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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】NT倍率は先物中心限月で一時14.30まで上昇、NTロングによるスプレッド狙い


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23330 +20 (+0.08%)
TOPIX先物 1635.0 +1.0 (+0.06%)
シカゴ先物 23335 +25
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 1日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。新たな経済対策の合意期待から買いが先行したが、合意には至らず一時下げに転じるなど、荒い値動きとなった。また、新規失業保険申請件数が予想以上に減少する一方で、9月のISM製造業景況感指数が予想を下回ったことも不安定さにつながったが、ハイテク株が総じて堅調となり全体を下支えした。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比25円高の2万3335円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比30円高の2万3340円で始まり、米国市場の取引開始前に2万3360円を付けたが、取引開始後には2万3250円まで下押す場面もみられた。ただし、引けにかけて持ち直しており、2万3330円で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い先行で始まることになりそうだ。昨日の現物市場の全銘柄取引停止の影響によるオーダーも合わせ、現物主導の展開が意識されやすい。ただし、米国市場では雇用統計の発表が控えているほか、ニューヨーク市で新型コロナウイルス感染症の陽性率が上昇していること、さらに経済対策の合意を見極めたいとする模様眺めムードは強く、次第にこう着感が強まりやすい。

 そのため、現物市場についても海外勢はコア30など限られた主要銘柄への資金流入にとどまりやすいほか、米国ではハイテク株が全般堅調だった流れもあり、相対的に日経225型優位の展開が想定される。NT倍率は先物中心限月で一時14.30まで上昇しており、上値抵抗線として意識されている25日移動平均線を捉えてきている。

 そのため、引き続きNTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いとし、NT倍率の抵抗線突破を見極めたい。また、基本はこう着感が強まりやすい相場展開となろうが、権利行使価格の2万3375円を捉えてくる場面においては、2万3500円とのレンジを想定し、やや日経225先物のロング比率を高めたいところである。

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