30現在
 くら寿司<2695>が反発している。前週末2日の取引終了後に発表した9月度の月別売上高で、既存店売上高が前年同月比7.9%増となり、7カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日が1日少ない影響はあったものの、人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボキャンペーンが大きく寄与し、客単価が同11.0%増となったことが売り上げを押し上げた。なお、客数は同2.9%減だった。

■ユーグレナ <2931>  876円  +23 円 (+2.7%)  11:30現在
 ユーグレナ<2931>が反発している。午前10時ごろ、同社が進めるバイオジェット燃料事業及び燃料用微細藻類に関する研究開発が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築、微細藻類基盤技術開発」に採択されたと発表しており、これが好材料視されている。今回の採択により、バイオ燃料製造実証プラントの運転費用や商業化に向けた事業検討費用、燃料用微細藻類の培養に関する実証設備への投資、更に運転費用などに対して、助成金による支援を受ける予定という。今後は、25年中のバイオ燃料製造商業プラントの稼働開始に向けて、原料調達から燃料製造技術、燃料供給までの一貫したサプライチェーンの整備や、燃料用原料としての微細藻類生産における技術確立を加速させるとしている。

■良品計画 <7453>  1,782円  +22 円 (+1.3%)  11:30現在
 良品計画<7453>が続伸している。2日の取引終了後に発表した9月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストア売上高は前年同月比1.1%減と前年実績を下回ったものの、前年同月は消費税増税前の駆け込み需要で同21.9%増と大きく伸長したことから、反動を考慮すると健闘したとの見方が強いようだ。「ずっと、見直し。ずっと良い値」をテーマに、「くらしの基本」となる商品の価格を更に見直したことで、掃除用品、キッチン用品など生活雑貨小物が堅調に推移したという。また、テレビ放映の影響もあり客数が同9.1%増となり、カレーや半生菓子を中心に食品が伸長した。

■ファーストリテイリング <9983>  66,700円  +200 円 (+0.3%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が反発している。前週末2日の取引終了後に発表した9月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店及びEコマース売上高が前年同月比10.0%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。中旬まで気温が高く推移したことで夏物商品が堅調に推移したほか、在宅需要にマッチした商品やエアリズムマスクなどの販売が好調だった。なお、客数が同8.5%増となったほか、客単価も同1.4%上昇した。

■大阪有機化学工業 <4187>  2,522円  -267 円 (-9.6%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 大阪有機化学工業<4187>が急落している。前週末2日の取引終了後、20年11月期の連結業績予想について、営業利益を37億円から43億円(前期比17.4%増)へ、純利益を26億6000万円から31億4000万円(同3.5%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。新型コロナウイルス感染症の影響で、化成品事業の自動車塗料用や印刷インキ用の販売が低迷していることから、売上高は296億4300万円から278億9000万円(同2.6%減)へ下方修正した。ただ、半導体材料を中心に電子材料事業の販売が好調に推移していることが利益を押し上げる見通しだ。また、業績予想の修正に伴い、従来20円を予定していた期末配当を3円増額して23円にするとあわせて発表した。年間配当は46円(従来予想43円)となり、前期実績に対しては6円の増配となる予定だ。

■アダストリア <2685>  1,566円  -33 円 (-2.1%)  11:30現在
 アダストリア<2685>は続落している。前週末2日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比11.5%減と12カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。9月は下旬にかけて気温の低下とともに秋物商品の売れ行きが伸長したものの、上旬は残暑となり秋物商品の立ち上がりが緩慢だった。また、前年に比べて休日が1日少なかったことも響いた。なお、全店売上高は同10.8%減だった。

■東京エレクトロン <8035>  27,010円  -555 円 (-2.0%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置株が総じて軟調な値動きとなっている。前週末の米国株市場ではトランプ米大統領の新型コロナウイルスに感染を受けて主要株指数が売り込まれる展開となったが、NYダウよりもハイテク株比率の高いナスダック総合指数の下落率が目立ったほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はナスダック総合指数を更に上回る3%強の下落と下げが大きくなった。個別ではアプライドマテリアルズやエヌビディアは4%あまりの大幅安となっている。これを受けて東京市場でも半導体セクターへの売り圧力が意識される状況となった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,516円  -3 円 (-0.2%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>は4日続落している。前週末2日の取引終了後に発表した9月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比34.1%減と7カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。秋冬商品の動きが遅かったことに加えて、前年の消費増税前の駆け込み需要の反動などがあった。なお、前年9月12日からユナイテッドアローズオンラインストアが休業となったため、同サイトは既存店には含まれていないが、同サイトの休業期間にその他通販モールに在庫を集積して販売したため前年同月のネット通販既存店売り上げの水準が高くなった影響で、今年9月のネット通販既存店売り上げは前年比マイナスとなった。

■バイク王&カンパニー <3377>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在
 バイク王&カンパニー<3377>はストップ高の430円に買われている。前週末2日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年12月~20年8月)単独決算が、売上高163億4900万円(前年同期比12.2%増)、営業利益6億3200万円(同9.1倍)、純利益4億8800万円(同7.5倍)と大幅増益となり、通期計画に対する営業利益の進捗率が90%と高進捗率となったことが好感されている。市場の回復に加えて、店舗の移転や増床などによる既存店の強化、商品ラインアップの拡充、通信販売の強化などの施策によりリテール販売台数が増加したほか、平均売り上げ単価が前年を上回ったことが売上高・利益を押し上げた。なお、20年11月期通期業績予想は、売上高220億円(前期比9.3%増)、営業利益7億円(同3.3倍)、純利益5億5000万円(同2.7倍)の従来予想を据え置いている。

■アサカ理研 <5724>  1,649円  +300 円 (+22.2%) ストップ高   11:30現在
 アサカ理研<5724>が急伸しストップ高の1649円に買われている。10月3日付の日本経済新聞朝刊で、「電気自動車(EV)などに使われるリチウムイオン電池から、リチウムやニッケルなどの金属を回収する事業に参入する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、同社ではリチウムイオン電池を化学的に処理し、リチウムやコバルトなどのレアメタルや、ニッケルやマンガンなどの汎用金属を分離・回収する技術にメドをつけたとしており、これをもとに約10億円を投じて処理設備を22年稼働を目指して建設し、同分野で先駆することを狙うとしている。

■日本パワーファスニング <5950>  153円  +23 円 (+17.7%)  11:30現在
 2日に発表した「東証が信用規制を解除」が買い材料。
 東証が5日売買分から信用取引の臨時措置を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。

●ストップ高銘柄
 ピースリー <6696>  1,967円  +400 円 (+25.5%) ストップ高   11:30現在
 I-ne <4933>  4,395円  +700 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 ヘッドウォータース <4011>  32,000円  +5,000 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在
 アーキテクツ <6085>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 アクシス <4012>  7,700円  +1,000 円 (+14.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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